第45話雨は物想いに囚われて

スクールカーストなるものが我が校にもあるらしい。


3年、その下に2年、1年とピラミッドが出来ていく。


先輩後輩の上下関係はなかなか厳しい。


俺は本来なら3年のはずだからピラミッドからはハミ出すのか……。


大先生“津久茂依子さん”は精神病院に入院したようだ。


精神病というのもあまり認識したことないのでどういうものか分かってない。


大先生が精神病なら俺だって同じだと思うが、そう単純なものではないらしい。


スマホで検索してみたが、専門的なことが書いてある。


精神病にも色々種類があって統合失調症患者が一番多いらしい。日本人の百人に一人が発病するらしい。


結構な確率だ。


今朝も雨がぱらついてる。


今日は1時限目が数学ときてる。


朝っぱらから頭痛に襲われそうだ。


学校に着いて、神奈子のクラスを覗くと神奈子が同じクラスの男子と楽しそうに話してる。


眼鏡を掛けた細身のとぼけた男だ。


バツが悪いのでそのまま立ち去る。


廊下で五宮フレイユとバッタリ。


五宮は表情をキリッとしつつ「あんたダブってるんだってね」そう言って五宮は腕を組んで値踏みするように俺を見る。


「そういう言い方は良くないな」


五宮は間髪入れず「あんた生徒会に入ってみない?」と言う。


このは若いけど大先生とはまた違った妖艶なオーラをまとってる。


2021(R3)9/9(木)











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