倒錯ゲーム開発日誌 〜会社に内緒で〝男の娘〟をしてるのがバレて人生終わったと思ったら美少女の彼女ができて一緒に創った〝乙女ゲーム〟が大ヒットしてしまった。〜
第21話:小説家が元編集のお膳立で美少女をエスコートする件。
第21話:小説家が元編集のお膳立で美少女をエスコートする件。
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【前回のあらすじ】
姉さん! 事件です!
ぼくは今、帝国ホテルのラウンジにいます。
計画通り! あ、計画通りではないか……。
絶対に修羅場になると思っていたのですが、とくに修羅場はなかったです。
ビックリするくらいスムーズに、
あ、好きな人のお見合いを、コソコソウジウジと隠れて見ている
でも、そのあとの
なんにしても、よかった。よーーかったーー 。
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もう本当にずっと動かない、石化の呪文を喰らったみたいに、本当にずっと動かない。
「……
呪いを解いたのは、ヒゲダンディズムの
「おじさま、本当に容赦ないなあ……」
「はい。今日の予定。もう全部予約済みだし、もったいないから
ぼくは、ナプキンに書かれたメモを偶然にも、注意深く食い入るようにみてしまった。
歌舞伎座で観劇して、クルージングディナーをして、帝国ホテルのスイートルームに泊まる……もう、めっちゃな豪華な、目眩がしそうなくらいフォーマルダンディズムな完璧なデートプランが記されてあった。
「
じゃ、あとは若い人同士でよろしくやってくれ」
そう言うと
「あ! そうそう、今度、君たちの会社にお邪魔するよ。
相談したいことがあるから、社長さんによろしく言っといて」
と言って、スタスタとラウンジから出ていった。
え? どういうこと??
まあ、いいや、今はそんなことどうでもいいや。
ぼくは、
ぼくは、
「じゃ、ぼくたちはランチして帰ります」
「どこいくか決めてるのか?」
「せっかくの銀座だから、ちょっと美味しいもの食べようかなって。オムライスで有名な喫茶店に行こうと思ってます。オムライス、
「なんだ、歌舞伎座の隣じゃないか。だったら一緒に行こう。せっかくだから奢ってやるよ。ここのレシートも持ってこい」
ぼくは、
ぼくと
「あんなキザなものを持ち歩いて銀座を練り歩いたら、小っ
ぼくは「自分が持ってきたんじゃないですか!」と言おうとしたけど、今
ぼくと
そして、オムライス4つと、飲み物を4つ頼んだ。
ほどなく、チキンライスの上に、ツヤツヤのプルンプルンのオムレツが乗った、オムライスが出てきた。
フォークを使って、オムライスを「スッ」と切り裂いて、トロトロと流れ出る半熟卵をチキンライスに絡めて夢中になって食べている、ツヤツヤのプルンプルンのお肌の
可愛い。
ぼくたち四人は、飲み物を飲みながら少し談笑した。
嬉しい。
そして、
めっちゃ嬉しい。
そしてそして、一刻も早くメインキャラの設定をあげろと催促された。
ごもっともだった。
他にもいろんな話して、飲み物を飲み干したぼくと
開演時間まですこし間がある
ぼくと
ぼくと
ぼくは、脱衣所という名前のキッチンで、
「……着替え終わったよ」
六畳間から
ぼくがふすまを開けると、
可愛い。
ぼくは、
思いついたからだ。
帝国ホテルでの出来事を、バスに揺られながらぼんやりと思い出していたら、〝乙女ゲー〟の幼馴染のキャタクター設定が、突然、頭の中に降ってきたからだ。
ぼくは、テキストエディターを開くと、キーボードをカチャカチャとたたいた。
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