第4話

それからというもの

僕の中心は君だった。


君が心配するお酒を控えた。

嫌いなタバコは辞めた。

かまってほしくてたくさん連絡をした。

連絡がないと拗ねては困らせた。

仕事終わりに君を迎えに行くのが楽しみになった。


君に何が欲しい?と聞くと

「お手紙」と言われた。


弱ったなぁ。

手紙なんて書いたことない。


封筒を買って、君宛てに手紙を書いた。

すると、驚くほど君に伝えたい言葉が出てきて、気付いたら便箋3枚になっていた。

気持ち悪いな、自分。そう思ったが、君と写ってる写真と一緒に手紙を渡したらとても喜んでくれた。


それからも君はよく手紙を欲しがった。

記念日などにはプレゼントと一緒に自分の気持ちを綴った手紙を添えた。

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