3枚め 風音さんたちが雪山に遭難しに行ったようですよ?―1 エネ視点

陽「なんでこんなことしてんだ私達?」

風「知らんな」

 ここは雪山。風音さんたちウェザーズの四人は自ら雪山に遭難しに来ています。馬鹿じゃん?

 それは一日前のことでした。

雨「なぁ、みんなで遭難しに行かね?」

風「なんやお前気ぃでも狂ったんか?んなもん死ににいくようなものやで?わかっとるけ?あんた大丈夫?」

陽「なあんだ、そんなことを言うためにここに来たんだね。ところで頭は大丈夫?」

雨「あんだゴラァわれぇシバかれたいんかぁ?」

雪「そんなことはいいのでなぜそんな馬鹿な発想に至ったのか説明してください。いいですね?」

雨「ああ、あたしのことを理解してくれねえ」

陽「そうだよ」

雨「まあいい、説明すると、『魔法縛って出かけるのも面白そうじゃね?』ってことだよわかっただろォン?」

風「いや理解はできるけど何故に、何故に雪山?」

雨「適当」

E「ここから結構ありますが?」

雨「そんなことは気にしなくてもオッケイ!!」

風「だめだ、大問題だ」

雨「で?どうするんだ?」

陽「私はそれでもいいけど」

風「そうだな。面白そうだしいいんじゃないかなぁ」

雪「まあ私も特に異論はありませんが」

E「ならこれから転送しましょうか?」

 まあこの四人なら死なないでしょう。

雨「そうだね、よろしく」

陽「それじゃあこれから雪山に遭難死にイクゾー!」

雨「おい、字ぃ間違ってるぞ。『遭難しに』ダロォ!?」

E「デルタ、協力しなさい。」

D「はいはいわかりましたよ。いいんですか?」

E「いいんですよ。じゃあ行きますよー^_^3、2、1、」

D「ゼロ」

 転送。ついでに私達も風音さんのスマホに飛びこみました。暗転。

風「あぁん?どこだここは」

E「ここはとあるSです。Shimaとも言います。」

 ShimaですよShima。

陽「なぁに島単位で飛ばしてるんですかねぇ」

E「いいじゃないですか別に。」

雪「で、長雨、何をするかは考えてきたのですか?」

雨「えー、大変重大な報告がございます」

風「おいおい嘘だろ」

雨「カバンを忘れました!」

 戻れないんですが。

風「バカヤロォ!どうせこんなことになると思ってたよ!おいエネ、戻れるか?戻れるよな!?」

E「大変重大なお知らせがございます。も ど れ ま せ ん 。」

風「ヤッターソウナンダーヤッター」

雪「さて、これから私達は自力でこの山から脱出しなければならないわけですが、事前に魔法を縛ってありますので、使えるのはごく一部です」

風「ヴァカヤロォ!オマエラハナァ!」

 と、言うわけで遭難しました。


 to be continued...

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