第16話 人称と視点編 それは一体誰がどこを見てんのか
筆致企画に、ここでお見かけする方々のお名前を発見してるので、そのうち遊びにいーこうっ! と画策しています。笑
指摘してもいいのかしら。どういうとこをどの程度見たらいいかしら。参加されてる方で、指摘いらない! とか、是非スパルタでお願いしたい! とかありますか。笑
なにもなければ、基本的には感想だけ置いていこっかなって思ってます。ゆっくりヨムヨムなので、いつになるか分かりませんが。
さてさて、三人称って、誰の目から見てます?
わたしは、自分がオバケになって、枝豆くんに取り憑いてるイメージで書いたりします。
いろんなイメージとか解釈とかあって、どれも間違いじゃないと思うんですよ。
ただ、そのオバケが枝豆くんに取り憑く度合いによって、作品全体の視野が変わってくるよなっていうのは思ってます。
これは例文を出しにくいので、ふんわーりイメージしながら読んでもらってもいいですか。笑
11話のところで、「一人称にぐうっと寄った三人称」とか言いましたが、あれはよく聞くところの「主人公の肩に目がある状態」ですね。
背後霊のように枝豆くんにぴったりオバケ(自分の目)がくっついてる状態です。
これだと、作品全体のなかでも、枝豆くんの周りの状態に特化したかたちになります。一人称に似てますよね。狭く深くのイメージです。
この書き方でものすごく大きなテーマを扱おうとすると、枝豆くんの知らないことが書きにくくなるんですよ。書けないとは言いませんが、よほど上手くやらない限りは、恐らく読んでて不思議な印象を受けると思います。
今度は反対に、浮遊霊になって枝豆くんの頭上を漂ってる状態もあります。
「視野を広く持ってる状態」ですね。広く浅くのイメージです。
これだと、作品全体のことが見えるので、わりと枝豆くんの知らない範囲も書きやすいです。その代わり、枝豆くんやおからちゃんの、心の中の繊細な部分は書きにくくなります。これも書けないとは言いませんが、やはり上手くやらないと、読んでて急に「んぎゅっ」と縮まったような、不思議な印象を受けるはずです。
大体の作品が、このどっちかのパターンではないでしょうか。
三人称で書くのが難しいと思われるのは、多分このオバケの位置を自分で把握できてないからだと思うんですよ。
オバケ自身が背後霊になったり浮遊霊になったりして、あちこち忙しく動いてしまうと、読んでる人もあちこち忙しくなってしまいますし、心配した神様がそわそわし始めます。神様視点はマズイですよね、だって神様視点で書くつもりじゃないはずなんですもん。
オバケ(自分の目)は、背後霊か浮遊霊かを決めてしまいましょう。ここだなっと思う場所を見つけたら、最後までそこを動かないことです。迷子になるから勝手にちょろちょろしてはいけませんよ。
もしも書き進めている途中で、
「背後霊なのにどうしても枝豆くんの知らないことを書かなくちゃいけなくなった」
とか、
「浮遊霊なんだけど、どうしてもここの感情はしっかり書かなきゃいけないんだ」
みたいなのがちょいっちょい出てくるようなら、それはオバケが立ち位置を間違えてます。もしくはストーリーメイクがおかしい。
そうなってしまったら、諦めて全書き直しか、意地でそこをなんとかしてごまかすか、いろいろやりようはあるかと思います。
でも、そうならなくて済むように、三人称では特に、書き始める前に大きく展開の枠組みだけ決めといたほうがいいですよ。笑
では、どっちにしたらいいの? ってことですけど、これは作品をどんな雰囲気にしたいか、全体のイメージを考えてから決めてくださいな。
「狭く深く」か、「広く浅く」かです。
この背後霊か浮遊霊かで、作品全体の雰囲気はまったく変わります。
わたしの個人的な解釈ですけど、
背後霊向き:現代ドラマ、恋愛もの、ホラー
浮遊霊向き:ファンタジー、SF、ミステリー
のほうが、書きやすいのではないかな〜。
ご自身のスタイルが「人物先行型」か「ストーリー先行型」か分かってる方は、
背後霊向き:人物先行型
浮遊霊向き:ストーリー先行型
で考えてもいいかもしれないですよ。
ちなみに「人物先行型」っていうのは、物語をつくるときに、まず初めにキャラクターありきで考える人です。
「この人にどういうふうに動いてもらおう」って考え方ですね。
「ストーリー先行型」は、物語を作るときにストーリー展開から考える人です。
「この展開でやろうと思ったら、どんな人にしようかな」っていう考え方です。
書き慣れてる人は、作品によって変わったりすることもあるかと思います。
あ、あくまでもわたしの「やりやすいと思う」っていう意見ですからね。絶対じゃないです。参考程度で考えてください。
さて、お次はまーたしても生理現象ですよっ。
三人称での、枝豆くんとおからちゃんの生理現象の描写の違いをやりましょ〜!
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