本作はソードワールドの種族的トリックスターであるグラスランナーの魅力がたっぷり詰まったリプレイです。
グラスランナーといえば、陽気で楽しいムードメーカーであると同時に種族として盗賊でもあり、平気で泥棒を働くダーティーな面のある小人です。
ゲーム的には速くて器用で魔法抵抗力が高い反面、とっても非力というトリッキーな癖のあるキャラクターです。
私がソードワールドをプレイしていた時期には好んで使っていました。
そんなグラスランナーだけが集まったパーティーの行動は、報酬の多重取りや、違法薬物の製法をあっさり危ない組織に売り渡す等のダーティーな行動をとりながらも、あちこちで笑い声が上がる明るさの絶えないプレイのようで、読んでる私も思わずニヤリと笑う作品でした。
ソードワールド熟練者は純粋に楽しめ、初心者にはグラスランナープレイの参考となる良作です。