第263話 みんなのたたかい7
「私は引き下がりません。正式に許可を得て、学校に通う佐藤さんを、勝手に追い出したあなたが間違っている。私はこの事を、学校の問題として議題に上げる、それでもダメなら、教育委員会に訴える。あなたのやっている事は……」
「失礼しますよ」
後ろのドアが音も無く開き、
「外で話しは伺いました。聞く気は無かったんだけどね。廊下の奥まで聞こえたからね。しょうがないね。で、事情は分かった。
……それじゃあね、早速、問題を解決しようじゃあないか!」
私の後ろに立つ恰幅のいい60代くらいの男性は私にハンカチを渡すと、低く通る声でそう言って笑顔を見せていた。
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