異世界に転生したら伝説の少女だった件の続きの話

@rsj

第1話

『おや、またお会いできましたね。』

そんな声が扉の奥から聞こえた。

『まさか、あの時の店主さん?!』

『あの時のっていつ?』

賢人がそう聞いてきた。

私、望月ルナはこの店で不思議な緑の石のペンダントを買ったが為に異世界に飛ばされた。そこで仲間たちと共に長きの時代より人を恐怖に陥れていたスナップドラゴンを倒して弱体化させることに成功した。世界に平和が訪れたところで私は現実世界に帰った。現実世界で私は賢人に告白して付き合うことになった。

『ほら、私が異世界に飛ばされた時の店主さんだよ。私に緑の宝石のペンダントを売ってくれたんだ。』

『そうなんだ。』

『いえ、あなたにペンダントを売ったのは私の父です。父は昨年に亡くなりました。』

『そうですか。』

店主さんの話から推測するに私が異世界に飛ばされていた間に今の店主さんの父が亡くなり、店は閉店したのか。

『突然ですがお二人はお付き合いをしているのですか?』

『はい、そうです。』

『そうなんですか。ではこちらのペアリングはいかがでしょう。きっとお似合いですよ。

付けてみますか?』

『はい。』

私はリングを自分の指にはめてみた。

『綺麗だなぁー。』

『似合ってるよ。ルナ』

『ありがとう。』

『これください。』

『ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。』

店主がそう言ったあと私たちは店を出た。



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