第9話 ルールなんぞ知らんでいい、っていう考えかた

 いや、添削する側と、プロになりたい人は知ってないといけないけどね!

 でもそうではない限り、1話でも言ってますけど、小説を書くということにおいてわたしは、正しいルールなんぞ知らんでもいいと思うんですよ。

 あんたなに言ってんの? と思うかもしれませんが、いや本当に。

 下手に型にはハマらないでほしいと思ってます。


 これが正解、これが間違い、みんなが同じようにその基準を追い求めたら、面白くないと思うんです。

 天才が育たない。

 個性が育たない。

 独創的な感性が頭打ちになってしまう。

 わたしはそれを、勿体ないことだと思うんですよ。


 自分のカラーを確立させてほしい。他の誰にも真似ができないものをつくるように考えてほしい。

 そこを目指すうえで、書くのに困ったときにちらっと周りの足並みを確認してみる。わたしのこのエッセイは、そういうふうに使ってもらいたいなって思っています。


 正直ね、小説は読めりゃそれで良いんですよ。

 意味が分かりさえすればいいんです。

 ルールに雁字搦めになるのは、公募に出すときくらいでいい。

 句読点をひとっつも使わない文章でも、それが面白ければなんの問題もないとわたしは思うのです。

 改行を重ねて余韻をつくる。良いじゃないですか。

 不思議なところに読点を打ちまくってそれが味になる。良いじゃないですか。

 それを、「そんなつもりじゃないんだけど」っていう仕上がりじゃなくて、意図してできるようになってほしいんです。そのための土台として、自分に必要な、自分に足りないところを、ちょっとつまんでみる。

 そういうふうにこのエッセイを活用してほしいなと思います。


 わたしは、「絶対にこれじゃないとだめ!」っていうことは、あまり書かないと思います。「これは意味わかんなくなるから、やったらあかん」は書くけどね。そういう伝え方をするつもりです。

 一番駄目なのは、「そんなつもりじゃないんだけど」なんです。やるなら分かっててやってください。笑


 自分だけの文章を、自分でコントロールできるようになってもらいたいんです。自分が満足できるのが一番楽しい。

 楽しく書いたものは、読んだ人も楽しい。

 そのためのお手伝いのヒントとして、このエッセイを読んでほしい。


「自分はこういう感じでやってるんですが……」

 いいじゃないですか! なんも悪いことないですよ!

 長い文章の羅列、短い文章の羅列、漢字が多すぎて「画面、黒っ! 笑」ってなってるやつ。

 いいじゃないですか! なにが悪いの? 読みにくいとどうしていけないのさ!

 ……今のはちょっと、このエッセイの根底を覆す暴論でしたが。笑

 正しいルールばっかり全部を追い求めると、書いてても面白くないはずです。正しいルールは、自分に必要なところだけを取り込んでください。

 全部をマスターしなきゃいけないのは、「売れたい!!」の人たちだけです。




 そんなこんなで次の話題のことですが、「人称問題はきっとみんなが困ってる」とコメントを頂いたので、次は人称問題をやってみたいと思いますよ!


 そんで、ちょっとお願いがあるんですが、人称のどんなところが難しいですか? コメントで教えてくださいな。

 わたしは、「視点のズレ」に関してはやろうと思ってるんですけど、一人称と三人称の違いが分からないとか、ごちゃごちゃになっちゃって困ってるとか、そういう人が、これを読んでる方々のなかにおられますか?

 他にも「こんなところが〜」っていうのがあれば、簡単でいいので、恥ずかしがらずにコメントもらえたら嬉しいです。わたしはそんなに噛みついたりするタイプではないので、初めましての人でも安心してください!! 笑

 こういうエッセイが気になるのは、なにかしら困ってる人が多いのではないかと思って、取り敢えず人称問題については、困ってることを解決できたらなって思ったんですよ。

 そもそも一人称の説明からしたほうがいいのか、そこから迷ってます。笑

 そこらへんの説明いる? いらない? 笑

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