さよなら

@tomoyan0420

第1話

俺にとってこの言葉は嫌いだ。さよなら。なんでこの言葉があるんだろう、、、また会いたいなら、会いたいと言えばいいし、会いたくないなら、会いたくないと言えば良い。前者も後者も、今の日本は「さよなら」という。嘘つきでしかない。正直者の俺には納得がいかない。昨日会った彼女に、俺はその話をした。さよならを言いたくないと。少し言い合いになった。やはり俺は少数派なのだろうか。学校の挨拶も、帰りはさようなら。寂しすぎる。根性の別れなのか?もう会えなくなりそうな寂しい言葉だ。俺は考えた。何がいいのか。さよなら以外の言葉。また明日。普通すぎる。明日会わない人にどうするんだ。またな、もしくはまたね。愛情が感じられない。冷たさがある。他にあるか、、、こんなことで悩むなんて。次も会いたいです。会いたくない人にはどうするんだ。笑えてきた。もうどうでもよくなってきた。でも俺はさよならは言わない。

またみんなに会いたいから。会いたくない人は、俺にはいないから。

では、さよなら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さよなら @tomoyan0420

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ