戻れた日



もどらない!


もどらないもどらない!


もどらない!


人間のかたちのまま!



「あ!昨日の!!」



うわ!!!人間!きた!!


今日はこないとおもってたのに!!



「今日もその姿なんだね。」



「あ、あっちいけ!!人間!」



「急にどうしたの。もしかして昨日、何か気に触ることでもした?」



「な、なんでもいい!どっかいけ!」



「よく分かんないけど、大人しく今日は帰るよ。昨日のお礼も持ってきたんだけど、今日は渡さない方が良さそうだね。」



やった!!人間どっかいく!!



?!


人間のせなか!いい匂いする!


あ!魚!!魚!魚!



「人間!!」



「何?」



「それ、魚か?」



「あぁ、そうだよ。昨日は助けて貰っちゃったからね。いつもより少し高いのを買ってきたんだ。」



「それだけ。それだけよこせ!」



「魚は欲しいんだね。いいよ。じゃあここに置いていくね。」



「魚!魚だ!!魚!!!!」



魚のいい匂いがする!


食べたい!食べたい!!


うおおおお!!!!



「うわっ!急に、元に戻るんだね。もしかして魚食べる時はその姿になるとか決めてたりするの?」



「おおお!人間のかたちじゃなくなってる!!やった!!」



「何が起こってるのかよく分かんないけど、喜んでもらえて何より。じゃあ今日は帰るね。また来るからね。ばいばい。」

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