なくした欠片

「・・・・・・。」


君の言葉が届いた瞬間

心が砕け散った。

まるで岩に叩きつけられた薄氷のように。


君の瞳に、

壁だけが見えた。

押し寄せる感情を、必死で押しとどめている。



見つめあったまま動けない時間が流れた。



飛び散った俺の心も

隠してしまった君の心も

何も見つけられずに


俺達は、なすすべもなく背中を向けあった。


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