マクロファージは春休みの夢を見るか

4.マクロファージの夢

－どれだけ話したいことがあっても、どれだけ聞きたいことがあっても、華はもういない。

どれだけのことを成し遂げたとしても、その事実だけがずっとそこにある。

「…それは、15の頃の自分ですね。

どんなにつらくても、立ち直れないようなことが起きても、たった一つの大切な思い出で、お前はすごく強くなれる。ちゃんと成し遂げられる。だから忘れないで……忘れないで頑張れ。そう言いたいです。」

「若き日のご自身へ向けたエールでしょうか、素敵ですね。ありがとうございました。早海愁太さんでした。」

－－『マクロファージの夢の中で、二人の青春が永遠に続きますように。』－－