第3話

僕はまた目覚めた、と厨二病風に言ってみた。別に特に理由はない。

まったく、火曜日の朝というものは、憂鬱だ、月曜のがそんな気分になるが、火曜日も同じく憂鬱だ。

僕はまたなんとなく、窓を見る、昨日と違ってカーテンがしてあったので僕は、ゆっくりと開けた。

「はぁ、曇りか」

僕は、ため息とともにそんなことを呟いていた。昔は好きだったこの天気も今となっては、嫌いになっていた。その理由は曇りだとなんだか気分が下がるという、普通の理由で、火曜日で、憂鬱なのと、曇りで気分が下がっているので、最悪の気分だった。

僕は、ゆっくりと、起き上がり、ゆっくりと部屋を出て、ゆっくりと階段を降りていく、朝なので頭が働かない、なんだかぼーと、していた。

その僕を見て母は、食器を出しながら。

「おはよう、今日もはやかったけど、なんだかきつそうね」

「あ、うん、ちょっとキツくて」

「私もキツーい、学校やすみたーい」

僕よりも2歳下の妹がそんなことを言っている。同感だ。

僕もできることならば休みたい、でも僕は行かなければならない、まだ今年に入って一回も休んでないから、まだ、賞状がもらえるのでまだ休めない。

他人から言わせれば、そんなのどうでもいいと言われるだろうが、僕からしてみれば、それで、推薦が決まると言ってもかごんでは、ない。だって僕頭があんましよろしくないのだから。

そんな感じで放課後になった。

「田中くん、加崎くん、なんの部活動見学いく?」

「そう言う、西村は、なんの部活動見学行くんだよ?強制だろ?」

田中くんは、聞き返してきた。

「あ、強制だったね、そういや、、はぁ、めんどくさいね、んー、バスケとか?吹奏楽とかもいいかもしれないね、僕こう見えて、バイオリン弾けるんだよ?」

「え!?初耳なんだけど!」

「加崎は、知らなかったのか、俺一回西村の家で聞かせてもらったんだよ、案外上手かったぞ!」

「今度俺にも聞かせろよな、西村」

「んー、妹がいない時じゃないといけないからねー、まあ、時間が空いたら呼ぶよ」

「なんで妹がいない時じゃないといけないんだ?」

加崎が聞いてきた。まあ、聞いてくるのが普通というやつか

「僕の妹、人見知りだからさ、友達とか連れていくと、嫌がられるんだよねー、そして後で僕が怒られる」

「あ、ああ、なんかすまん」

「いや、別に、加崎くんが謝る必要は、どこにもないよ、むしろ謝らなくちゃならないのは、僕の方だよ、なんかごめんね?うちの妹が人見知りで、、、」

「いや、別に謝らなくても、今度田中の家で弾いたよ、ちょっときいてみたいしさ」

「別にいいよ」

「って、なんで勝手に家でやることになってんだよ!」

と、田中くんが、少し怒ったように言った。でもこれは、本当に怒っていない。

「いいじゃんかよ!」

など話している二人を僕は見ながら、話題を変える。

「でさ、何の部活に行くの?早く行かないとやばいよ?」

「あー、そうだったな、じゃあとりあえず、西村が言ってた、吹奏楽でもいってみるか!」

田中くんが僕の意見を、、何と優しい。

「おぉ!僕の意見を、ありがとうでも、二人とも楽器とかは、、できないよね」

「「な!失礼な!」」

二人同時に大きな声を出されたので僕は、少しびっくりしてしまった。

「俺だって、リコーダーくらいは、吹けるよ!」

「お、俺だって、ハーモニカ王の田中と言われたんだからな!」

「僕は、、、リコーダーも、ハーモニカも、、、だめでした、、」

「う!?、まあ、そんなことは、どうでもいい、まあ、とりあえずいこーぜ!」

田中くんが話題を変えてくれてありがたかった。多分これは、僕の気持ちを考えてしてくれたのだろう。案外田中くんは、そういうところ、しっかりしている。

まあ、もう高1だしね


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