第6話 方針会議を行いますの巻

「厳歌、君は日本に帰る方法を、互助会に尋ねていただろう?」

「はい。帰る方法として、その方法がわからなかったものですから。こちらへも、気づいたらここにいた、という感じでしたし」

「……そこ、なんだ」

「そこ?」

フェイはゆっくり目蓋を下ろして、またゆっくりと上げてわたしを見た。

「厳歌が日本に帰りたい、となんとなくでも考えいるならば、日本に帰れるはずなんだよ。ある日突然にね。そういう風にできているはずなんだ。しかし、この2週間それらしい気配はなく、次の日本人がやって来た。次の日本人が来るならば、少なくとも前の日本人がこの世界に残ると決めたか、日本に帰ってから……そうやってこの世界は回っているはずなんだよ」

「……お詳しいのですね」

帰りたいという意思を尊重してくれるとは、適正に機能しているのだとすれば、親切な仕組みだ。頭の片隅で何故自分にその親切な仕組みが適応されなかったのかと考えていた。

それとは別にこうも思った。この世界に残った日本人の互助会に、日本に帰る方法について問い合わせるよりも、フェイに訊いた方が良かったかもしれないな、と。

(いや、フェイさんの話が言葉通りの意味なら、フェイさんに尋ねたところで日本に帰る時が来るのを待つだけということになるのだから、わたしがどう動こうと構わなかった、ともとれるかな……)

これは訊いてもいいことだろうか、と思いながらわたしは前々からの疑問を発した。

「フェイさんは……日本人がこの世界に来る仕組みについてもお詳しいのですね?宮廷魔術師さんというのは皆さんお詳しいのでしょうか?」

「あ、ああ……わたしの父が日本人でね。もともと日本語に親しんでいたのもあって、魔術師もいいかなぁと、興味と才能が一致したというところかな。宮廷に勤めることになったのは、昔馴染みのゴーシェの紹介というのが大きいんだ」

「そうじゃないでしょ、もう!」

フェイが少しズレた解答をしたことを、クゥは叱った。「はぐらかさないの!」とクゥは前肢をたしたしとクッションに打ちながらフェイに苦言を呈した。

「日本語は精霊との意志疎通には必要だからね。

日本語がある程度話せるそこそこ実力のある魔術師ならば、わたしのように日本人が来たときに通訳を仰せつかることもある。だから、日本人がどのように来て帰っていくかも、日本人たちや精霊たちに聞いたりして知っているかもしれないね」

「宮廷魔術師みなが必ずしも、知っている訳ではない……ということですね」

「平たく言えば」

フェイはクゥに叱られてそっと首をすぼめた。そうしていると、年長者に悪いことを見咎められた幼子のようだな、わたしは思った。

「では、わたしが日本に帰ると仄めかしたのに、実際に帰る前に次の日本人が来たのはおかしい、とのことでしたが……なぜ、それがすぐに<幸運を掠めとる>という表現に繋がったのでしょうか?」

「それは……」

フェイは困ったなぁ、という顔をしてわたしを見て視線をそっと逸らした。

「厳歌はさぁ、日本人がこの世界にどうしてこうも受け入れられてると思うの?」

「え?」

クゥがクッションの上で伸びをしながら、わたしに問うた。クッションの上で猫がリラックスをするように伸びをしながら、クゥの声は凛として威厳があった。

「精霊たちに歓迎されるのは、何代も前の精霊の長が日本人に惚れたから……っていう話はしたよね?」

「はい。それで、異種精霊間における共通語に日本語を定めたのだ……とも」

「そのとおり。人間の言語も精霊の言語も理解できるものを精霊の長にするんだ。だから精霊の長の主な仕事は、異種精霊間に起きる争いを治めることと精霊と人間との間を取り持つことなんだ。……日本人がこの世界に迷い込むようになったころ、この世界における人と精霊の仲は急速に冷え込みだしていてね。そのときの精霊の長、ガルシは過労死寸前だったと伝え聞く。そのガルシが日本からきた巫女さまに一目惚れしてね、閃いたんだそうだ」

「閃いた…」

「そう、閃いたんだ。精霊同士の諍いも精霊と人間との諍いも、言葉が通じないからだ、ってね」

「……偉大な閃きですね」

そうなんだよ、とクゥは深く頷いた。

「ガルシは、異種精霊間の共通語にこの世界の言語ではない日本語を宛てることで、少なくとも精霊たちの間に起きるトラブルを減らした。この世界のいずれかの言語を使うのは、精霊と人間との新たな争いを生み兼ねないと危惧したそうだ」

「なるほど……」

「巫女さまを含め、今後もやって来るであろう日本人たちにも、少なくとも精霊と言葉は通じるという環境を調える意味もあった。ガルシの閃きによって、異種精霊間のトラブルにはかなり初期の段階で会話の余地が出来て大きな争いになることも減った。この世界に残った日本人が精霊と人間との通訳をすることによって、ほどよく精霊と人間との対話が成立したんだ。ガルシが巫女さまに一目惚れして得たこの閃きのお蔭で、大きな戦争が回避されたんだよ……何度もね」

「……ひょっとして、それが<日本人が幸運を運ぶ>?」

「外からの刺激が、この世界を何度も革新させてきた、それは事実だね」

クゥは昔話を締め括ると、再びクッションの上にお行儀良く座った。

「この世界に残った日本人たちの互助会が受け入れられたのも、厳歌への厚遇もそういう背景があるからなんだよ。ルーゼ王子が厳歌の保護に積極的なのは、世間的にも日本人がこの世界にもたらしてきた恩恵が認知されているからといって言いだろうね」

フェイは膝の上で手を組んで、クゥの説明を継いだ。

「だから、君が対外的に何か伝わりやすい<幸運>をもたらすことを、この世界の住人は期待しているんだよ。たとえ、日本に帰るにしたって何かしら<幸運>はもたらせよ、と」

身勝手にもね、とフェイは懺悔をするかのように言うのだった。

「……それはつまり、わたしが<幸運>をこの世界にもたらす前に、次の日本人が来て<幸運>をもたらしたものだから、わたしに対して一言申さずにはいられないということでしょうか。話が違うぞ、と?」

わたしの推察も交えて尋ねれば、フェイは苦々しい顔で頷き肯定を示した。

(……次の日本人は、言語を獲得してこの世界に残ると決めている上に、きちんと<幸運>をもたらしている。……この世界の日本人というものがそういう役割なのだとすれば、わたしの現状に対して物申したくはなる、か。)

「……ところで、<幸運>の判定は誰が行うのですか?」

「<幸運>の判定……?」

フェイは、何を言っているんだ?、というような顔でわたしを見ている。

「わたくしといたしましても、お世話になった分、せめて<幸運>だけはもたらせるようになりたいと、努力したいと思いました。ですが、<幸運>はどうやってはかるのかと思いまして。わたくしが無意識で<幸運>を運べていないならば、意識的に<幸運>を運ぶよう努めなくては、と考えたのですが……」

可笑しなことを申し上げましたか?とわたしは首を捻った。

「いいや、可笑しくはないさ。厳歌、なかなか鋭いじゃあないか!」

クゥは戸惑うフェイのことはそっちのけで、嬉しそうに毛並みを震わせ、わたしを見つめた。

「日本人が<幸運を運ぶ>というのはこちらの世界の人間がそう表現しているんだ。結果論ともいえるね。この世界の人間にとって<幸運>になったことを辿っていくと日本人が居た、それだけのことさ。よくよく考えれば世界を革新したのは、日本人から刺激を受けたこの世界の住人だ。……だからね、正確に表現するならば日本人が運ぶのは<刺激>であって、<幸運>とは限らないんだよ」

世界に閉塞感を感じはじめて、愈々、嵐となって災禍を引き起こしてしまいそうなとき、たまたま外から来た人に注目をしたわけだ。たしかに外から来た人が契機にはなったかもしれない、が、それを幸いにするか災いとするかはこの世界の住人の話なんだけどね、とクゥは語った。

「クゥさんは……実はとってもすごい、お方?」

「次期、精霊の長だってばっ!」

思わず口にしてしまったわたしの独り言を、クゥは大きな耳でばっちり拾っていた。クゥがわたしに抗議するように、むぅと拗ねてクッションに丸まってしまったので、わたしは慌ててご機嫌をとりに駆け寄った。フェイは、わたしが必死になってクゥのご機嫌をとる様を見て、今日この部屋に来て初めて、くすりと笑ったのだった。そのフェイの笑みに、わたしは無性に安堵したのだった。


◇◇◇◇

クゥの機嫌をとるのに、茶菓子を献上したわたしはリリーネにお茶のおかわりを戴いた。湯呑みの中のお茶は透き通る若葉色でいかにも美味しそうであった。一口含めば、ほんのりとした甘味を感じた。

「あの、フェイさん。わたくしの次にいらっしゃった方はどうされていますか」

「ああ。2人同時に来たし、ルーゼ王子はすでに厳歌を庇護下に置いていたからね。第2王子と第3王子はがそれぞれ後見人となることにしたよ。ただ、こちらへ来てすぐに言語を獲得してしたこともあって、それぞれ働きに出るそうだ。ひとりは互助会の事務員として、もうひとりは城下の診療所に看護士として勤めるそうだよ」

「そう、なんですね。お2人ともお元気ならば、よかったです」

この世界の言語を獲得した、ということは日本に帰らないということだから、この世界で暮らすために働きに出たというかとわたしは推察した。事務員と看護士という職種はこの世界では需要があるようだ、と頭の片隅にメモをしておいた。

「ところで、ルーゼ王子にはご兄弟がいらしたのですか?」

「……ルーゼ王子は第1王子でね。弟が3人妹が6人いるよ。ルーゼ王子は来春、立太子の儀式を予定している。厳歌を保護したのは、立太子の儀の前の箔付けの意味も多分に含まれているといっていい」

「日本人を保護するというのは、この世界の住民にとってはステータスを示すことに通じるから、こと人間の王侯貴族は積極的に手厚く保護しようとするわけ。精霊にとっても歴代精霊の長への約束の履行に繋がるから、各種族に推奨されているね」

クゥがフェイの言葉に補足の説明をする。

フェイがそっと目を伏せ続けて言うことには、

「新しく来た日本人が───円香(まどか)と功織(いおり)というのだけれど────第2王子と第3王子に保護されることが決定してすぐに言語を獲得したこともあって、ルーゼ王子の保護した日本人に対して風あたりが強くなってしまったんだ」と。フェイは悔しげな顔を見せ、厳歌は悪くないのにと拗ねたように言った。フェイは湯呑みをぐっと勢いよく傾けて「7'×#!」と、おそらくは 熱い とか 驚いた時に出るような単語を叫んだのだった。

(なんとなくですけれど……言語が解らなくても伝わるものは、あると思うのです)

雰囲気、ボディーランゲージ、空気感と呼ぶような非言語で伝わる物事の重要性をここに来てわたしは噛み締めている。離宮でわたしの身の回りの手伝いをしてくれているメイドのリリーネは喋ることが出来ないし、わたしはこの世界の言葉を話すことも書くことも出来なかった。従って、日本にいるときは、厭な習慣だと感じていた 空気を読む というこ行為に頼って生活をしているといってもよかった。そして、その有効性が身に染みたのだ。

(……もっともリリーネさんとの間でのコミュニケーションがなんとか成立しているのは、フェイさんが肯定と否定と疑問の合図を決めてくれたから、というのも大きいのですけれど)

フェイが見ず知らずのわたしのためにたくさんの労を執ってくれている、というのは常々感じていた。フェイ自身やフェイが仕えているルーゼ王子にとって、日本人(・・・)を保護することに意図があったとしても、それでも衣食住の環境を保証してくれた恩があると感じていた。ルーゼ王子はわたしを離宮内にしばらくは留め置く指示をだしていたから、わたしが日本で蓄積していた慢性的な疲労も解消されてそろそろ動きたかったのだ。わたしがこの世界に来た日本人として何か<幸運>を運ぶ必要があるならば、できる努力はしたいと思った。

「フェイさん、少しよろしいでしょうか」

「え?ああ、……どうぞ」

考え事をしていたらしいフェイは、こちらに注意を向けてくれたので、わたしはまずお礼を伝える。クゥはクッションの上ですましてこちらをみて「クゥ」と声をあげてくれた。一緒に聴いてくれるらしいクゥにも「ありがとうございます」と伝えてから話を始めた。

「わたくしが日本に帰ることができるかどうかは現状ではわからない。でしたら、先にこの世界の人たちが望む<幸運>を運ぶ努力をしていみたいと思うのです。クゥさんのお話を聴くに、わたくしども日本人は<刺激>をもたらしていて、それが結果的に<幸運>に繋がった、というならば……今、離宮内の一角でで限られた人としか接触がないわたくしの現状ではそも<刺激>すら、人々へもたらす望みは少ないでしょう」

護ってくださるルーゼ王子やみなさんのお心遣いには感謝してもしきれないのですが、と言い添えてわたしは話を続けた。

「わたくしは……外に出なくてはいけないのではないかと思うのです。外に出て、人と関わって、互いに磨き合うことを求められているのではないかと、思うのです。だから……なにか仕事を戴くことはできないでしょうか?言葉がわからないわたくしが出来ること、限られてはいるとは思いし、却ってご迷惑にしかならないと思っておりましたので、申し上げることは憚られたのです。しかし、みなさんがわたくしのせいで悪し様に言われてしまうのは……堪えがたいのです」

いつか日本に帰ってしまう可能性がある、別の世界の住人で、この世界の言葉を解することが出来ないわたしに対して、よくしてくれたことにお礼がしたいと思った。わたしは、人に優しくされたら、人に優しくありたいと思うし、恩を受けたら何らかの形で社会に還元できるように努めたい、と思っているのだ。

(……とはいえ、本当に出来ているのか、と問われれば、出来ていない、と答える他はありませんが。たとえ、独善でも偽善でも、善は善と思うほかありませんし、わたしにできることなど、そう多くないのですから……やれることをできる範囲でする。いつだって人は……わたしには、それしかできないのです)

わたしは胸の内でひとりごちて、決心を固めた。傷つく決心である。互いに磨き合うこと、切磋琢磨とはすなわち、互いに傷ついて傷つけて価値を高めていくことであるのだから、護られていてはただの石に相違ない。価値を付与するには傷も時には意味あることなのである。傷が人格を形づくる、そういうことだってあるのだ。

「ですから、わたくしに仕事を与えて欲しいのです。この離宮で過ごすことが役目だと認識していましたので、静かにしておりました。しかし、わたしはもっと活動したいのです。お願いします」

わたしのこのお願いが誰かを傷つけるのかもしれなくても、それでも、わたしは動き出したい。わたしは深く頭を下げて、請うた。フェイもクゥも何も言わず、部屋の外の鳥の声がやたら耳に障った。


フェイとクゥ、そしてわたしで膠着状態に陥った部屋に、スルリと衣擦れの音がした。こほんと咳払いと、わざと音を立てたらしい足音が聞こえ、わたしは顔をあげた。

「……ルーゼ王子様、とゴーシェさん?」

ゴーシェはわたしの呟きを拾って、王子の後ろで手を挙げて応えた。ゴーシェの表情は苦笑に近い印象だ。

王子はにこりと美しく笑むと優雅に空いているソファに腰かけ脚を組んだ。部屋の設えと調和して肖像画を、観ているかのようである。

リリーネが音もなくお茶を給仕すると、王子はリリーネに微笑んだ。それから、お茶を口にして、美味しかったとわかるように口許を弛め、室内の視線を集め、そして改めてわたしを見て一言。


「'₩*対※〒is=%*パdf~&」


……やはり、王子が何を言っているのかはわたしにはさっぱりわからなかった。


◇◇◇◇◇


フェイがルーゼ王子に 「日本に帰りたい」というわたしの希望と、それとは別に「この世界のお世話になった方々のためにも、何か仕事をしたい」と考えている事を伝えてくれた。

そしてルーゼ王子は、このように仰ったらしい。「ならば、フェイのところで仕事をすればよいではないか」と。

フェイはルーゼ王子の発案に乗り気ではないようで、ルーゼ王子に進言していたようだが、ゴーシェの執成しやリリーネの無言の圧力という後押しの末、承諾してくれたのだった。



◇◇◇◇

フェイはわたしの生活の保証がされないというのはわたしのみならずルーゼ王子の外聞にも宜しくないという観点と、わたしの通訳を常にできるわけではない点を主張していたそうだ。生活の保証については、フェイの職場は離宮の裏庭を抜けると近道になるとゴーシェが教えてくれたため、働いている間も離宮に滞在すればよい、ということで落着した。言葉の不自由さについては、はじめから承知のことであり、フェイの職場には魔術師が多数在籍しているため簡易な意志疎通は図れるだろうということだ。

「……いざとなればそこに居る次期精霊の長殿が通訳するだろうからね、って、ボクを見ながらいうかね!」

ほんといい性格してるよ!と、クゥはわたしの膝で、ふんすと鼻を鳴らした。ルーゼ王子がゴーシェを伴い退室する際に、クゥに話し掛けていた内容に物申したいようだ。

(怒っていても、クゥさんはかわいいです……)

「それにしても、クゥさんはフェイさんがルーゼ王子様たちに説明をしているうちに、眠たくなったのだとばかり思っていました」

ルーゼ王子に話し掛けられたときは、クッションの上で丸くなって寝ていたように見えたのだ。クゥは少し視線をずらて、ぼそっと、ルーゼ王子とは仕事以外では可能な限り関わりたくないんだもん、と呟いた。

「……まあ、誰しも性格が噛み合わない相手や、どうしても折り合えない相手というのは居ますからね」

仕事上は頑張るというのなら、プライベートはほどほどで良いんじゃない?

(仕事のできる先輩の接客するときの口癖のひとつでしたね。よく、この文句で励まされたものです。クゥさんにとっても、少しは気が楽になればよいのですが……)

クゥの重さを膝にいつもよりも感じながら、わたしはそっとクゥの背に手を添えた。


「クゥ」

ルーゼ王子とゴーシェが退室したあとも、ソファでずっと難しい顔をしていたフェイがようやく顔を上げ、クゥに呼び掛けた。

「*ЗЛ※カv?coin、;*€◎〒lol/jbΘ□×'ロTan2●Rカ~i@?」

「当然でしょ!」

クゥはフェイの言葉に食い気味に応えた。クゥがわたしの膝の上で急に姿勢を変えたので、わたしは椅子に座りながらバランスを崩してしまい、クゥはトンと床に降り立った。

(体幹を、鍛えねば。クゥさんがわたしの膝の上で姿勢を変えても、わたしがバランスを崩してしまわない様に鍛えねば)

フェイがクゥになんと言って、クゥが当然だと応えたのか、正確なことはわたしにはわからない。でも、いいのだ。フェイがあえて、この世界の言葉でクゥに話し掛けたのだから、そのことには触れない。わたしが伝えるべきは、伝えたいことは、何を話していたのかではない。

「改めて、よろしくお願いいたします」


それから、いつもありがとうございます。

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(仮)助けてくれたのは、先達でした。 くさまくら @Kam3b

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