☆ インスタントカメラ
僕は、写真を撮る。
写真を撮るのが好きだからじゃない
いや、最初はそうだったような気がする。
それも、違う。
ゼミの課題で、仕方なくやっていた。
そんな僕でも、
写真を撮るのが習慣になっていた。
ダイエットをすると意気込みながら
毎日スイーツを食べてしまう人のように
勉強をすると言いながら
ゲームをしてしまう人のように
悪い意味の習慣になっているのだ。
けれど、
この夏が終わったらやめようと思った。
5回目だけど。
僕は、汗を垂らしながら文句を呟きながら
あの頃みたいに、写真を撮る。
バス停、自販機、木陰、滝、そしてベンチ、
山を登りきったところで、
それらの写真を全て燃やした。
写真を撮ったら、魂がとれる。
そんなのは、まやかしだ。
ならばせめて嘘であったらよかったのに
それなら、天秤が背を比べる気持ちに
なっていなかったのに
mohoumonoまとめ @mohoumono
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。mohoumonoまとめの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます