第13話 人称と視点編 多元視点と視点ブレ

 いつもの特殊能力発動により時間ができました。

 更新できたよ〜!

 あ、わたしは愚痴るとその原因が解消されるのです。近況ノートで「時間ないからしばらく更新できない」って言ったら空き時間ができました。笑




 いつも細かーいところをつつき回してますが、今回はちょっと、視野を広げて大きな部分を見ますよ!

 これはちょうどつい先日、お友だちのCさんがやらかしていたやつです。ついつい気になって指摘してしまったんですよ。ごめんねCさん! 笑


 先に言っときますが、添削って基本的に、ストーリー自体は触りません。展開とか、登場人物の関係性とか、そういうところに手を出してしまうとね、その作者さんオンリーの作品ではなくなってしまうんですよ。だから基本的には、文章を読みやすくするのだけが目的です。添削をされたからといって、ストーリーが面白くなるわけではないのです。

 まああの、Nくんのがあまりにちょっとアレだったときに、ちょーっと口出ししたことはありますけど。笑

 そんで、今回のもそれと似たような類です。添削とはちょっと外れるかもしれない。


 そんな前提のもと、ちょっとこれ見てください。

 これは、誰の目からストーリーを見てるかを並べたものです。


☆☆☆

1章

1話 プリンさん

2話 枝豆くん

3話 枝豆くん

4話 枝豆くん

5話 枝豆くん


2章

6話 プリンさん

7話 枝豆くん

8話 枝豆くん

9話 枝豆くん

10話 おからちゃん

☆☆☆


 このお話の主人公は誰でしょう。

 見てわかるかもしれませんが、枝豆くんです。

 よく見ると、章のはじめの1話はそれぞれプリンさんですね。規則性があるので、なんだか理由がありそうです。実際、理由がありました。わたしは「うーむ」と思ったんですが、ギリいけると判断。

 そして、ラストだけがおからちゃん。

 わたしは、この「おからちゃんラスト」を見てすぐに、

「枝豆くんラストで書き直したほうがいいと思う!」

と相談しました。締め切りまでギリギリなのに。笑

 「視点ブレ」だと見なされてはいけない、と懸念したからです。


 せっかく全体を枝豆くんの目から見てきたのに、最期の最後だけ、急におからちゃんに出てこられちゃうと、読んでて突然放り投げられたような気持ちになってしまうんですよ。

「何故おからちゃん出てきた……!?」

 ってなるんです。

 ファンの方なら作者の思いを汲み取って「ああ、こうしたかったんだな」と思ってくれますが、ファンじゃない人はそうは思いません。

 Cさんは、お忙しいなか1日で書き直してくださいました。

 すげぇぜ。


 では、これだとどうでしょう。


☆☆☆

1話 枝豆くん

2話 おからちゃん

3話 枝豆くん

4話 おからちゃん

5話 枝豆くん

6話 おからちゃん

7話 枝豆くん

8話 おからちゃん

9話 枝豆くん

☆☆☆


 枝豆くんとおからちゃんが、完全に交互に出てきてますね。ふたりの関係性が対等に分かりそうです。最初と最後が枝豆くんなので、主人公は枝豆くんですね。


 そんじゃあ、こちらはどうですか。


☆☆☆

1話 枝豆くん

2話 おからちゃん

3話 枝豆くん

4話 プリンさん

5話 おからちゃん

6話 おからちゃん

7話 枝豆くん

8話 おからちゃん

9話 枝豆くん

10話 プリンさん

☆☆☆


 規則性がなさそうです。

 恐らくこれは、「その視点だと書きやすいから」なんとなくその人を選んでる感じですね。

 枝豆くんで始まって、プリンさんで終わっちゃってます。誰が主人公なんでしょうか。枝豆くんが主人公かと思ってたら、おからちゃんも同じだけ視点を持ってるし、もしかしたら最後のプリンさんが主人公かもしれません。でもプリンさんは2回しか視点を持ってないので

 「何故出てきたプリンさん」現象

が起きちゃってますね。これは視点ブレです。

 

 もういっこ見てみよ。


☆☆☆

1話 枝豆くん

2話 おからちゃん

3話 枝豆くん

4話 プリンさん

5話 枝豆くん

6話 おからちゃん

7話 枝豆くん

8話 プリンさん

9話 枝豆くん

☆☆☆


 枝豆くんのあいだに、おからちゃんとプリンさんが交互に挟まってます。どういう関係性なんでしょうか。ものすごく気になります。

 主人公は恐らく枝豆くんでしょう。




 多元視点を使うときに気をつけなきゃいけないのは、

・最初と最後は主人公

・一番多く視点を持つのも主人公

 くらいのもんではないでしょうか。

 規則性があるほうが、読んでる人が楽っていうのもあるでしょうね。

 これは一人称でも三人称でも同じです。


 書きやすいから、とか、この人の目から見たほうが、展開が分かりやすいから、とか、いろいろ理由があっての「多元視点」だと思うんです。

 「何故出てきたプリンさん」現象

 これが怖いですね。何故その人に視点があるのかを、読んでる人が分からない。

 これは避けたいところです。


 「書きやすいから」が理由の場合は、ちょっと気をつけてみたほうがいいかもしれませんね。自分じゃない仲良しな人に、「これどうかしら」って聞いてみてもいいかもです。仲良しな人なんていないもん! な場合は、上記のように自分で視点を持ってる人を並べてみたら、「おっ?」と思ったりするかもしれません。


 ケースバイケースなので、「これが正しい!」っていうのは一概に言えません。でももしも、規則性がないなって思ったら、それはちょーっと見直してみる価値があるかもしれませんよ。

 最後に上級者向け多元視点の例を出して終わりましょ。


☆☆☆

1話 枝豆くん

2話 おからちゃん

3話 プリンさん

4話 コーンポタージュ先輩

5話 ミスはちみつ

6話 じゃがいも男爵

☆☆☆


 ストーリーが繋がった状態のこの構造を見かけたら、「才能の塊やでぇ!!」です。笑 読むのはさらっと読めるかもしれませんが、書くのはなかなか技術がいると思いますよ。

 短編が多いかもしれませんね。


 次回は、「生理現象を書くのです!」ですよ〜!

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る