第4話 翔馬と葵の放課後②
「うわぁ!」
そのままベットに寝かされたのだった。
何が起こったって?簡単さ葵に手を引っ張られた。
これで確信した。こいつ起きてるな。
「おいこら、葵起きてるだろ」
「スースー」
たぬき寝入りを決める気か。
早く解放してほしんだが。
でないと危ない。
今俺の腕は葵に抱き枕にされている。
腕がやわらかいの挟まれてるんだよ。
てかこいつこんなに胸あったっけ?
スルーっと目線を腕のある方に向ける。
こう見ると意外とあるんだなぁ〜とか感心しながらつい見すぎた。
何か視線を感じると思い目線を上にあげると葵と目が合った。
ぱっちりと目は開いている。
「そんなに胸見られると恥ずかしい」
「やっぱり起きてるじゃねーか」
やられた。
あと、顔を赤らめながら上目遣いでそのセリフはやめてくれ。
とりあえずこの拘束を解かなくては。だがどうしたものか。ガッチリホールドされてるしなぁ〜。
「逃げるの?」
挑発の目を向けてくるな。
「えいっ」
ほっぺを続くな、ほっぺを。
隣で楽しそうな葵を見ているともう抜ける気がなくなってきた。
「おやすみ」
「え!寝るの!?」
「だってこの拘束抜け出そうにないし」
「だからってこのまま寝ちゃうの〜」
「じゃあ、ほどい」
「ただいまぁー。翔馬〜葵ちゃん来てるの〜?」
「え、母さん帰ってきた!」
ドンドンと階段を上がる音が聞こえてくる。
「葵離れろ」
「えー、別にいいじゃん」
よくねーよ。変なふうに勘違いされたらどうするんだよ。
「入るわよ」
くそ、仕方ない。強引な手は使いたくなかったがこうなれば手を引き抜く!
「うわっ!」
「あ、やべ」
ドンッと凄い音を立てて俺は腕を引き抜く勢い余って床に落ちてしまった。
「あら?私はお邪魔だったかしら。若いっていいわね〜」
「あ、ちょ、母さん」
あ、これ絶対変な勘違いしてるな。
今俺は葵に上に乗られている状態だ。
腕を引いた時にそのまま離れず一緒にベットから落ちた。しかも腕じゃなくしっかり体を抱きしめいる。
しかも俺の胸に頬をスリスリしている。
傍から見たら大きなペットが甘えている様な構図だ。
「おばさんに見られたし離れる理由ないよね?」
「もういいよ。好きにして」
10分くらい俺は抱き枕になった。
「あなた達。ちゃんとゴムはつけるのよ」
「いや、しねーよ!」
次の日まで母さんは俺にニマニマした顔を向けて来た。
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