第4話 罰

昼食のベルが鳴り、食堂に向かおうとした時

女官長と副女官長が見回りに来た。


「二花用人はどうした?」


「誰一人来ておりません、女官長」


「やはり・・罰を与えた方が

いいでしょう、女官長」


労いの言葉をかけた女官長達は

急いで二花用人を呼び出し、女官長室へ

向かった。


「ここにいる二花用人、六名は注意を

したにも関わらず一週間以上持ち場の

仕事を怠った、処罰権を行使する。

鞭打ち20回に処す、五花用人準備せよ」


「はい、女官長」


「そんなに打たれたら立てなくなります!」


「口答えするな!お前は10回追加だ」


裾をふくらはぎまで上げられ鞭で打たれる。

マーズ国の女官長には処罰権があり

仕事を怠った使用人に対しその権利を

行使できる。鞭打ちは一番軽い罰である。


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