5.ひらがな、カタカナ、漢字の使い分けについて

 これは使い分けます。

 ニュアンスが全然違いますから。

 例えば、

「あ、手代木くんもビリヤードするんだ」

「へえー、手代木クンもビリヤードするんだ」

 だったら、後者は少し見下した感じを含んでいるし、

「あ、新幹線!」

「あ、しんかんしぇん!」

 だったら、発言者の年齢が変わってくるわけですよ。

 僕の場合は意図的に使い分けているし、そこには意味がありますね。

 使い分けの基準みたいなものは特にないです。

「これは魚醤ニョクマムだな」

「ニョクマムって?」

「小魚を発酵させたベトナムの調味料さ」

 これだと前者は言葉の意味を知っているけども後者は知らない感じになるかな、とか、

「ヒガシヤマドーブツエンはドコですカ?」

 これなら外国人観光客っぽくなるかな、とか、その場その場でそれっぽくなるように選んで使っています。

 あとよく言われるのが表記の揺れですね。貰うともらう、下さいとください、欲しいとほしい、なんかを統一するのかしないのか。

 僕としては、地の文では統一してほしい派ですが、会話の中で開いていたりするのはまったく気にならないし、多分作中でもやっていると思います。何度も言っていますが、物語が面白いかどうかが最優先で、それ以外は書いていくうちにだんだんと整っていくものです。その点、Web小説は気付いたらときに修正できるので気分的にも楽でいいですね。完璧を目指してもしんどいだけですから。

 えー、話が逸れました。

 使い分けには意味があるし、わざわざ開いたりカタカナにしている場合は意識的にそれを選んでいる、ということです。


 

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