それは、氷である。
それは氷である。
私たちは、それを道を塞ぐものだと言い
アイスピックを持ちて
一心不乱に削り続ける。
ガリガリガリと
蝋燭がいる時も要らぬ時も
トタンが音を鳴らす時も
トタンが悲鳴をあげる時も
その氷が助けになる時も
その氷が隔たりになる時も
どちらでもあらぬ時も
私たちは、それを削り続ける。
そして、汽笛が鳴り気づいたのだ。
それは、心だったのだと。
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