第2話

店を出た後、私たちは一度私の家に帰って昼食をとることにした。あくまで、作り置きだけども。そんなものでも、賢人は喜んで食べてくれた。嬉しい(照)。

そこからは外を散歩し、帰宅。お風呂や夕食を食べた。私たちは同居している。理由は高校生ながらに婚約しているからである。

婚約した理由を詳しく話すとしよう。

私の父と賢人の父が二人で食事をしていた時の話で持ち上がったのは私の家系と賢人の家系には多くの共通点があったこと。例えば、男がなかなか生まれていないこと、賢人の家系の人との夫婦が多いこと。始まりを辿れば鎌倉時代からの付き合いであったことが学者との研究でわかった。そのため、お互いの家系の子供同士を婚約させると言う契りを鎌倉の時に交わしたらしい。私が知っているのはここまでだ。

『まさか、鎌倉時代にそんなことがあったのか。』賢人は私を見ながら言った。

『そうだね。私もびっくりしちゃったよ。』

『でも、これでずっとルナと一緒に居られるから僕は嬉しいよ。』

私は照れを隠せなかった。でも、凄く嬉しい。

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異世界に転生したら伝説の少女だった件の続きの話 @rsj

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