第0話 Analyze
<analysis file=noas monument.bd>
やぁ。突然だけど、これが見れてる、理解出来るってことはこの星で奇跡的に知能のある生物がまた現れたって事だ。若しくは君達の先祖は、これから話す一連の事件の生き残りかもしれない...まぁそんな事は君達からすれば些細な事だろう。
生物は、「生きる物」だ。我々の時代には、犬、猫、リス等、色々な生物がいた。そっちでもおなじ呼ばれ方をしてるかは知らないけどね。
じゃあ、それらが何故活動をするのか。我々の種の中には、それを求めて旅をする個体もいた。だけどそれは極めて個人的、感傷的なものであって大多数の活動原理にはなり得ない。
ならそれは何なのか?恐らく、大多数は「生きるため」であろう。生きるために食事を取り、日光を浴び、睡眠を摂る。それが悪になることはない。。
そう、悪になることはない。それは文明を持つ生物であっても変わらない。だが生物は、全く同じ種が大量に存在するだけでは生き残れない。種を、命を守るということは自然と周りの種を守ることに繋がることが多い。
だけど我々は見間違えたんだ。「人類」...我々は我々の種をそう呼ぶ...は、「高度な知能を持つ生物である」ことを意識しすぎて、「生物である」ことを忘れてしまっていたんだ。
ここに、我々の軌跡を刻む。「生物である」ということを忘れ、高度な知能に阻まれ、最後を迎えてしまった優しくも愚かな生物の歴史を。
</analysis>
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