第2話 我慢大会
我慢が美徳ーーー日本古来の考え方だろうか。
我慢と言うより、定められたルールをきちんと守る、非常時にこそルールに厳格にということこそが美徳だと私は思う。
災害時に、大震災がおこった時に水や食料の列に誰も割り込まずきちんと整列して受け取る姿が海外で絶賛されたそうだ。
私たちにとっては給食の列に並ぶことは当たり前で、そして素晴らしい在り方だと強く思う。
しかしどうだろうか。そのルールや規律が根本的に間違っていたならば。
去年も全く同じ時期に緊急事態宣言が出た。
未曾有の事態に世界が見舞われる中、簡単に正解を出すことなど誰ひとりとして出来ないだろう。
しかし行政の仕事がうちわ会食に高級ラウンジでの接待、オリンピック開催でないことは火を見るより明らかである。一体この一年間政府は何をやっていたのか。
子供たちは満足に学校に通えず、外で遊ぶことも出来ない。給食の時に楽しくおしゃべりすることも出来ない。
公園には玩具にテープが貼られ、遊ぶことを禁じられているそうだ。それがどれだけストレスを与えていることだろう。
共働きの家はどうだろう。自宅学習を、と言われそもそも共働きで生計を立てている家庭でどちらかが休むことなどできるのだろうか。
日本の賃金の安さも度々問題視されている。
この時期にオリンピック開催。
この時期に会食。
大阪市の職員の会食のニュースが流れてくる。信じられない行為である。
自分たちさえ良ければいい、国民のことなど二の次だという風に考えていると思えてならない。
この長い長い緊急事態において、様々な面での改革が必要であると私は強く思う。
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