あとがき
とりあえず、ここで一度完結となります。ここまで読んでいただいた方、お付き合い頂きありがとうございました!
アフターストーリーとか、本編を補完する内容のサイドストーリーとか。気が向いたら少しずつ書いていきたいと思っていますが、しばらく後になると思います。が、いつか絶対に書きたいとは思っています!
後書きらしい事を書きたいな、と思ったので、それぞれの章について、語らせてください。
【第一章 ハズレスキル・味方弱化】
この章の肝はやはり妹、唯葉との再会です。この展開を一章に持ってきても良いのだろうか? とも思ったのですが、思い切って持ってきました。
今になって、正解だったかな……と思いますが、いかがだったでしょうか。是非、感想でも、マイページからTwitterに飛んで直接でも良いので、どの形であれ聞かせて頂けると嬉しいです。
レベルが上がるのが早いという感想を頂きました。……いや、その通りだなと今になって思います。もう少し成長過程を書きたかったです。確かに、後の成長に比べればまだまだ序章には過ぎませんが……!!
【第二章 中立都市・クリディア】
強くなり、捨てられたドルニア王国とクラスメートを見返す――というのが主題です。
会議でのステータス比べ、工藤茂春との戦い。強くなった主人公が見返すという所に重きを置いたこの章ですが、工藤茂春との戦いにおいて気をつけたのは、ただの復讐で終わらせないという事でした。
かつては最強のSランクであった工藤茂春。自身より強くなった梅屋正紀を見て、我こそが主人公のはずなのにと襲いかかります。
ただの復讐ではなく、その『主人公という概念そのものを否定する』事で、彼の根本から打ち砕く。そんな激しい展開に仕上がっていれば良いなと思います……!
【第三章 第一節〜第三節】
全三節からなるこの章は、他の章とは構成が違います。ここまでは一本のストーリーだったのが、三つの視点に分岐しています。
ちなみに時系列としては 第三節→第二節→第一節と、どんどん時間を遡っていく形になっております。兄妹二人が竜人であるイルエレを倒す前に、こんな事があったんだな……と、読みながら思える……という目論見でした。
これは第四章への繋ぎ、と言う事で、本編においてはそこまで大きな役目はありませんが……。重要と言えば、工藤茂春がグランスレイフへと旅立ったことくらいでしょうか。
【第四章 戦争・人類対魔族】
魔王、プレシャ・マーデンクロイツが初登場します。人間と魔人の激突がメインで、戦闘ばかりになってしまったこの章。なので、戦闘描写に力を入れました。
真の姿を表した魔王に立ち向かう梅屋正紀。
魔物の群れを圧倒する梅屋唯葉。
力を持たずとも、人間同士での協力を武器にして、圧倒的に強いはずの魔物を撃退していった人々。
戦争に参加する全員に見せ場があるように、をモットーに書いたのがこの第四章です。
【第五章 グランスレイフ】
魔人と人間の違い、種族の差とは何なのか――を意識して書いたのがこの章です。また、この物語における大きな目標の一つが生まれたのもこの章です。
魔人へと改造した工藤茂春に、人間へと戻った梅屋唯葉。
魔人と人間を隔てる種族の壁。過去の事件。……そのどれもが、二つの種族の違いというものを考えさせる、そんなテーマに仕上がっていると思います。
また、工藤茂春と梅屋正紀の最終対決が行われた章でもあって、色々とてんこ盛りな章でもあります。
二人の対決において、二章の時に伝え切れなかった、彼の言葉を戦闘という形でぶつけます。ずっとやろうと思っていた展開でした。
【第六章 第三次召喚勇者】
一番長い章で、この物語で最大の盛り上がりなのごこの章です。一言で表すなら『ボスラッシュ』。
今までのSランクよりも、常識外れで規格外な、個性豊かなSランク達が総登場します。人類と魔族が繋がり、手を取り合うきっかけになったのもこの戦いを通じてです。
ぶっ飛んだSランク達との戦いを書くのに意識したことは、それぞれ勝ち方が被らないようにしようとしたことです。
自爆の誘発、圧倒的な力の暴力、二人のコンビネーション、決死の特攻、耐久戦、法則の穴を突く(見方によっては自爆かもしれませんが……)。それぞれの戦い、結末は同じでも過程は全然違うので、飽きずに楽しんでいただければ、と思います。
【第七章 戦いを超えたその先に】
終章との繋ぎの章です。山場を越えたので、これ以上強い敵を出しても……と思い、ぶっ壊れ兄妹二人に無双させることにしました。ヒューディアル最高峰だろうとなんのそのです。
各視点で、戦いを終えた先の話を書いています。復興に向けて立ち上がり、投降した第三次召喚勇者のその後など……。
兄妹&レイン視点と、各地を巡る視点が交互に変わるのはちょっと読みにくかったかな……と後悔しています。基本的には終章までの繋ぎなので、そこまで重要な章ではありません。
【終章 三年後の未来へ】
物語の締めくくりは、書きはじめた頃から大体構想を練っていて、大体構想通りに書けたと思います。
万人が納得するエンディングを書くのは難しい……と思ったので、自分で最も納得できるエンディングを書こう! という心意気で書きました。
もっと先を書いても良いかなと思ったのですが、書いていてちょうど切りの良さそうな雰囲気だったので、一度完結となりました。
この後の物語は、アフターストーリーという形でまた連載(短編かも?)する予定です。是非、こちらもよろしくお願いします!
……と、ここまで各章についての思いを書き連ねて来ました。
20万文字……本で言えば二巻程度の、他と比べればお世辞にも長かったとは言えないこの作品ですが、ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます