短編集のためすぐに全て読了してしまったのですが、読み応えは字数や時間に比例しませんね。大変楽しませてもらいました。タイトルにも書きましたが『人間』の表現が多彩でリアルなんですよね。読んでいる側も身に覚えのあるシーンや感情の使い方が自然で上手い……。短編だけどあっという間に引き込まれて、感情移入してしまうのはそこなのかなと思います。公開された時期は最近ではないようですが、今からでも沢山読まれて欲しいなと思い、ささやかにレビューさせて頂きました。
様々な情景、キャラクターを描いた短編集です。個人的な感想ですが、ちょっぴりビターな終わり方のお話が多く、何かを考えさせてくれます。関係の終わり、世界の終わり、終わりの先を思う気持ちとは何なのか、終わりを自覚した時の感覚にどんな言葉を付けるのか。全てが完成されており、全てがオススメのお話です。ぜひ読んでみてください。
考えさせられるもの。可笑しいもの。最後にゾッとさせられるもの。いろいろな楽しませかたをしてくれる短編集です。
誰もが一度は経験したことがある進路選択、その人生の過渡期に立たされた高校生の葛藤が、この短い文章の中でとても良く表現されています。特に近い状況下にある高校生の人は、ぜひ読んでみると良いでしょう。この主人公の選択がどのような結果となるかは判りませんが、その道行きに幸あらんことを。
人生の分岐点、後悔のないように頑張ってください!もしよかったら、ビダイ物語を読んでみてください。