第10話 挨拶の儀
「王様、挨拶の儀が始まります」
「もう、そんな時間か」
執事長が扉を開けると五人の側室が
一列に並び、軽く膝を曲げ挨拶をする。
きらびやかなドレスの衣装に身を包んで
いるのは、王様の寵愛を少しでも受ける為
であった。
「皆の顔が見れて嬉しく思う。
この国や国民の為に力を尽くして欲しい」
「はい、王様」
一連の儀を終え、側室達は部屋を
後にした。
「わざわざ側室をここに呼ぶ口実を
お作りになるとは、さすがと
言うべきか」
「皇后様も焦っておられるのです。王様も
お分かりでしょう、お世継ぎが・・」
「もういい、分かっている」
プロメテウスには五人の側室がいたが
寵愛を受け子を授かった者は
一人もいない。
「母上に相談したいことがある」
「承知しました」
執事長や、女官長を呼び出し皇后がいる
部屋へと向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます