☆2700突破感謝記念SS オハナ、デストロイモードで実験
はいどうも~。
「くそがっ!!」
――――――進化出来るけどまだしていない舐めプ冤罪中のオハナです。
「死ねぇ!!」
お前がな!!?
え?どっかでこのやり取り見たことあるって?
それもその筈だってバトル中だもの。
みんなもゲームしてる時同じような事ばっかり言ってない?
もう似たようなやりとりが多過ぎてこれがオハナ的日常会話まであるわ。
ファンタジーの世界でもこういう殺伐としてる時の人は何処も一緒なんだって痛感する。
で。
どこでバトってるのかと言うと……………。
「一度ならず二度までもわたくしの砦に来るだなんて何考えてますの!!?アナタのようなリピーターなんてこっちからお断りですわっ!!」
名前わかる?そう「パナっぺさん」こと、パナシーアさんの砦だったりします。
以前ホタルちゃんビームによって壊滅した砦は、〖第二回世界大戦〗の報酬の影響で見事に再建されていて、前に遊びに来た時以上に豪華な造りになっていた。
そのパナシーアさんが砦の壁の上からオハナに向けて声を張り上げてきてるわけだけど………………どうしよう、狙撃したら終わっちゃうんだけど?
因みに今回はちょっとした実験も兼ねてるので、オハナ一人だったりします。
どうして雷鋼さんの砦に行かなかったの?と訊かれたら、あっちはもう単独クリアしてるからそれほど興味がないんだものと答えるしかない。
「それもたった一人でだなんて舐めてますの!?余程わたくしに召されたいんですのね!!?」
良く通る声だなぁ……………耳に突き刺さるように聞こえてくる。
「わたくしに召されたいの?」とか言ってる割に、さっきから部下を突撃させるだけでパナシーアさんは特に何もしてこない。
今のところ声がうるさい以外は実に無害だったりする。
「こ、こんなの勝てるわけねぇよ………………」
「これが魔物の第一位の実力か…………」
「植物型の魔物ってここまで強くなれんのかよ………」
ふむ。
戦意喪失してくれるのは今のオハナにはありがたい。
ちょっとだけ準備しないといけないからね。
スキル〖射撃形態変化〗発動。
オハナの根っこが次々と深く地面に突き刺さっていく、両肩の上の花砲も出来上がり、背後から無数に生えたスナイパーライフルのような花砲もその数を増していく。
「なんだよアレ…………」
「何かわからんが逃げろぉ!!!!!」
部下の誰かが叫び、一斉に逃げ出そうとした人から撃ち抜いて黙らせる。
………………前はこれくらいだったかな?
〖第二回世界大戦〗中、勇者さんに対してオハナが用意した花砲が今現在のオハナと同じくらいだったと思う。
今回の実験は『花砲の数ってどれくらいまで増やせるの?』というもの。
なのでオハナは更に花砲の数を増やしていってみる。
どんどんその物騒さを増していくオハナに、周囲の人たちがどんどん泣きそうな顔になっているのがちょっとだけ申し訳ない。
オハナが狙った砦に居合わせてしまった己の不幸を呪ってもらおう。
ある程度数を増やしたところでオハナの身体に違和感を感じてきた。
肩の花砲は二つ以上増やせないんだ?あと何か、身体が重い?それに少し身体が固くなっているような……………?
それは気のせいなんかじゃなくて、オハナが花砲を増やせば増やすほどその感覚が強くなっていった。
根っこはどんどん地面に埋まっていき、そして最終的にオハナには〖移動不能〗のステータスが付与された。
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