第6ウマっ!

「それはあれでねー」


「へえー。お前詳しいなあー。なんでも知ってるなあー」


「そんなことないよー(えへへ。俺って物知りー。すげえっしょー)」


「(こいつの知識って全部ネットやSNSなんだよなあー)いや、すごいよー」


「ほーい」


 いきなり乱入するツインテールの頭にサングラスを乗っけたかわいい女の子。ロリポップキャンディーをカコカコと口で鳴らしながら言う。


「スマホ没収っす。ぼっしゅーとっすなあ」


「な、なんだ!知らない相手に大事な個人情報が入ったスマホを渡せるわけないだろ!!」


「じゃあ、ぼっしゅーとは中止っす。その代わり、今からスマホ見るのは禁止どすえ」


「(なんだ!?この女の子?でもかわいいなあー)で?」


「それでは第一問!CO2濃度1000ppm以下の『ppm』とは何かな何かなー?っす」


「え…、『ppm』?CO2濃度?うっ…」


「お前分かんないの(誰だか知らないけどいいぞ!でもかわいいなあー)?」


「うるせー!お前は分かるのかよ!?」


「分からんよ。でもお前は物知りじゃん?」


 ツインテールの頭にサングラスを乗っけたかわいい女の子がロリポップキャンディーをカコカコと口で鳴らしカウントする。


「ほい、時間切れっすのお。正解は『パーツ・パー・ミリオン』っす」


「そんなのスマホで検索すれば誰だって分かるじゃないか!?」


 その言葉を聞き、ツインテールの頭にサングラスを乗っけたかわいい女の子がロリポップキャンディーを右手に持ち、その男の顔面すれすれに勢いよく差し出す。思わず舐めそうになるぐらいすれすれ。


「そんなじゃ、『スマホ』を失った時にてめえの『知識』も失うっす。それはぜんぜん『ウマくない』っす。有事では自分の知識がものを言うっすよ」


「な…!」


「(この子いいこと言うなあ。かわいいし)」


「では続きまして第二問っすなあ」


「もう勘弁してよー」


「いな、せぬぞ。『なんでもすぐにあきらめる国』はどーこだ?っすなあ」


「え…。『イラン』?」


「ぶぶーっす。正解は『ジャマイカ』やねんっす」


「(ウマっ!)」


「(ダジャレウマっ!)」


ツインテールの頭にサングラスを乗っけたかわいい女の子。ロリポップキャンディーをカコカコ鳴らす女の子のダジャレは「ウマっ!」?

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