4月25日・27日・30日

 眼が覚めた。枕時計が「朝の8時」を示していた。洗顔後、身支度を整えた。アパートのほぼ向かいにある〔あかなめ食堂〕の暖簾をくぐった。カウンター席のみの小体な店だが、料理はどれも旨い。座りざまに、ハムエッグ定食を頼んだ。日替わり小鉢は自家製納豆だった。空腹の勢いで、丼飯のおかわりをやってしまった。相当な満足を覚えつつ、部屋に戻った。全て夢想である。


 台所のケトルに水を足した。沸騰後、即席コーヒーを淹れた。黒糖バウムクーヘンを食べながら、熱いやつを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。愛機起動。エブリスタを呼び出し、日記の転載をやった。終了後、シャットダウン。


 最後のカギをかけてから、自室を離れた。隣り町の蕎麦屋に行き、蕎麦を食べるつもりだったが、店の前に行列ができていたので、断念した。貸しDVD屋に足を進め、借りていたものを返した。帰途、ドラッグストアに寄った。


 荷物をおろしてから、再び外出した。中華料理店に行き、テイクアウト商品を二つ注文した。できるまでの間、新聞(のテレビ欄)を読んだ。なるほど。近頃はこういう番組をやっているのか。代金を渡し、商品を受け取った。家に戻り、体温を測った。画面に「36・1」が表示された。歩数は「14950」だった。まあまあの数字と云える。腕立て伏せをやってから、温水を浴びた。酒飯の後に『人間の証明』(1978年放送)の1枚目を観るつもりである。


♞今宵の酒はトリスクラシックの「熊野古道の水」割り。酒肴は枝豆の塩茹でとハッシュドポテト。飯は豚肉とニンニクの芽炒め弁当。


 上州無情旅、第四章「裏切り」の続きを読んだ。下車後、駅から徒歩で5分ほどかかるカフェに入った。窓際の席に陣取り、チョコクロワッサンを食べた。ラジオを聴きながら、コーヒーを飲んだ。話題は「五輪屋さんの仰天要請」について。電源を切り、筒井康隆の短篇集『にぎやかな未来』を開いた。


 前半業務終了後、食堂に足を進めた。券売機に買物カードを挿し込み、日替わりランチのボタンを押した。献立は「三葉虫の空揚げと直角貝の酢の物」であった。そんなのはウソや。水分補給後、トレイを返却棚におさめた。休憩場所の長椅子に座り、未来収録の『亭主調理法』と『我輩の執念』を再読した。


 地元駅到着。いつもとは異なる階段を下り、いつもとは異なる道を歩いた。今日中に済ませておきたい用事があるのだった。路傍のレストランに入り、テイクアウト商品を注文した。一旦店を出て、用事を終わらせた。店に戻り、商品を受け取った。酒飯の後に『人間の証明』の第2話を観るつもりである。


♞今宵の酒はトリスクラシックの「日本の名峰・富士山に磨かれた天然水」割り。酒肴はポテトフライ。飯はビフテキ弁当。


 シャットダウン確認後、テーブルの上を片づけた。ウェットティッシュで表面を拭いてから、飲酒の道具を持ち込んだ。トリスクラシックを湯冷ましで割った。酒肴は烏賊の刺身。食後、洗面所で歯を磨いた。居室に戻り、ポータブルの電源を入れた。人間の証明の第3話を観る。鑑賞後、布団にもぐった。


 翌日(つまり今日)の朝になった。枕時計が「8時5分」を示していた。洗顔後、電気ケトルに水を足した。沸き立ての湯で即席コーヒーを淹れた。ラジオを聴きながら、熱いやつを飲んだ。話題は「ゴールデンウィークの過ごし方」について。電源を切り、マスクを洗った。水を絞り、露台の竿に吊るした。


 居室に戻り、世界樹を再開した。第二の特殊ダンジョン「幻影ノ奈落」の冒険が続いている。二度目の挑戦である。最初のそれは地下1階で「全滅」という形で幕を閉じた。ゲームの中の出来事とは云え、皆殺しにされるという体験はあまり気持ちの好いものではない。27階に到達したところで中断した。


☖デルダーンV〔フーライ〕レベル18・HP174/武器:レイピア-1

☖クラバースP〔フーライ〕レベル18・HP174/マクアフティル+4

☖レイヤースD〔メディック〕レベル18・HP120/ヴォルカニック+5

☖ロクローンQ〔ルーンマスター〕レベル17・HP94/ボーンステッキ+4


 愛機起動。カクヨムを呼び出し、転載作業に没頭した。ダウン確認後、身支度を整えた。施錠後、自室を離れた。近傍のショッピングセンターに足を進め、古紙回収箱に持参したものをおさめた。約20冊処分。獲得ポイントは「4」であった。センター内の手作りパン売場に行き、商品を五つ買った。


 荷物をおろしてから、再び外出した。飲食街の方角に歩き出した。道中、公園の傍を通った。噴水広場で「ギロンの息子」が昼寝をしていた。勿論ウソである。居酒屋兼ラーメン屋の暖簾をくぐり、醤油ラーメンを食べた。措置期間中は「後者のみの営業」という苦心の対応だ。店を出て、町外れに向かった。


♞今宵の酒はトリスの軟水割り。酒肴は山菜の煮びたしと小鯛の煮つけ。

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