青春のノリでまた踏み外しそうになった

あず

第1話

みながおかしくなっていったのは、中学校に進学して交友関係が増えた時からだった。

私の通っていた中学は、地元の2つの小学校からの卒業生が集まってできていた。

私の通っていた小学校の同級生で仲のいい友達が多数いた。

正直にいうと、2つの小学校のうち、私が通っていなかったほうの小学校はガラが悪い。

それらの学生に感化されて、私の友人の一部がおかしくなってしまった。

初めは酒入りのチョコレートを買いあさり、ほろ酔い気分を味わうところから始まり、それがエスカレートして、酒を売っている古い自販機は子供でもお金を入れれば買えてしまうため、私の通っていた中学校の生徒の一部では飲酒がブームになってしまった。酒も自販機で買えるとなると、タバコが買える自販機もあった。

私の一番仲の良かった友人は流されやすい傾向があったから、運の悪いことに飲酒ブームに乗っかってしまって、私も酒を飲まないかと誘われたことがあった。

ほんのちょっぴり好奇心があったが、理性で踏みとどまることができた。

あの時、青春のノリで酒を飲んでいたらどうなっただろうと思うとゾッとする。

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