倒錯ゲーム開発日誌 〜会社に内緒で〝男の娘〟をしてるのがバレて人生終わったと思ったら美少女の彼女ができて一緒に創った〝乙女ゲーム〟が大ヒットしてしまった。〜
第6話:男の娘が〝末小吉〟を、美少女が〝大大吉〟をひいた件。
第6話:男の娘が〝末小吉〟を、美少女が〝大大吉〟をひいた件。
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【前回のあらすじ】
姉さん! 事件です!
ぼくは
ぼくは、社長の
天にも昇る気分とは、まさにこの事です!
しかも、まだデートを続けていいみたいです。お寺の境内の散策をして、お寺のそばにある参道を散策して、お茶してもいいらしいです。
ちょっと意味がわかりません。
姉さん! ぼく、こんなに幸せになってしまって、どうすればいいんだろう……。
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ぼくは、しっかり、しっかり、しっかり、しっかり、お願い事をした
ひとり百円だったから、財布から百円玉を二枚出すと
「自分のおみくじは自分のお金で引きます!」
と、真剣に、圧強めに自分でお金を出すことを誇示した。
可愛い。
ぼくと
ぼくは〝
〝
ぼくの〝
『人生は、激流を流れる笹の葉のごとく、
なんじゃそれ?
あと、『恋愛:道険し。
なんじゃそれ? ままならないにも程がある。
ちなみに、
『人生花開く。陽の当たる道を散策するが
いいなぁ。
あと、『恋愛:
いいなぁ。うまくいくにも程がある。
ぼくと
ぼくは、
正確には、
「ありがとう」
可愛い。
そのあと、ぼくと
ぼくが、蕎麦まんじゅうをもごもご食べていると、
可愛い。
ぼくは、蕎麦まんじゅうを食べ終わると、無料の蕎麦茶を紙コップに注いだ。
暖かかった。
ぼくは蕎麦茶をふたつの紙コップにそそいで、ひとつを
そして、かなり「ぬる〜く」なってから、
「ありがとう」
可愛い。
蕎麦まんじゅうと、蕎麦茶を飲んだぼくと
『名物、蕎麦シフォンケーキ! 御予約
と張り紙があったので、多分ここが
「いらっしゃいませー。あらー学生さん? デート? いいわねぇ」
店員のおばさんがほがらかに、ぼくと
「あの……ケーキを予約していると思うんですけど」
「あらー、あなたたちが
いやぁーねぇ、わたしってば、学生さんと間違えちゃった!
じゃ、こっちに座って座って!」
ぼくと
店員のおばさんは、〝御予約席〟の札を素早くとって引き返すと、程なくしてお盆に蕎麦茶とお茶請けの揚げ蕎麦を持ってきた。
ぼくがメニュー表を見ながら注文(ぼくは「いそべ巻き」、
「いーのいーの! オーダーも、お代も、もう
そう言うと、店員のおばさんは素早く引き返して、程なくして、トンデモナイ大きなケーキを持ってきた。
三段重ねで、クリームでコーティングされたそれは、まるでウエディングケーキみたいだった。
「はーい、これ、
店員のおばさんはほがらかに言って、他の店員さん数人をひきつれてウエディングケーキみたいな蕎麦シフォンをぼくと
ウエディングケーキみたいな蕎麦シフォンケーキには、真ん中におっきなチョコレートのプレートがあって、
『
と、書いてあった。
パチパチパチパチパチパチパチパチ!
ぼくと
「ありがとうございます」
「ありがとうございます」
ぼくと
「いいわねぇー」
「青春ねー」
「若さっていいわよねぇー」
「本当ねぇー」
店員のおばさん他数名が、ほがらかに感想を言い合いながら去っていくと、ぼくと
チョコレートプレートは、とびっきりにあまっあまっだった。ぼくと
ポーン
「毎度、◯◯バスにご乗車いただき、誠にありがとうございます」
ぼくと
ぼくは、一段目の巨大蕎麦シフォンケーキをなんとか抱えて、
ぼくは、ずいぶんと抵抗がなくたった
そして、理解した。
なぜ、
そしてその理由は、絶対に
ポーン
「次は、〇〇駅北口。『暮らしの中の散歩道』。商店街のダイアスタンプカードを集めて……」
ピンポーン
「次、停車します」
ぼくは、バスの乗車ボタンを押した。程なくバスは停車して、ぼくは二人分の運賃を支払って下車をした。
ぼくは、巨大蕎麦シフォンケーキをなんとか抱えて、
ぼくが、巨大蕎麦シフォンケーキを両手で抱えているものだから、
寂しい。
でも、
夕方になる前の、ゆっくりと倒れた太陽の日差しが、
綺麗だった。
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