4月3日・4日・6日

 田中邦衛氏の訃報を知り、愕然となる。いわゆる「名脇役」として大いに活躍された。脇役と云っても、田中さんの場合は、知名度も存在感も抜群だから、ほとんどスター(主役)クラスである。得難い個性であったと思う。三谷幸喜脚本の『新選組!』では、近藤勇の養父役で出演され、飄々たる芝居で俺を喜ばせてくれた。長い間、お疲れ様でした。御冥福をお祈り申し上げます。


 翌日(つまり今日)の朝が来た。洗顔後、台所の電気ケトルに水を足した。沸騰するまでの時間を使って、屋内の吊るしものを露台の物干し竿に移した。台所に戻り、即席コーヒーを淹れた。森永製菓の「小枝」を齧りながら、熱いやつを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。愛機起動。カクヨムを呼び出し、日記と雑記の転載に没頭した。シャットダウン確認後、身支度を整えた。


 飲食街に足を進め、洋風居酒屋の暖簾をくぐった。初めて入る店である。マスターに日替わりランチ(チキンとトマトの煮込み)を注文した。できるまで、持参の本を読んで過ごした。料理は旨かった。代金を渡し、店を出た。

 跨線橋を渡り、駅の向こうに移動した。貸しDVD屋に行き、借りていたものを返した。ラジオ大阪制作の『司馬遼太郎短篇傑作選』を聴きながら、帰路を歩いた。朗読者は鈴村健一氏。部屋に戻り、吊るしものを取り込んだ。


♞今宵の酒はブラックニッカの「熊野古道の天然水」割り。酒肴は豆腐と煮卵。飯は青椒肉絲弁当。


 眼が覚めた。起きざまに、カーテンを開けた。我が町の上空でゴケミドロの円盤群とバルタン軍団が猛烈な撃ち合いを展開していた。侵略者同士の対決、まさに悪夢の戦いである。窓ガラス越しの見物とは云え、凄い迫力だ。科〇隊本部に電話をかけようとしたが、中途でやめた。これほど面白いショーは滅多に観られぬ。それに、通報してもしなくても、結果は同じである。全てウソ。


 台所のケトルに水を足した。沸き立ての湯で、即席コーヒーを淹れた。フジパン社の「あんバターデニッシュ」を食べながら、熱いやつを飲んだ。居室に二杯目を運んだ。飲みながら、ラジオの討論番組を聴いた。電源を切り、愛機を起動させた。エキサイトとエブリスタを呼び出し、身辺雑記の転載をやった。終了後、シャットダウン。屋根裏部屋に上り、本棚の整理をやった。


 最後のカギをかけてから、家を離れた。階段を下り、ショッピングセンターの方角へ歩いた。同敷地内に設置されている回収コンテナに持参したものをおさめた。約20冊処分。獲得点数は「4」であった。1キロ1点の計算。センターを出て、駅の方角へ歩いた。新しい靴の履き心地を試しながら、歩行を続けた。書店に入り、欲しい本を2冊買った。豚カツ屋に行き、商品を買った。


♞今宵の酒はブラックニッカの軟水割り。飯はハンバーグ&エビフライ弁当。


 祥伝社文庫を開いた。黒崎裕一郎の『渡世人伊三郎 上州無情旅』を読み始めた。なかなか面白い。終点下車。駅を離れ、職場まで歩いた。広場の入金機に買物カードを挿し込み、三千円分をチャージした。売店に入り、朝食を買った。

 空いている卓席に陣取り、菓子パンを食べた。コーヒーを飲みながら、ラジオを聴いた。話題は「ワクチン接種」「マスク会食」「システム障害」など。電源を切り、無情旅の続き。卓上を片づけてから、更衣室に向かった。


 食堂に行き、Bランチを買った。壁際の席に座り、昼食を始めた。今日のBは揚げ置きの魚フライに特製ソースをかけたやつ。小鉢は白菜と油揚げの煮物。

 トレイを棚におさめ、食堂を離れようとした…その瞬間だった。戦車の砲撃にも耐える対爆ガラスを、飴細工同然に砕きざまに、トリケラトプスが堂内に乱入してきた!全長9メートルの巨体を誇る角竜の突撃を浴びて、お喋りに夢中になっていた賢しら四人組が、ほぼ同時に圧死した。勿論ウソである。


 車内で『おかわりもういっぱい』を読了した。面白い本は読み終わるのが早い。竹田聡一郎の巻末解説も良かった。下車後、焼き鳥屋と空揚げ屋に行き、テイクアウト商品を三つ買った。冷たい風に悩まされながら、帰途を歩いた。

 家に戻り、雑用を潰した。テープに録音した『オンザレディオ』を聴きながら、腕立て伏せをやった。風呂場に入り、温水を浴びた。酒飯の後に、松方弘樹、北大路欣也共演の『暴動・島根刑務所』(の終盤)を観るつもりである。


♞今宵の酒はブラックニッカの「磨かれて、澄みきった日本の水」(伊藤園)割り。酒肴は厚焼き卵とハラミシチュー。飯は海苔弁当。

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