第27話 甘々ベリーショート
6月に入り、暑さは日に日に増していく。
今日の食後のデザートは、冷蔵庫で冷やしておいたサクランボ。
美味しそうに何個も頬張る日向さんが、とても可愛らしい。
ふと動きが止まって、口の中をモゾモゾとさせている。
「見て、上手でしょ?」
口から出されたサクランボの果柄は、何故か結ばれた状態だった。
「…………ふぇ!? ど、どうやったんですか!?」
「口の中でチョチョイって。雫もやってみたら?」
言われた通りにするが、上手くいかない。
そもそもどうやったら出来るんだろう……
「出来ません……どうやればいいんですか?」
「……こうするんだよ」
初夏の味覚、サクランボ。
お店で見る度に、幸せな感覚を思い出してしまい顔が紅くなる。
つい手に取ってしまう自分が恥ずかしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます