第11話 人称と視点編 誰に読んでもらいたいですか〜?

 一人称についてを書くつもりだったんですけど、どうやらこっちを先にしたほうが良さそうだったので、ちょっと順番を変更しますね!

 前ページの一覧を見て、何人かびっくりした人がおられたんじゃないでしょうかね。

「えっ、わたし、三人称でも『感情』をそのまんま書いちゃってる〜!!」

 たとえばこんな感じ。


✾✾✾

・枝豆くんは嘆き悲しんでいた。もうほんとうに、ぼくはなんて駄目なんだ……。せっかくおからちゃんが分けてくれたプリンなのに。

✾✾✾


 これをやってる方、おそらく沢山おられるのではないでしょうか。

 この疑問についてをまずお答えしますよっ!

 結論からするとこれです。


 やっていいです! ただし条件があります!!


 それは、

①「低年齢層向けの作品」「ライト文芸」「ライトノベル」なんかに限る。

②このかたちで徹底して書き上げる。

 まーた小難しいことを言い始めましたね。大丈夫です。順番にいきましょう。


 まず、皆さんはお話をつくるときに、「想定読者層」ってものを意識しますか? 想定読者層っていうのは、つまり、「こんな人にこのお話を読んでもらいたいなぁ」っていう気持ちです。

 小説を読む人はたくさんいますよね。そしてみんな、読みやすいものが違います。

 10代の若い子たちと、50代のおっさんでは、「読みやすい」の基準が違うんですよ。男の子と女の子でも違いますし、小学生と高校生でも違います。

 重厚感のある小説が好きな人もいれば、軽くさらっと読める小説が好きな人もいます。

 どういう人に読んでもらいたいですか?

 これを考えることによって、いろんな書き方が変わってくるんですよ〜。

 例えば、時代物を書こうと思ったら、雰囲気に合わせて少し硬い文体にしようと思うはずです。漢字も多めにするかもしれませんね。

 女性向けの恋愛小説にしようと思ったら、感情をたっぷり伝えるために、一人称で書こうと思うことが多いのではないでしょうか。

 ミステリーを書こうと思うなら、いろんな場面が分からないといけませんから、三人称一元視点で、章ごとにメインの人物を変えようと思うかもしれません。


 そんななかにあるのがコレ。

 みんなに軽く読んでもらいたい。でも一人称では書ききれないほどの世界がある。


 これがいわゆる、「ライト文芸」とか、「ライトノベル」なんかに通じるものではないでしょうか。

 一人称で書くと書ききれない。でも三人称で書くと、ちょっと硬くなってしまう。そういうときにやりがちなやつですね。

 わたしはこの書き方を、「一人称にぐうっと寄った三人称」と呼んでいます。

 ちなみにちゃんとした三人称に直すと、こうなります。

 そぉーれっ!


✾✾✾

・枝豆くんは嘆き悲しんでいた。せっかくおからちゃんが分けてくれたプリンに、あんなことをしてしまったのだ。枝豆くんはがっくりと肩を落とした。

✾✾✾


 雰囲気が変わりますね。三人称の書き方としてはこっちが正しいです。コツは、

 見たまんまを書いて、気持ちを読み取ってもらう

です。

 肩を落とした人はだいたい落ち込んでおります。笑

 ほかにも、「顔が青ざめすぎて緑色になってる」とか、「涙ぐんでる」とか、「へたり込んで顔が地面に近い」とか、いろいろと書きようがありますよね。

 でも、「これではなんかちがーう!!」ってときがあるんではないでしょうか。


 「自分で分かっててやる」ぶんには、三人称でも、気持ちをそのまんま書いてもいいとわたしは思ってます。ただし、何度もいいますがライトなものに限ります。普通の文芸でやったら、やっぱり駄目です。

 そして、やるなら最初から最後まで徹底してこのやり方を通してください。中途半端に、「そんなつもりじゃないのに」やってしまうから、読んでて違和感が出るのです。違和感を感じ取られると、「読みにくい」に繋がります。やるなら「そのつもり」で、堂々とやりましょう。

 そしたら大概は「こういう書き方なんだな」と納得してもらえます。

 「そんなつもりじゃないのに」は、読み手に違和感として結構伝わるもんなので、とにかくこの「そんなつもりじゃないのに」を減らしましょう! そしたら大丈夫!!

 公募で落とされる原因になる、と心配するかもしれませんが、公募は「有無を言わせぬ面白さ」さえあれば、文章が多少ぐちゃぐちゃだろうが通ります! だってあとから編集さんが血眼になって直せばいいんだもん!


 ルールは、長い時間の流れと一緒に変わっていきます。

 そうじゃなければ、「ちょうちょ」は今でも「てふてふ」のはずなんです。

 

 誰に読んでもらいたいか、を、考えてみてください。

 そしたらその相手がどうやったら読みやすくなるかな〜って考えると思います。

 そしたら、気をつけないといけないところは、自然と気になってくるんじゃないでしょうか。

 その部分の解決策を、今後のーんびり書いて増やしていこうと思ってるので、あの、気長にお待ちくださいね。笑

 ちなみにゴールデンウィーク中は多分、更新が控えめになります。

 子どもらがやかましくてスイスイ書けませぬ!!


 そんで次回なんですが、ようやく一人称にいこうと思います。なんだけど、また気が変わって違うもん書いてたらごめんね!! 笑

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