4枚め 風音さんたちが雪山に遭難しに行ったようですよ?―2 エネ視点

雨「だからよぉ…お前らも…とまるんじゃねえぞ…」

風「おい長雨!死ぬんじゃねえよ!」

雪「もう手遅れです、風音さん」

 どうしてこうなってしまったのか。それは少し前に遡ります。



風「で?これからどうするんだ?まさか茉莉花と譲葉が来るまで待つってんじゃねえだろ?」

雨「もちろんそんなわけない。にーげるんだよー!」

風「どっちに?」

雨「知らん。適当でいいだろ」

風「とりあえず方角を決めておこう。小枝でいいか。ほいっ」

 風音さんが小枝を投げました。それは回転しながら上に揚がって、落ちて、雪に刺さります。垂直に。

陽「ヴァカヤロォ!これじゃあ方角わかんないダロォン!オラァン!」

風「あっ!こいつ枝投げやがった!」

陽「よし、この方向に決めた。異論は?」

雪「その行動をしたことについて以外はないです」

陽「だろうね。じゃあ、方向を固定して、、あれ?」

風「まさかそれも縛られてるっていうんじゃないだろうな」

陽「いやそうじゃなくてさ、」

雨「じゃあ何?」

陽「どの方角にするのか忘れた」

風「二択ダロォン?それぐらい勘で当てろよ」

雪「まあいいでしょう。陽菜さん?」

陽「ほい固定おっけー」

雨「はいじゃあ移動を開始する」

 夜です。風音さんがぱぱっと休憩場所を作ります。

風「地形操作はっと、おっ、できた」

雨「うぃーサム」

陽「うぃージョージ」

風「誰だよ」

雪「食料はない、と」

陽「サバ缶なら」

風「くそっ、ミリオタめ」

陽「ミリオタ関係ないよ?単純に好きなだけだよ?サバ美味しいよ?」

雪「激しく同意します」

風「『最近うちの妹がちょっとおかしい』、シリーズ好評発売中!」

陽「そのようなことあろうはずがございません」

風「まあいいや、火は起こせる?」

雨「無理です」

陽「火打ち石作れるから関係ないんよなぁ」

雨「ナゼダァ!ナゼナンダァ!」

風「黙れぇ!」

 風音さんのはたく!こうかはばつぐんだ!きゅうしょにあたった!ながあめさんはたおれた!

風「やっちゃったぜ☆」

陽「いややっちゃったぜじゃないでしょぉよ!」

雨「俺は止まらねえからよぉ…」

風「まずい!詠唱が始まった!」

雨「だからよぉ…お前らも…とまるんじゃねえぞ…」

 ここで長雨さん以外の3人は顔を見合わせてニヤリ。

 ここで今に戻ります。



風「おい長雨!死ぬんじゃねえよ!」

雪「もう手遅れです、風音さん」

風「おい!長雨!目ぇ覚ませよ!」

 風音さんが長雨さんの胸を全力で叩きます。

雨「ゴハァ!ナニスンダテメェ!」

風「なんだ、生きてんじゃん。つまらん」

雨「殺しかけたやつが何いってんだ」

陽「はいおやすみー」


 翌日。

風「おっ、魔法治ってる。じゃ、帰るか」

陽「そうだね」

 風音さんたちは無事帰宅したそうです^_^


 …以上!閉廷!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る