第8話
な、なんて書こう、僕は頭を抱えていた。
「あー、どうしようどうしよう」
とりあえず打ってみることにした。
明後日ならいいよ
と、そう、内容というのは、(今度会えないかな?都合の良い日教えて)というものだった。
どうしたんだろ本当に
あ、どうしよう、この内容でいいだろうか、僕は、また頭を抱えていた。
僕は、何回も書いたり消したりして、結局、1番最初の文になった。
そして僕は、震える指で、送信ボタンを押す。
「あー、送っちゃった、うぅ」
僕は、送ったら、みんなの元へ戻って、携帯をいじっていた。
半分、気を紛らわせるためだ。
「今日さ、どっか遊びに行かない?」
急にお母さんがそんなことを言い出した。
「どっかって、どこ?」
僕は、普通に聞いてみた。
「んー、どこでもいいよ?休日だし遊びたいなーってね?それとも勉強がいいの?二人とも」
と言った瞬間、今さっきまで全く反応していなかった、紬が急に首を横に素早く振った。
そんなに、勉強嫌いだったっけ?
僕は、案外好きだけど
「どっかなら、映画とかいかない?」
僕が提案した。
「お兄ちゃん、ところでなんの映画?」
急に聞いてきたのでびっくりした。てっきりお母さんが聞いてくるものだと思ってたから。
「んー、そうだねぇー、、、こないだから上映中のアニメ映画とか?監督とかいいらしいよ?前作が神でさ、、、一緒に見なかったっけ?」
「あー、あれね、じゃあそれでいいよ」
僕達は、一昨年流行ったアニメ映画を作った監督の、新作を見ることに決まった。
「はー面白かったー」
「うんうん、あのシーン良かったよね」
妹もこの通りなんだか凄くきげんがいい
「あのシーンね、でも、やっぱり最後が、、、」
僕も興奮していた。
「お二人さん、仲がいいことで」
「そんなことないもん!」
妹がなんだかちょっと笑顔で言う
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