第15話 過ちと縁


人生の中で、地獄にいるのかと思うほどに絶望した日は、これで二度目だ。


一度目は、信じていた事実から裏切られた過去。


二度目は、愛してた人に見捨てられた今。


 間違ってない。今度は、間違いも何も犯していないのに。君が救ってくれた日々に、また突き落とされた。



 じいやさんから、昔の彼女の結婚のことについて聞いたときに、どんな仕打ちを受けてきて、結婚を嫌がっているのかを理解した。


 僕なんかよりも辛い目にあってきた彼女には、このまま隠してはおけないと思った。だって彼女とは本当に、一生そばにいてほしかったから。今更手放して忘れることなんて、僕には出来ない。


 その為には、僕が…彼女に話しておかなければいけない話を、しなきゃいけなかったのに。

 

 なのにあの二人が、急に彼女の目の前にいて、それどころじゃなくなってしまった。事情も知らず、目の前であんなことを言われて、余計に彼女を苦しめることになってしまった。



クソッ…クソッ…クソックソックソッ!!!!!!



 やり場のない悔しさと怒りを、物にぶつけて、気が沈むまで暴れた。…そんなことをしても、どうにもならないって、分かってるのに。



あぁ………。


やっぱり、僕なんか。


あの時、死んでいれば、良かった。


責任なんか取ろうとせず、さっさと、死んでいれば。



__『子供…出来たっぽい。…私、どうしたらいい、かな?』



 国家試験を控えていた年。忙しくてほとんど優愛と会うこともなかった時期に、告げられた。


 もちろん、最初は好きで付き合った。でも、だんだん彼女の本性が見えてきて、別れた。

 でも、何度か優愛から復縁を迫られて仲直りしたり、それの繰り返しで、疲れてたんだと思う。


 妊娠したと言われたとき、何の疑いもしなければ、何の興味も、持てなかった。


 僕にはもう、優愛に対して愛情がなかったし、彼女の性格にはうんざりさせられていたから。それでも、責任は取ろうと思ったのに、そこまで真剣に考えてた僕が、間違ってた。



 事実の中に隠されてた真実を知るまで、僕は完全に、



「……シェリル……どこ行っちゃったの……?」


 彼女が出ていって、散らかった部屋をそのままにして夜から朝になるまで街を探し回ったけど、見つからなかった。


 もしかしたら、朝は一度家に戻ってきてるかもしれないと思って帰ってきてみたけどいない。棺桶や彼女の物もそのままになっていた。



…どうして。どうして、君まで。どうして、こんなに胸が痛むんだろう。どうしていつも、うまくいかないんだ。


本当に、好きだと思った人のことでさえも。


 これが僕への、天罰?仕打ち?……全て、終わらせたと思っていたのに。結局苦しんだのは、僕だけ。


どうして、今になって。ようやく、本気で好きになれた人と出会って、立ち直ってきた時に、どうして。



………絶対に、誤解を解かないと。



 スマホを取り出して、ラインである場所にかける。しばらくコールが響いた後、向こうが電話に出た瞬間に切り出した。



「悠斗、朝早くからごめん。頼みたいことがあって」


_「なんだよ。今日店で話すんじゃダメなのか?……お前、声がぐずってるけど、また喧嘩したのか」


「いや……とりあえず急ぎなんだよ。調べて欲しいことがあって」





_________***





「シェラミアちゃん?シェラミアちゃーん?」


「ベルカさん…。シェラミアさん、一体どうしたの?さっきから机に突っ伏したまま動かないけど…」


「大丈夫。これ、死んでるとかじゃないから。なんかー、彼ピッピと修羅場って家出してきた感じ」



「シェラミー!!ちょっと、起きなさいよ!!まったくも~、いきなりあたしの家に押し掛けて来て、ずっと泣いて喚いてるから話聞いてあげようって思って連れ出してきたのよ!」


「うるへー…泣くわけにゃかろうが」


「うわ、口調ベラっベラやん」



 ここは……そうだ。知り合いの吸血鬼の店。自称貴族のブラッドメアリー三世なる謎の吸血鬼が運営してる店だ……。


 一緒の席には、ジャッキーの召集で集まったベルカと、たまたま日本に遊びに来ていたベルカと私の共通の知り合い、ハク・ミュシェンが私を見ている。



 私とハクは、一度中国に出向いた時から付き合いだ。


 彼女の容姿は千年以上の修行により得た、私でも見惚れそうなほどの、透き通るような肌に長い黒髪、細くも悪くない体つきと切れ長の目をした美女で、それは昔とそんなに変わらない。こう見えて、元は蛇の妖怪。


 今は妖怪から格上げされて、そこそこ偉い仙女になっており、人から神になったとされている神仙の手伝いをしている。



 そんなのがどうしてここにいるって?時期的に、神の御使いで出張だと。

 

 そんな人間にとってはありがたい吉兆の象徴でもあるハクが、私の泥酔状態を見て、本気で心配そうな顔をして見つめている。



「シェラミアさん?それ以上飲むと、負荷が来ますよ。それくらいになさって」


「そーよ。あたし達、まだ話も聞けてないんだから、このままぶっ倒れてもらっちゃ困るわ」


「ジャッキーも何も聞かずにシェラミア引っ張ってきたわけ?」


「だってこの子がこんな風になるってなかなか無いじゃない。オニオンウォッカ5杯めよ…イカれてるとしか思えないわ」



…面白がって。全然笑えた話じゃないというに。


「オニオンウォッカ5杯も飲んだの!?…一体何やらかしたのよ」


「まさか、勢い余って彼氏さん……殺したとか………?」



ベルカとハクが息を飲んで私を見た。



「殺すなぁら、今すぐにでも?ぶっ殺してやりたいわぁ!!あんのっポタポタボケぇ!!」


 自分でも意味分からん言葉が口から飛び出す。なんだ、ポタポタボケって。

この状態に、ハクが気を使って水を差し出してきた。



「こりゃ重症だわ」


「いつも誇り高いシェラミアさんらしくないですよ。お水飲んでください。私達で良ければ、何があったのか聞きますから」


「シェラミー!神の遣いの蛇ちゃんが、お話聞いてあげようって言ってるのよ!ほら、落ち着いてお話しなさいっ」


「……うっ~…」


 

 冷たい水をぐびぐび飲みながら、私は事の次第を、酔いの中覚えてるかぎりを3人に話した。


 全てを聞いて、ジャッキーは「嘘でしょぉぉ!?前の彼女と子供いたってわけ!?」とオーバーリアクションし、ベルカは膝を叩きながら大爆笑、ハクは静かで品よく驚いていた。


ベルカは一体何がおかしいんだ。




「やばぁ………それはやばいわ。まさか、あの彼ピ君が、妊娠させてた挙げ句、腹から出さないまま捨ててたなんてねぇ~」



「いくらなんでも、無責任過ぎるわね!男の中でも最低な人種トップ3に入るわよ。…いやでも、あの下僕君が、そこまでぽやっとしてるとは思えなかったけど」



「それな。一回会ったことあるけど、そんな薄情には見えなかった」



「そうだ……そうだろ!!!!あのアホは、害の無い人間の皮を被った卑怯もの!!嘘つきだ!!裏切り者だ!!」



「いや、別にシェラミーの事は何も裏切ってないじゃない。自分には、隠し子がいるってことを、言わなかっただけでしょう?」


「最低には変わりないけどネ」



 そうだ!!その通りだ!!!しかも、明らかにあの女と同棲してたところに別れても住み続けて、そこに私を住まわせてたなんてどうかしてる!!何も知らず、住んでたのがバカみたい!!



 あのソファー!!あの部屋!!あの風呂!!あのシンクあのベッド(今は無いが)!!!!全てにあの女と過ごした匂いと手垢が残ってると考えると、虫酸が走る!!


 あんな男、誠実でもなんでもない!!ただの下世話で無責任な最低男だ!!



「シェラミアさん。彼氏さんが隠してた事は酷いと思うけれど………それって、結局、どうして別れたのか聞いた?」


「ぬ?どうしてとは……………どうして?」



ハクが聞いてきた質問に、一度思考が止まってリターンした。



…どうして?どうしてあの女と別れたのかだって?腹に子供も、いるって分かってたのにか?



「どうしても何も、お腹に突然ベイビーが出来て認めたくなかったんじゃないの?あの歳だとー、まだ遊んでたいし子供とかメンドーって男多いし、結婚してもうまくいかなくてシングルマザーコースじゃん」


「男にしてみれば、思いがけず命中したって感じよねぇ?」


「いやあんたも男でしょ」



 ベルカとジャッキーと同意見だ。あいつは見た目の割に、性欲が強すぎる。

 加えて後先考えてないところでそうなった路線が一番あり得る…が。ハクは少し考えた後、冷静に自分の意見だけれどと告げた。



「だって、彼氏さんは合鍵も渡してその人と一緒に住んでた時期があったのでしょう?明らかに一人暮らし用の物件ではないところを考えると……元々結婚は、するつもりでいたんじゃないかしら?」



 聖也があの女と?……あの女と喋ってるところからしてそんな路線に行ってた感じは一ミリもなかったんだが。

 しかし、合鍵を持っていたと言うことは、出入りはしていただろう。

ハクの推理に、推理も考察も全くあてにならない他の二人も、妙な納得をしていた。




「そうねぇ。当時下僕君が、まだ学生だったとすれば、一人暮らし用じゃない広い部屋を、この都会で借りるのは無理があるわ」


「誰かと住むために借りたってのが自然だわね。でも、なんで引っ越さなかったんだろ?別れたのに」


「そこまでは、本人しか分からないことだけれど…。私はシェラミアさんの話を聞いて、何か深い事情がある気がするの。部屋まで借りて結婚にも出産にも向かう気持ちでいたのに、途中でダメになったのには、理由があるはず」



 腹に子供もいるって分かっていたのに、何もかも途中で放り出した理由…。


 あいつは、あの女を酷く嫌ってたし、子供の事もまるで見向きもしなかった。あいつが、理由もなくそんな態度を取れる人間では…ない。と、思う。思いたい。


 だけど、今更、話をさせてくれとすがってきた聖也を突き放して逃げてきた私が、また家に戻るなんて。


そもそも!!あいつが悪いんだ!!あいつが無責任過ぎるのが!!



「ねぇシェラミア…一回戻って話聞いたら?うちらも興味出てきたし?」


「そーよ!どうせ、細かいこと聞かずに勢いで出てきたんでしょ?」


「い、嫌だ!!理由はどうあれ!!あんな無責任な奴こっちから捨ててやるっ!!フンッ!!」


「出たよ、意地っ張り」


「可愛くな~い」


うるさいうるさい!!

もームカつく!!煩わしい!!オニオンウォッカ追加だ!!


 オニオンウォッカを持ってこい!!と席から叫び、どんどん酒に溺れていく自分が嫌になる。

そんな私を、特にやじりもせず否定もせず、ハクは見守るように水を入れて差し出した。



「あのシェラミアさんがここまで荒れるなんて、彼氏さんが好きなんですね、とても。300年前とは大違いです」


「だ、誰が!!あんな奴なんかもう嫌いだ!!大嫌い!!」


「そう言わずに」



 ふと微笑んだハクの側に、白く巨大な蛇がチロチロと舌を見せている幻が見える。妖怪の蛇とは言えど、千年以上も修行をし、神に近くなった女だ。所作にもそれ相応の気品が見える。


 このハクも、私と出会った頃に、人間と結婚して夫婦になっていた。


その男とは、深い縁で繋がっているとかなんとか言っていた。その男も、息子も、もう死んで独り身になっているが。


……今、何もかもなくなってしまっているというのに、どうやって過ごしてきたんだ?



「ハク…、最後に会ってから多分、100年近くは会っていなかったが、旦那が死んでからは、どうしてた?」


オニオンウォッカを飲みながら聞くと、ハクは特に悲しむ様子もなく、あっけらかんとした様子で答えた。



「旦那様が亡くなってからは、再び修行に戻りました。私と旦那様は、深い縁で繋がっていますから、魂が再びこの世に転生する時にはまた、出会う事が出来ます」


「は?あれから200年ぐらい経ってるけど?というか、転生したら記憶もなくないか??」


「うふふ。後、300年。経ったら逢える予定ではあるので大丈夫ですよ」


「いやそういう事を言ってるんじゃなくて」



 千年以上も修行した蛇にはもはや苦にならないのか。

 また好きあうかも分からないのに、必ず好きになってまた夫婦になるって約束したと前向きに捉えてるのが凄い。



「はぁ~素敵。旦那と魂レベルでラブラブなんて。あたしも、ブラッド・ピット似の運命の人だったら、500年ぐらい余裕で待てるわ」


「10分で来る電車も待てないくせに?」


「それとこれとは別よ!!!!絶対遅れられないときの電車の遅延ほど、ムカつくものはないわよ!!」


 キャキャキャッとベルカがジャッキーをからかってワイワイ煩いのも、ハクはニコニコと微笑みながら眺めている。


やはり、このヘビには敵わん。


旦那が死んでも、また巡り逢えると信じて待ち続けられるとは。…私は、途中で心が持たない。



「吸血鬼のシェラミアさんと人間の彼氏さんが出会ったのも、何かのご縁で結ばれたからなのでしょう。決めつけるのは早いわ。もう一度、お話してみたら?」


「……私から戻るなんて嫌だ」


「そんな難しく考えることないんですよ?普通に、ただいまって帰ったらどう?」


「絶対嫌だ!!何故侮辱を受けた私が、帰ってやらなければならないのだ!!」


「そうでございます。帰る必要なぞございませんぞ」


!?じいや!?


 席の後ろからニュッと禿げた頭頂部を出して、ジロリと私を見るじいやが現れた。


「誰?」とベルカとジャッキーは突然現れたじいやに驚いていたが、面識のあるハクだけは、「お久しぶりです」と冷静に挨拶し、じいやも「これはこれはハク殿」ニコニコと呑気に挨拶を返した。



「どうも、ワシはシェラミア様を幼き頃よりお世話してきたコウモリのおじいでございます。いつも、姫様がお世話になっております。ハク様は、お久しゅうございます」



「こ、コウモリのおじい~??マジでコウモリの使い魔っているんだぁ~!!ウケぴ~」


「あらあら、これはご丁寧に……で、コウモリのおじいって名前なのそれ??他に名前あるでしょ??」



「話は、聞かせてもらいました」


盗み聞きとは……!!このバカじいやめ!!



「何処から聞き付けてきたんだ!!」


「姫、この様なところで飲んだくれておるならば、じいやと共に帰りましょう。あの人間が、姫にとってどれだけ毒となるかお分かりになったでしょう?その場の感情で、軽々しく甘い言葉を囁く者ほど、信用ならぬといつも言ってるではありませぬか」



プニプニと私の頬を突っつき回しながら言うじいやの手を振り払う。

どうせ帰ったらまた縁談の話になるんだろう!フンッ!

 じいやにもそっぽを向いたら、じいやは白々しく嘘泣きで、ここぞとハクにすがり始めた。



「ハク殿ぉ……ハク殿からもご説得してくだされ…姫は相変わらずじいの言うことを聞いてはくださらぬ。もう500歳となりますのに、一向にお世継ぎの顔を見せてはくださらぬのじゃぁ……」


「そのような恥ずかしい話を人前でするでないわセクハラじい!!!!」


「ほれっ…ほれぇ!!そうやってワシの頭をぶっ叩くだけに飽きたらず、俗世に降りて余計に変な言葉遣いまで覚えられたのです!!」


「貴様が戯れ言を申すからだ!!」


「姫!!お願いですから帰ってきてくださいませ!!姫が隠し子持ちのしょうもない無責任あぽんちきな経済力皆無の男子と添い遂げる等、占い師でなくても分かる不幸の花道でございますぞ!!」



心労で毛根が全て死滅し…およよよよと……白々しい!!ハゲは元からのくせに!!私が赤ん坊の頃からはげてたわ!!



「まぁまぁじいや様。何事も、ご縁というもの。お二人も、それ故に結ばれたのでございますから。シェラミアさん、とにかくもう一度話をなさってはどうですか?私には、彼氏さんにも何か事情があったとしか思えません」



「そーよシェラミー。もう一回下僕君に事情聞いてからでも遅くないでしょ」



…それはそうだ………。


  納得がいかない説明が転がってきたときに、自分は……どうにかなってしまいそうで。もうこれ以上、傷つきたくもないのに。


 しかし、ただでさえ、他の女との子供がいるというのに、私を愛すなんて戯れ言をほざいた事には、絶対に納得が出来ん!!



「…わかった。とりあえず…どのみち、八つ裂きにしてやらねば、気が済まぬからなっ。あいつの戯れ言を聞いてやってからでも、遅くはない」


「何故いつもそんな可愛げのない言い方するわけ?普通に、話をしに行ってくるでよくない??」


「コウモリのおじい。あんた、どんな教育したらこんな可愛げのない女が育つのよ!!」



「ひ、姫。そのような事をせずともよいではございませんか。また、姫が傷つくようなことになるやもしれませぬ。じいやともう帰りましょう」



 人間ふぜいを相手にする必要などございません。とじいやは止めに来るが、煩い!と振り払って立ち上がった。



「フンッ。百歩譲って、いや、一万歩譲って!!話をしに私から出向いてやるのだ!!」


「お、おう…もう、がんばれ~い…」


「全く。気になるから報告しに戻ってらっしゃいねぇ~」


「シェラミアさん、応援してます」



 オニオンウォッカのせいでさすがにヘロヘロになった体を持ち上げ、四人を残して店の外へと出る。

 出て行ってからたった丸一日ぶりの、聖也のいるマンションへ向かった。





_____***


「人と吸血鬼でも、結ばれる事があるのですね。見たところ、シェラミアさんの情は深いように思えます」


「発情期まで起こした程だからネー。大丈夫かぁ~?あんなヘロヘロで行っちゃったけど」


「あんな意地っ張りの何処がいいのかしらぁ~。コウモリおじい?折角だから貴方も飲んでいきなさいよ」


「いえ、じいは姫が心配でございますので、これにて…。……うぅむ。やはりまだちょっと薄かったか、一思いにあの手を使うしかあるまい……」


「…?」



 シェラミアを追って店を出ていったじいやの背中を、なにかを感じ取ったハクだけは神妙に見つめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る