第9話 コンビニお菓子とまったりワイン


 「ただいまぁ~」


 「お兄ちゃんおっかえりぃ!」


 アパートの玄関を潜れば妹が出迎えてくれる。

 相変わらずちょっとだらしない恰好をしている妹だが、その顔には満面の笑みが浮かんでいた。

 よしよし、今日は機嫌がよろしいようで。


 「うぅ……今日もすんごい良い匂いして帰ってくるし。 今日は何食べさせてもらったの? というか、お酒飲んでる? ちょっと酔っぱらってる?」


 矢継ぎ早に問いただして来る妹を、ドウドウとばかり落ち着かせてから、とりあえず室内に入る。

 俺みたいなフリーターにはかなり贅沢な2LDKのアパート。

 これも、妹のお陰というのがかなり大きい。

 それでも妹は俺を頼って来てくれる。

 実家から逃げる様に飛び出し、俺と一緒に暮らしているのだ。


 「今日はねぇ、店長がワイン飲ませてくれて。 飲み方も教えてくれたから超~楽しかったんだけど、やっぱりワインって強いや。 ちょっと酔っちゃった」


 「二日酔いとか、平気?」


 心配そうにする妹の頭に手を乗せてから、グリグリと撫でまわす。


 「なんかね、残らない飲み方って言うか。 ゆっくり飲みながら、ちゃんと食べたりしながらだったから、水をいっぱい飲めば多分平気だって。 ガブガブ呑むなって言われちゃった」


 「店長さんがそういうなら間違いないね!」


 「あといっぱいお土産も貰っちゃった。 配信まで時間ある? ご飯作ろっか?」


 「うん! あと2時間くらいあるから食べたい! 作って!」


 「あいあーい」


 妹は、ネットのライブ配信者。

 しかも企業に所属しているらしく、しっかりとお金を頂いている。

 マジで最近の若者って感じですげぇーなんて感想しか漏れない俺だったが。

 これでも、数年前にはこんな環境想像できなかったのだ。

 家から追い出される様にして一人暮らしを始めた俺の元に、ある日突然妹はやって来た。

 大雨に晒されながら、大きなバッグを持って。


 「お兄ちゃん、私。 なんにもなくなっちゃった」


 ずぶ濡れの妹をその場で抱きしめ、ひたすらに謝った。

 俺がもっとしっかりしていれば、もっと親の期待に応えて居られれば。

 そんな今更過ぎる想いを胸に、俺は妹に謝り続けた。

 その日から、俺たちは二人で暮らし始めた。

 最初は俺の少ない給料で随分ひもじい思いをしたが、妹が配信者として人気を集めてから生活は楽になった。

 というか、豪華になった。

 アパートも広い所へと引っ越し、毎日お金の心配をしなくても良い。

 だけど、俺は働き続けた。

 いつまでも妹が頼ってくれる兄ちゃんでありたくて。

 稼ぎは少ないけど、妹に頼り切る情けない兄ちゃんにはなりたくなかったのである。


 「そんじゃすぐ作っちゃうから、ちょっと待っててな? 配信準備してて良いよ?」


 「ううん、手伝う!」


 そんな会話を交わしながら、俺はキッチンに立った。

 店長から貰ったお肉と野菜、そしてあの店のタレを並べ、フンッ! と気合いを入れ直した。


 「大丈夫、焼き方も焼き時間も覚えた! 今日こそ完璧に作ったる!」


 「頑張れー!」


 というわけで俺は、先ほどご馳走になった店長の賄い飯を真似し始めるのであった。


 ――――


 「今日はねぇ~お兄ちゃんが仕事先で食べた賄いご飯と同じ物を、さっき作ってもらった。 え? うん! 超美味しかったよ! そうそう、肉肉! もうね、ガァー! って食べちゃう感じ!」


 妹が楽しそうな様子で、パソコンに向かって喋っている。

 その周囲には、えらく高そうな機器が並ぶ。

 マイクにもデッカイスタンドが付いて、上から降りてきているし、カメラとか「本当にパソコンに取り付けるヤツ?」ってくらいにゴツゴツした代物がモニターとモニターの間から覗いている。

 もはやスタジオだよ、コレ。

 なんて思う訳だが、妹は軽い調子で画面上に流れるコメントを読みながら応対していく。

 いつ見ても凄い。

 俺もスマホで妹の放送を確認しているが、物凄い速さでコメントが流れているのだ。

 こんな中から、『反応すべきコメント』『そうじゃないもの』『次の話題に繋げられそうなモノ』を選んで言葉を繋いでいるのだから。

 とてもじゃないが、俺には真似できない。

 そんな事を思いながらも、俺は妹とちょっと離れた席に座り、静かにお酒を飲んでいた。

 飲んでいるのは、先ほど店長と一緒に飲んでいたワイン。

 二人共一本開ける程は呑まなかったので、残りは持って帰って良いと渡されてしまった。


 「やぁ……こんなにじっくりお酒飲んだのなんていつぶりだろ? ビールや酎ハイじゃこんなにゆっくり飲まないしなぁ」


 妹の配信に声が乗らない程度にボヤきながら、グラスを傾ける。

 おつまみはコンビニで買った物と、先ほど焼肉丼を作った余りのお肉。

 やっぱり、店長みたいには焼けなかった。

 物は同じだし、フライパンやら何やらが特別違うって訳でもない。

 何が違うんだろう?

 そんな事を思いながら、肉を口に運んでからワインを一口。

 すんごい旨い。

 気分で言えば、深夜に肉! という時点で色々テンションが上がってしまうが。

 ソレを抜きにしても、旨い。

 安い盛り合わせだとは言え、店長が選んだ肉なのだ。

 そして真似して焼いてみたものの、同じようにはいかなかった……が、やはり旨い。

 甘口ダレで下味が付けられ、辛口ダレで追撃を掛けられたコイツは、何処までも食欲を満たしてくれる。

 そんでもってワイン。

 普段はほとんど飲まないが、教えてもらった通りに飲むと満足感が違う。

 ドラマなんかで見るソムリエが色々語っているシーンは見た事があるが、一ミリも理解出来なかった。

 しかし、店長が教えてくれたのは庶民流というか。

 ただただ、旨いと思えればソレで良いって感じの飲み方。


 「まずは香りを楽しんでどうとか言うが、よほど好きな香りでもない限り、別にそう何度もクルクルして嗅がなくても構わねぇだろ。 どうせ口に入れりゃ鼻に抜ける」


 だそうで。

 気張らず、恰好つけず、ワインを少しだけ口に含み鼻で呼吸する。

 そうする事で、肉! って感じだった口の中が、徐々にワインの香りに満たされていく。

 濃厚な香りと、口に広がる少しだけ渋い葡萄の味。

 最初から恰好つける訳ではなく、自分流の楽しみ方を見つければ良いらしい。

 そしてこの方法は、俺にはビックリするくらいあっていた。

 口に含みながら鼻から息を吐きだしてみれば、香ってくるのは当たり前だが葡萄の香り。

 でも、普段イメージする甘くてプルンとしている葡萄っていうよりかは、瑞々しくも日に当てられた色の濃い葡萄が思い浮かぶ。

 ちょっと渋そうで、土の香りとかしそうな。

 あ、もしかしてソムリエが言う何とかの香りって、こういう事なのだろうか?

 実際にその匂いがするっていうより、そういうモノがイメージできる。

 みたいな? よくわかんないけど、すんごい落ち付くのは確かだ。


 「そんでもって、店長が“面白い”って言ってたおつまみ」


 普段店長はチーズとか肉とか、そう言ったモノをツマミにしているらしい。

 乾きものであっても、イカとか魚とかナッツとか。

 でも、今日は俺がコンビニで適当に買い漁って来てしまった。

 色々ちょっとずつ試してみた貰った結果。


 「へぇ、こんなのもあるのか。 面白いな。 クラッカーみたいなのに、ちゃんとチーズの後味がする」


 今ではどこのコンビニでも売っているだろう、チーズを焼いてスナック菓子にしたアレ。

 他にも燻製チーズと生ハムとか色々買ってみたのだが、いつも食べているモノの方がおいしかったようで、店長は意外性を求めた。

 そんな訳で、俺もソイツをパクリ。

 ポリポリと良い音を立てながら、口の中にはチーズの味が広がる。

 でもやはり本格的なチーズとか、生チーズとかと比べれば数段落ちるだろう。

 ふむ? と考えながら再びワインを口の中に。

 すると。


 「あぁ、うん? なるほどって言って良いのか分からないけど、確かに美味しいって言うより、“面白い”のかな?」


 ブツブツと小さく呟きながらも、ワインを舌の上で空気と混ぜてみる。

 コンビニおつまみって、イメージとしては結構塩っ気があるのだ。

 でもソレを洗い流すかのように、ワインの味が染みわたる。

 そして、チーズの匂いです! って感じの香りを発するお菓子な訳だが、ソレとワインの香りが交じり合ったかと思えば、スッと消えていく様な感覚。

 他のお酒や、ましてやジュースなんかではこうはいかないのだろう。

 口に残るような匂いを、ワインだからこそ消してくれる。

 更に強い匂いで上書きするのではなく、まとまって収まっていく様な雰囲気で。

 あぁ確かに、これは“面白い”かもしれない。

 そんな事を思いながら、焼きチーズ菓子をパクついていると。


 「ポリポリ聞こえる? あぁゴメンね、多分お兄ちゃんだ。 後ろで晩酌してるから。 うるさいかな? あ、平気? なら良かった。 今日はね、何があったのか珍しくワイン飲んでるよ。 あとチーズのお菓子ポリポリしてる」


 そんな事を言われ、思わずむせそうになってしまった。

 慌ててスマホを確認してみれば。

 『ポリポリポリ、何か食べてる? というか、誰か居る?』

 『もしかして兄上? 今日も近くに居るのかな?』

 『だとしたら、相変わらず仲良いね~』

 『お兄さん、妹さん俺に下さい』

 などと言うコメントが流れ続けていた。

 そんでもって、キャッキャと笑う妹の“アバター”。

 今の技術って凄いのな。

 イラストがマジで自然に動くんだもん。

 アニメか何かみたい。

 なんて事を思いながらも、妹に対して“ゴメン”と両手を合わせてみれば、妹は“全然オッケー”とばかりに指で輪っかを作り、ニカッと笑って見せるのであった。

 いけないいけない。

 俺よりも稼いでる妹の仕事の邪魔をしてしまう所だった。

 とりあえず放送中にスナック菓子はいかん。

 分かり切っていただろうに、今日だけはつまんでしまった。


 「あ、そういえば……」


 妹に報告し忘れた事があり、大きな声を出す訳にもいかない為スマホでメッセージを送る。

 これだけは、しっかりと報告しておかなければ。


 「……っ! 聞いて! 皆聞いて! お兄ちゃんが師匠の元で昼間から働ける事になった!」


 ブッ! と思わずワインを噴き出してしまった。

 ちょっと妹さんや、何を宣言しておるんだ。

 聞いている側はお前の声と話を、そしてその“アバター”を見に来ているんだぞ。

 思わず突っ込みそうになるが、グッと声を押し込んでスマホでコメント欄を確認してみれば。

 『おめでとう!』


 「……え?」


 『ずっとお兄さんが師匠の元で働く為に下働きをしていた話は聞いていたからな。 すげぇじゃん! 認められたよお兄さん!』

 『今どき珍しいよね。 師匠を見つけて、必死に食いつくって。 応援してるぞお兄ちゃん!』

 『すげぇ! やったじゃん! お兄ちゃん登場はよ!』

 『大変かもしれないけど、頑張ってください! 応援してます!』

 なんか、なんだろう。

 コレ、妹の放送だよな?

 なんでコイツら、俺にまで興味を持ってるの?

 そんでもって、何で俺なんかを応援するコメントがいっぱい来ている訳?


 「皆ありがとね……ホント、本当に……おにいちゃぁぁん」


 「バカッ、お前。 放送放送!」


 眼に涙を溜めながらこちらを振り返る妹に対して、慌てて小声でモニターを指差してみる。

 グスッと鼻をすすってから再び妹は放送を続けるが……まさかこんな事になるとは。

 あの時、俺がツマミを買って来て、しばらく飲んだ後。


 「バイト、お前。 “ウチで”働きてぇのか?」


 店長の言葉に、すぐさま全力で首を縦に振った。

 俺はこの店の他に、コンビニでもバイトをしている。

 妹に合わせて夜は起きているから、昼過ぎというか夕方頃からコンビニでバイト。

 そして、その後焼き肉屋の清掃業務に入っている。

 本命はもちろん焼き肉屋。

 大した稼ぎにはならないし、賄いの時くらいしか料理を見せてもらえない。

 でも、あの店はすげぇんだ。

 店長が作ったもんはどれも旨いし、店長が選んだ肉はどれも旨い。

 だからこそ、感動した。

 こんなに安いのに、こんな旨い物が食えるのかと。

 最初は不純な理由だったのは確かだ。

 彼の技術を奪ってしまえば、俺の給料でも妹に旨いもんを食わせてやれる。

 本当に、ソレだけ。

 合コンに誘われ、どうしても断れなくなってしまい、向かった先で見つけたあの焼き肉屋。


 「……いらっしゃい」


 不愛想な店主っていうのも、俺としてはグッと来た。

 渋い、そして旨い料理。

 更にはびっくりするくらいに安い。

 俺も、こんな店でどっしりと構える“漢”になりたい。

 そんな風に、思ってしまったのだ。

 それから掃除と皿洗いのバイトをさせてもらえる様になって、何だかんだ関りが深くなって。

 このアパートを借りる時に、連帯保証人に困っていれば。


 「俺がなってやる。 但し、逃げるんじゃねぇぞ。 お前は向こう数年はウチのバイトだ」


 本当にポロッと溢しただけだったのだ。

 だというのに、店長はいつも通り不愛想なまますげぇ格好いい事を言ってくれたんだ。

 俺はどこまでもこの人のお世話になっている。

 この人の元で働きたい。

 この人に教わって“大きくなりたい”。

 そう、思えた。

 だからこそ、今日言われた言葉は、すげぇ嬉しかったんだ。


 「バイト。 お前昼間から入れるか? 仕入れだのなんだのに付き合う様なら、いい加減包丁握らせてやる」


 相変わらず不愛想だし、どんな思惑があってその言葉を吐いているのか分からない。

 でも。


 「はいっ! 入れます! コンビニ辞めて来ます! 来月からで良いですか!? シフト出ちゃってるんで、急には抜けられないんで!」


 「……ハハッ、見た目と違って律義な事だ。 そんじゃ、来月から“ウチだけ”で働け。 給料も、待遇も変えてやる。 お前は、ウチの二番手になるんだ。 しっかりやれよ?」


 「はいっ! お願いします!」


 そんな訳で、俺はバイトを一つに絞る事にした。

 だとしても、ソレは俺にとって唯一無二と言える程に憧れた存在の元で働く事が出来る環境。

 断るなんて、俺にとってはあり得ない事であった。


「うぉぉぉ! やったよ! ウチのお兄ちゃん頑張ったよ! 皆褒めて褒めて! すげぇよ!」


 キャッキャと騒ぐ妹を尻目に、再びワインに口を付けた。

 あぁ、旨い。

 辛い事があった時酒に頼る、なんて言うけど。

 やっぱり良い事があった時飲むお酒は、凄く旨い。

 そんな事を思いながら、グラスを傾けていると。


 「ん?」


 俺のスマホが振動している、どうやら通話らしい。

 そして、その名前は。

 俺がバイトに行っている焼き肉屋の店長の名前が表示されていた。


 「は、はい! もしもし!」


 慌てて電話を取り、小声で部屋の隅まで移動すれば。


 『おう、わりぃなこんな時間に。 明日ハンコとマイナンバーカードっての持ってこい、あと免許証な。 書類作るぞ』


 「えっと、え? 店長、何か契約し直すみたいな準備具合ですけど」


 『知り合いに聞いたらな、世にいう“正社員”ってのは色々必要らしい。 あんまり詳しくねぇんだ、俺も。保険だなんだと色々あるが……まぁなんとかなんだろ。 とにかく明日もってこい。 来月から、お前は“バイト”じゃねぇ。 分かったな?』


 それだけ言って、店長は電話を切ってしまった。

 えっと、これって。

 まさか、“そう言う事”なのだろうか?

 事態を飲み込めず、その場でフルフル震えていると。


 「えっと、皆ゴメンね? ちょっと待ってて。 ――お兄ちゃんどした?」


 流石に気になったのか、妹もヘッドフォンを外しながら此方に不安そうな瞳を向けてくる。


 「なんか……来月から、俺。 師匠の下でガッツリ働ける……ていうか、正社員になれるらしい」


 「……へ?」


 「今、店長が知り合いに聞きながら書類作ってるっぽい……」


 「……お? おぉ?」


 「来月から俺、バイトですら無くなる……らしい」


 「……」


 「……」


 お互いにポカンとした表情で見合わせながら、しばらく黙っていると。


 「いやったぁぁぁぁ!」


 叫び声を上げながら、妹は再びパソコンへと向かった。


 「ゴメンね皆、急にマイクオフにして。 聞いて! お兄ちゃん師匠の下で正社員だって! 本格的に肉職人だよ! 跡継ぎだよ!」


 いくら何でも飛躍し過ぎだ、とツッコミたくなったが。

 俺も俺でニヤけ顔が止まらない。

 俺は、これからあの人の元で”仕事”が出来るんだ。

 そして、これまでの様な雑用じゃない。

 しっかりと、“彼と共に”仕事が出来るのだ。

 思わずニヤニヤする。

 そして、こんな世の中だ。

 正社員に就くのも難しい。

 だというのに。


 「やばい、やばいぞ。 俺、来月からちゃんとした正社員だ」


 フルフルと震える体を抑えながら、グイッとワインを飲み込んだ。

 やべっ、こういう飲み方をするなと言われたのに。

 でも、今だけは飲みたかったのだ。

 尊敬できる人の元、正社員として教えを乞う事が出来る。

 何だこれ、何だこれ?

 すげぇよ、俺すげぇよ。

 眼に涙を溜めながら、グッと拳を振り上げた。


 「俺、頑張ります。 店長と同じ味が出せるように頑張りますんで」


 その日からウチにワインが常備されるようになったのは、また別のお話。


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