前のエピソード――４月１７日・１８日・２０日

　駅を離れ、坂を下った。広場の入金機に買物カードを挿し込み、千円分をチャージした。売店に入り、朝飯を買った。空いている卓席に座り、菓子パンを食べた。ラジオの情報番組を聴きながら、コーヒーを飲んだ。話題は「感染急拡大とのんびり対応」について。電源を切り、自作を語るの続きを読んだ。

　食堂直行。券売機にカードを挿し込み、Ｂランチを買った。今日のＢは煮魚。副菜は大根と胡瓜のカクテキ風。いつもの席に座り、食事を始めた。主菜消滅後、カクテキ風をバリバリ齧りながら、ぶっかけ飯をザバザバと流し込んだ。休憩場所の長椅子に腰をおろし、自作を語るの続き。読後、約十分仮眠。

　自作を語るを読了した。地元駅下車。入り口付近で演説をやっている人がいたが、足を止める者はほとんどいなかった。レストランに行き、テイクアウト商品を注文した。第三章「仇討ち」を読了した。代金を渡し、商品を受け取った。家に戻り、腕立て伏せをやった。ラジオの話題はワクチン予約について。

♞今宵の酒はブラックニッカの軟水割り。飯はハンバーグと鶏の空揚げ弁当。　

　最寄り駅のひとつ前の駅で下車した。改札を抜けて、自宅の方角へ歩き出した。道中にある煮売り屋に寄った。食前と食中、合わせて三合。亭主オススメの地酒を呑んだ。酒肴は山芋の短冊揚げ。飯は金目鯛の煮つけ定食。アパートに戻り、温水を浴びた。ポータブル再生機起動。影の軍団の第１８話「瞳の中の殺人者」を観る。今回は京之介(西郷輝彦)主役篇。なかなかいい話だった。

　次の日(今日である)の朝を迎えた。洗顔後、マスクを洗った。露台の竿に吊るしてから、身支度を整えた。数日分の衣類を担いで、近所のコインランドリーに向かった。小学校の運動場に「大型魔法陣」が描き込まれていることに偶然気づいた。不吉な予感を感じた俺は、科〇隊本部に通報した。返ってきた言葉は「悪戯電話は警察に転送します」というものであった。勿論ウソだよ。

　帰宅後、脱水衣類を物干し台に干した。施錠後、再び家を離れた。ショッピングセンターに足を進め、同敷地内に設置されている回収機に持参したペットボトル(約２０本)を食わせた。手作りパン売場に行き、商品を五つ買った。

　シャットダウン確認後、三度目の外出。両替屋(銀行)に行き、現金を補給した。百円ショップに行き、歯ブラシと紙コップを買った。居酒屋に行き、テイクアウト商品を二つ買った。部屋に戻り、吊るしものを屋内に取り込んだ。

♞今宵の酒はトリスクラシックの湯冷まし割り。飯は麻婆豆腐とお任せ弁当。

　食後、歯を磨いた。居室に戻り、ポータブルの電源を入れた。影の軍団、第２０話「私は殺される！」を観る。副題はつまらないが、内容は面白かった。甲賀チームの新大将、水口鬼四郎(石橋蓮司)の不敵な面構え。酷薄な男だが、これぐらいアクが強くないと、千葉ちゃん扮する三代目半蔵に対抗できない。

　翌日(つまり今日)の朝が来た。起きざまに、寝室のカーテンを開けた。ガラス越しに、青空が展開していた。洗顔後、湯を沸かした。チョコドーナツを食べながら、即席コーヒーを飲んだ。居室に行き、世界樹を始めた。特殊ダンジョン「不思議ノ樹海」に潜る。９階に到達したところで、冒険を中断した。

☖クラバースＰ〔フーライ〕レベル９・ＨＰ１０６／武器：無銘刀

☖デルダーンＶ〔フーライ〕レベル９・ＨＰ１０６／武器：ナイフ

☖レイヤースＤ〔メディック〕レベル９・ＨＰ７５／武器：ワンド

☖ロクローンＱ〔ルーンマスター〕レベル８・ＨＰ５８／武器：ワンド

　シャットダウン確認後、身支度を整えた。棚の上の時計が「午後５時」を示していた。施錠後、自室を離れた。スーパーに向かう前に、運動場の様子を見に行った。そいつを視野に捉えた瞬間、心臓が停止しかけた。魔法陣の中央に「異形の巨人」が出現していた！予感は的中した。古代バビロニヤの悪魔、吸血妖怪ダイモンが我が町に来寇したのだ。

　震える指を必死に動かして、科〇隊に通報した。俺の希望は「(悪魔や妖怪は)専門外です」という答えに粉砕された。ダイモンは哄笑を響かせながら、夕刻の空に舞い上がった。ウソばっかり。家に戻り、吊るしものを取り込んだ。

♞今宵の酒はトリスクラシックの「天然水南アルプス」割り。酒肴は三野菜(大根・胡瓜・人参)の糠漬けとガーリックシュリンプ。飯は鶏おこわ。