山生活開始
実際自分も死のうかと思っていたが、そんな勇気は無かった。なによりまだ生きたいと言う気持ちが強かった。
けど、妹の事故が起きてからの世の中をみて、人と距離を置きたいって思った。
自分の保身ばかりを考える大人達やネタさえあれば周りに何ら構うことなく追いかけ回すメディア。結局は金なんだろ?って目で見てくる周りの人達や世の中。
そんな欲にまみれて汚らしい世界で生きていくことが自分には無理に思えた。
だから自分は俗世を捨て山に入り、1人で生きていこうと思う。
妹の事も心配ではあったが、医者からは意識を覚ます可能性は限りなく低く、仮に目覚めてももう普通の生活はおくれないだろうと言われた。
なのでそれらは親戚の方々に任せて出てきた。
それで最初にもどるんだが、どうせ1人で山に入り生きて行くなら仙人でも目指そうと考えた訳だ。
別になにか復讐を企むなんてそんなんじゃない。
ただ、生きる為の目標を定めただけ。
じゃないと1人で生きていくと言うことは、覚悟が必要なんだと思う
だから自分は生きるために、死なない為に覚悟を決める。
まずは拠点だ。
川は近い方が良いが近すぎても良くない。
雨で増水する事もあるだろうし、獣なんかが水を飲みに来ることもあるだろう。
朝起きたらイノシシさんと御対面。なんてことは避けたい。
寝床は準備してきたテントを使う。
いずれ使えなくなるかもしれないが何年かは持つだろう、それまでに自分で寝床を拵えるとしよう
服もそれなりに持ってきた。
丈夫さで選んだ服なんかと防寒着。ここらは冬になれば雪が降るほど寒くなる為必須だ。
今はまだ暖かいが、いずれ必要になってくるだろう
最後に食料。
これはあまり持ち込む事ができないので最低限保存食を数用意した。
今後は自給自足で頑張っていくしかない。
さぁのんびりといこうか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます