第11話 皇后へ相談

「皇后様、失礼します」


「王様、今は政務のお時間では

ないですか」


「側室の件でお話したいことがあります」


プロメテウスはリアの性格や勤務態度

あの一件について伝え、正室に向かい

入れたいと申し出た。


「新人用人の娘ですか。王様がお気に

召した娘なら問題ないでしょう。

しかし、位は晦の妃にして下さい。

いきなり正室すれば後宮の秩序が

乱れてしまいます」


「分かりました、ありがとうございます

母上」


(側室に興味を全く示さなかった王様が

自ら正室にしたいと言い出すとは

どんな娘か気になる)


「カエデ、今日から庭の手入れをしている

リアという娘を観察してくれないか。

見たもの全て報告して欲しい」


「承知しました、皇后様」


専属用人を派遣し、相応しい娘かどうか

確かめる事にした。


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