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シスコンの俺はどうしたら妹に好かれるのか?

七月中旬、今日は夏休み最初の日だ。
今日は、妹と過ごそうかなーと思っていた。
「今日は、友達の家に行ってくるから」
妹はそう言い残して俺は一人だ。
妹の名前は燐。
燐は中学二年生で、成績は俺よりも少し上だった。
運動神経に関しては俺とほぼ同じぐらい。
燐の見た目としては、若干水色のボブヘアーで丸い目。
体系としては......いわゆるロリ体系という感じだった。
性格としては......おとなしい?というか若干人見知りな部分がある。
「はぁ......」
俺は、妹の事が好きだ。
燐は俺の事どう思っているかは知らないが......
「まぁとりあえず燐が帰ってくるまでなんかしてるか......」
俺はそう思い、自分の部屋へと戻っていった。

燐が出かけた時刻は九時ぐらい。
今の時刻は、十一時半過ぎくらいだ。
昼までには帰ってくるだろうと思い居間にいた。
そしてしばらく燐の帰りを待っていると
「ただいまー」
玄関の扉が開くと同時に燐の声が聞こえた。
「おかえり」
俺はそういうと、燐に昼ごはん食べるか聞いてみた。
「あー......うん、食べようかな......?」
「そっか何食べる?」
「うーん......ラーメン食べたいな」
「分かった」
俺はそういってキッチンの方へと行った。

「......お兄ちゃん、あんまりくっつかないでよ......」
昼飯を食べ終えて俺が最初にしたことは、妹にくっつくことだった。
「ただでさえ暑いのに、くっつかれたら......」
「俺は暑くても燐にくっつきたいんだけど......?」
「......もぅ」
燐は俺の言ったことに少々呆れながら言う。
まあでも、呆れているとはいえ離れたりはしなかった。
「嫌なら無理しなくてもいいぞ?」
「あははっ......今更そんなこと言ってもお兄ちゃんが離してくれる訳ないよ......それに、嫌じゃないし」
「そうか......?」
燐の言ったことに若干引っ掛かった。
......嫌じゃない?それって........?
いや、これ以上は考えない方がいいだろう。
考えたところで何がある?
答えは、「何も無い」だ。
「あ、そうだ!お兄ちゃん、わたしの勉強手伝って?」
「え?あ、ああ......いいけど......?」
ここでもまた燐の言葉に引っ掛かる。
俺は、そんな考えを頭から追い出した。
そして燐は、小走りで自分の部屋へと行った。

時刻は午後一時を過ぎたあたり。
リビングで行われているのは、勉強会だった。
勉強会と言っても、燐の勉強を俺が手伝う事だった。
「......あーもう!お兄ちゃん、ここってどうやるの!?」
「え、ええと.......」
燐が若干キレ気味で問題を指さしながら俺に質問をしてくる。
「ここは......この公式を使ったらいいじゃないかな.......?」
「公式......?」
今やっているのは数学だ。
「だから、このページの公式を使ってごらん」
「えぇと......?これがここで?これはここ......?」
燐は若干苦戦しているようだが、俺は余計なことは言わなかった。
そして数分後。
「で、最後にこうやって計算してみ?」
「........あ、できた」
苦戦するも、なんとか答えまでたどり着いた燐。
俺は、燐の頭を撫でてあげたいと思った。
でもやめた。
いくら妹が好きだとしても、妹が嫌だと思う事はしたくはない。
なので、撫でようとした手をさりげなくひっこめた。
「.........」
すると、燐がなにかしてほしいように俺を見る。
「ど、どうした......?」
「......!な、なんでもない!」
燐はそういうと、そっぽを向いてしまった。
「..........」
俺が何も返せないでいると、燐は立ち上がり俺をチラッと見た。
「.......俺、なんかしたかな?」
自分の部屋へと歩いて行く燐の背中を見ながら俺はそう呟いた。

「はぁ......どうしたものか......」
俺が悩んでいたのは、どうしたら燐仲良くなれるかだ。
実の所、仲はそこまで悪くはないんだ。
ただ、どうしても燐が俺の事を嫌っているようにも思える。
「............」
そんなのを悩んでいても解決策は何も出てこなかった。
なので俺は、少し外に出ようと思い立ち上がった。

外に来ると、必ず......というかよく行くところがある。
それは、俺の家から数分のところにある小さな本屋だった。
なので俺は、その店内に入った。
中はクーラーが効いていて涼しかった。
ここにくるとよく買う本がある。
「あった」
店内に入ってすぐの所に目当ての本があった。
その本を手に取って数ページ読んでみた。
「やっぱり......面白いわ」
この本は面白い。
どんな本かというと、ジャンル的にはバトル系のジャンルに入ると思う。
俺はその本を即買いした。

「ただいまー」
家に帰ると、燐がリビングでテレビを見ている光景が目に入った。
「あ、お兄ちゃん」
俺が燐に近づくと、燐が俺に気づいた。
「何見てたの?」
「あ、ああ......なんか、この辺で殺人があったっていうニュース」
「え......?」
俺は燐が見ていたニュースを見てみると、たしかにこの辺で殺人事件があったというニュースだった。
「.......なんで、殺人なんかするんだろうね......殺人なんかしても、何もないのに」
たしかに、燐が言っていることは納得する。
なんで人を殺すのか。俺には分からなかった。
「とりあえず、わたしたちは生きなきゃね......」
燐はテレビの電源を消しながらそういう。
俺には、その言葉には何の意味が入っているかは分からなかった。
「お兄ちゃんもがんばってね......」
「......?お、おう......」
そして燐は、自分の部屋へと二階に上がって行った。
「どういう意味......?」
今日は、色々と分からないことだらけだった。

「ふぅ......」
自分の部屋に戻り、さっき買ってきた本を読んでいた俺氏。
まだ最後まで読んではいないが........。
バトル小説と言っても、勿論バトルはあるのだが.......。
バトルと恋愛......?が一緒になったという意味が分からない本を俺は読んでいる。
なので、こんな展開があればいいなーと本を読みながら思っている。
「燐と仲良くなりたいな.......」
俺はそう思っていると......
「お、お兄ちゃん......?」
なぜか燐がゆっくりと俺の部屋へと入ってきた。
「ど、どうした......?」
あんまり俺の部屋に来ない燐がなぜか今日来た。
「あ、い、いや、べ、別に大した用はないけど......」
「???」
当然俺の頭の上には?マークがあった。
「えっと......用が無い......?」
「あ、ああ!えっと......そういう訳じゃなくて......!え、ええと......あうう......」
最後の方になるにつれて燐の声がだんだんと弱くなっていった。
「......ちゃんと......なりたい......から......」
「.................?」
燐が言った言葉は途中途中で聞こえなくなって、最後には何て言っているのか分からなかった。
「ごめん燐、もう一回言ってくる?」
「え、あ、あの、その.......!あ、あ......うぅぅ」
なぜか分からないが、俺には燐が若干泣いているように見えた。
しかも、体少し震わせながら。
「...........」
「..........!?」
「大丈夫だから......」
俺は、無意識に燐を抱き寄せていた。
「え、あ、お、おおお兄ちゃん......?!」
燐は何が起きたのかと若干焦る。
すると燐は......
「......ぐすっ......う、うぅぅ......」
俺の胸の中で泣いてしまった。
「大丈夫か?」
俺は燐の頭を撫でてあげた。
「ひっぐ......う、うぐ......うぅぅうぅぅ......ご、ごめん......ね、お兄ちゃん.......」
「なんで謝るの?」
「い、今まで......ぐす......お兄ちゃんの事、のけものとして扱ってたの......う、うぅぅ.......ご、ごめんね......?」
燐の声は今までよりか弱かった。
「ううん、大丈夫だよ......それよりも、そんなことを言ってくれるなんて嬉しいよ」
俺は、涙を流している燐の顔を見ながら頭を撫でた。
「う、うっぐ......えへへ、お兄ちゃんは何でそんなに優しいのかな......」
涙でいっぱいの顔で、燐は俺に今まで見せたことのない笑顔を見せた。
「ようやく笑ってくれたか......」
「あははっ......ありがとうねお兄ちゃん」
「別に大したことはしてねぇよ」
ようやく燐は、俺に心を開いてくれたみたいだ。

時刻は、夜の七時を過ぎたあたり。
俺はあの後、燐と一緒にいたのだが「わ、わたし......もう、部屋に戻るね......あと、あ、あり、あり、がと......」そう言って燐は、自分の部屋へと戻ってしまった。
「とりあえず、燐とは少し仲良くなれたかな......」
俺は若干の期待を持っていた。
まあでも、それは俺の考えなわけで。
はたして燐は、俺の事をどう思っているのか?さすがに聞きには行けなかった。
そんなことを考えていても意味がないので、俺はさっさと風呂に入ろうと思い着替えを持って一階に降りて行った。
一階へ降りて風呂に入ろうと思い脱衣所の扉を開けた。
「え........?」
するとそこには、これから入ろうとして服を脱いでいた燐がいた。
「........ご、ごめん!」
俺はそう言い放ってすぐにその場から出ようとした。
「あ........あ!ちょ、ちょっと待って!」
すると、燐は俺の手をつかんだ。
「お、お兄ちゃん......そ、その......良かったら、わ、わた......わたしと、お、お風呂入らない......?」
「..................!?」
その言葉を聞いた瞬間、俺は嬉しさと疑問が同時に出てきた。
「え、え?い、今、一緒にって聞こえた気がするんだけど......?」
「う、うん......わ、わたしは......お兄ちゃんとなら......入ってもいいけど......」
「......う、うん、分かった......俺も燐と一緒に入るよ」
俺は、少し考えて燐と一緒に入ることにした。
というより、この年齢で妹と一緒に入ることって......?
そんなことを考えていてもしょうがない。
とりあえず俺は、燐と一緒に風呂に入ることにした。

「お、お兄ちゃん......あ、あんまり、ジロジロ見ないでよ......」
「あ、ああ.......ごめん」
今していることは、燐の体を洗っている所。
「燐ってあんまり焼けてないんだねー」
「ま、まあそうだね......だって、部活なんか室内だし」
燐が入っている部活は女子バトミントンだ。
最近だと、ベスト8?とかに入ったことがある。
ましてや、ダブルスで優勝をしたことだってある。
そんな燐の体は、色白ですごく柔らかい肌だった。
ロリ体系と言うだけあるな。
「最近部活はどう?」
俺は、石鹸がしみ込んだタオルで燐の体を洗いながらそう言う。
「最近ね......まあ楽しいよ......ただ、覚えることが色々あって大変かな」
「そっか......」
俺は、燐の背中を洗い徐々に腕やわき腹なんかを洗っていく。
燐の体はすごく柔らかい。
お腹の方を触ってみると、内臓入っているかと疑問になるようにすごく薄い。
「お兄ちゃん.......前の方はいいってば......自分でやるからさ......」
燐は恥ずかしそうにそう言う。
「そうか?......うん分かった」
そして俺は、燐の体から手を離すとそのまま湯船につかった。
「んっしょ......」
燐が体を洗っている間俺はその光景を少し見ていた。
そして数秒後。
「そ、それじゃあお兄ちゃん......足よけてくれる?」
「お、おう......」
俺は伸ばしていた足をひっこめると、空いたスペースに燐が入ってきた。
「......だ、だからあんまり見ないでって言ってるのに.....!」
今の態勢は向かい合うような形になっている。
なので、燐が少しでも動くと胸が見えてしまう。
「.....ご、ごめん......!」
俺は、目線を下の方にずらした。
......俺としては、燐のおっぱいが見たい!
さすがにそれは出来ないわけで......。
「そ、そういえばさ......あ、あの......お、お兄ちゃんってそ、その......す、好きな人とかっているの......?」
突然燐がそんなことをポツリと言い出した。
「え?......あ、ああ、い、いるけど......?」
「......!そ、そうなんだ.....へ、へぇー......」
なぜか燐は、ジト目で俺を見てくる。
「そ、そりゃあそうだよね......!うん......え、ええと......そ、それじゃあ、わたし先に上がるね?」
「..........?」
燐はそういうと脱衣所の方へと行ってしまった。
「一体......?」
俺は、なぜそんな話をしてきたのかが分からなかった。
「はぁぁぁ.......」
自分の部屋に戻った俺はため息と同時にベッドに腰掛けた。
後は寝るだけという所。
「どうしてあんな話を......?」
今思い出しているのは、燐が言いだした「好きな人」について。
........。
.............。
...................。
「だめだ.......」
いくら考えたとしても何か出てくるわけがない。
「まあいいや........」
俺は部屋の電気を消して布団の中に入った。
しばらくして眠気が襲いかかってきた。

翌朝。
俺は朝食を食べ終えて何かしようと外をブラブラしていた。
外をブラブラしていたとしても何もすることは無いのだ。
とりあえず俺はどこか店内に入ろうとショッピングモールによった。
たまたま近くにあったのはショッピングモールだったのでさっさと店内に入った。
店内に入ると勿論クーラーが効いていて涼しかった。
特に何か買いたいという事は無かったがとりあえず店内を歩いて回った。

数分後。
俺はふと思った。
燐にお土産で何か買っていったらどうかな?と思った。
「燐が好きなものか..........」
色々見て回る中で俺はそう呟く。
俺は燐が何が好きなのかは分からない。
そもそも聞いたことが無い。
なので勘だけを頼りに探してみた。
とりあえず俺は食べ物系で探してみた。
「.......これかな?」
俺が手に取ったのは炭酸系の飲み物だ。
燐は飲み物を飲むときは基本的に炭酸しか飲まないからだ。
なのて俺はそれを数本カゴに入れお菓子のコーナーに行った。
「そういや燐はチョコが好きだったような........?」
実の所何年か前に一度だけ、バレンタインチョコをもらった記憶がある。
たしかあの時は......
「お兄ちゃん、バレンタインなのにチョコもらえなかったんだ......だ、だったら、わ、わたしが作ったチョコならあるけど......どうする?」
俺はそう言われて「ぜ、ぜひください!」と言ってもらったことが一度だけある。
本命は勿論もらえず、はたまた義理チョコももらえず......
男友達ならもらえるかも......!と思ったけどもらえなかった。
燐はそれを哀れだと思ったのかこんな俺にチョコをくれたんだ。
「あんときの燐は優しかったな......」
そんなことを思い出しながらその他色々買って家に帰宅した。

「ただいまー......あれ?」
玄関の扉を開け靴を脱ごうとすると見覚えのない靴が一つそこにあった。
本来なら燐の靴だけがあるはずだが......?
「あ、お兄ちゃん」
すると燐といっしょにリビングから出てきた少女がいた。
「えっと......その子は?」
「この子は、わたしの従妹だよ」
「従妹......?」
その靴の持ち主は、燐の従妹の子だったようだ。
「へ、へぇー.......それで名前は?」
「え、えっと、あ、あたしは......茉梨だよ」
「茉梨ね......え、えっと俺は......」
「この人は、私のお兄ちゃんだよ......ちょっと、エッチな所もあるけど......」
俺の顔をチラッと見てそういう。
「あ、お兄さんってエッチなんだね!それじゃあ.......」
すると茉梨は、なぜか服を脱ごうとした。
「あ、ちょ、ちよっと......!お、お兄ちゃんだからってダメだよ......!」
「えーなんで~?」
「な、なんでも!」
なぜか燐たちは小声で話し合っていた。
「......?ま、まあ、なんだ......と、とりあえずリビング行こうか......」
俺はそういうと、燐たちと俺はリビングに行った。

リビングについた俺は、さっき買ってきた物をを思い出した。
「あ、そういえばさ、さっき買い物に行ったんだけど......」
そこで俺は、買ってきた物を取り出しながらそういう。
「あ、炭酸だ!これ、飲んでいいの?!」
「あ、ああ、いいよ」
「ありがと!」
「チョコとかあるけど......茉梨は食べる?」
「う、うん!あたしも食べたい!」
「はいよ」
「ありがと~」
その後、燐と茉梨はソファーに座りながらチョコを食べたり飲んだりしていた。
「はぁぁ.....買ってきて良かったわ.........」
燐たちを見ながらため息交じりで俺はそう言った。
数分後、俺は茉梨こう聞いた。
「え、ええと......茉梨は今日どうするの?」
「ふぁには~?」
そうするとアイスを食べながら茉梨はそういう。
「茉梨は、今日泊まっていくんだって」
茉梨に代わっ言ったのは燐だった。
「へぇーそうなんだ」
「らからよろひふね!」
「......食べながら言わない方がいいぞ?」

さて時刻は昼の一時を過ぎたあたり。
真夏の暑さを超すためにはクーラー(もといエアコン)が必要なんだが......
「あづいよ~お兄ちゃん~......」
「なんでそう言いながら俺にくっつくの!?」
茉梨と遊んでいる俺。
ちなみに燐は自分の部屋に行ってなんかしていると思う。
茉梨について少し話そうと思う。
茉梨は燐の従妹であり燐と同じく中学二年だ。
茉梨は、燐とは逆の性格?で勿論おとなしい部分はあるが......
「ねぇ~お兄ちゃん~暑い~!」
「それじゃあ扇風機の前に行ったら?」
「やだ~!お兄ちゃんと一緒がいいー!」
「................」
なんというかワガママな部分もあるんだね。
どうやら俺は茉梨に好かれているらしい。
......俺としては燐が好きなんだが......まあでも茉梨もいいかな。
という訳で、茉梨の話をしたので最初の話に戻ろうか。
まあ今の時期は夏。正確に言えば、夏休み二日目。
夏と言ったらクーラーなんだが......いや一応クーラーはあるんだよ?
でも......そのクーラーが調子が悪くてね。
なので、業者に電話してみたんだけど修理は明後日?とか言ってたんだ。
「なんでクーラー動かないの?」
「ああ.....調子が悪いんだよ」
「ふーん......それじゃあ、あたしお風呂行ってくるね~」
「え?あ、あの......」
そんな話をしていると、茉梨は立ち上がりそう言った。
「どうしたの?......もしかして、あたしとお風呂入りたいの~?」
「なッ......!?」
すると茉梨は悪戯をするような目で俺を見ながら言う。
「あははっ~!冗談だよ~......でも、一緒に入りたかったら入ってもいいかな......」
最後の方は声が小さくて聞こえなかった。
「そ、それじゃあ、入ってくるから!」
「あ、う、うん......?」
そして、茉梨は小走りで風呂場へと行ってしまった。













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