第99話 元おじさん・・・どちらも蹂躙する。
39階層を抜けていよいよ40階層へと辿り着いた、まず目に付いたのは一面の荒野とここからでも判る程の砦が見える。
そして、荒野をうろつくプレートアーマーの敵!
「解、鑑定完了しました! 相手はリビングアーマーです。
しかも使用されているが各種様々な金属です」
・・・つまり、この階層は武具と金属の鉱脈という事か?
「解、鉱脈と言うのもどうかと思われますが、明らかに武具向きでない金属のリビングアーマーも居ます」
加工したら良い道具や合金が作れるな、確かこのタイプは鎧の中のコアを破壊すれば仕留められるはず、ヒルディアを変形させて隙間から差し込めばコアの破壊は問題無いだろう、チャチャ達も魔力糸を利用して戦えば問題無いと言っているし遠慮無く狩り尽くして行こう。
此処からはおじさん達による蹂躙が始まり、襲い掛かる?リビングアーマーを次々と仕留めてドロップアイテム事収納し、砦の外をうろつくリビングアーマーをほぼ狩り尽くした。
どうせ時間が経てば、リポップするだろうし、繁盛しているダンジョンだからリソースも十分に在るだろう・・・たぶん。
砦に籠っている分のリビングアーマーは全く出てこないので此方からお邪魔する事にした!
門には内側から
『ロックカノン!』 呪文と共に大岩を撃ち出し門へとぶつけるける!
激しい衝突音が響いて後、門を押さえていた
「お邪魔します、階層主に会いに来ました!」
挨拶をして砦の内側へと入る、まぁここからやる事も大した違いは無いが、リビングアーマーに使用されている金属が上質な物へと変わった様に思えるが、まだまだ市場で売られている物が多い様に思える。
「告、品質は上質の物が多いので市場で売られている物よりは高額に為ります。
更にこの奥に少数ですが希少金属のリビングアーマーが待ち伏せをしています」
おお、それは是非とも会いに行かねば!
そのまま襲い掛かるリビングアーマー達を処理しつつ奥の部屋へ入ると扉が自然に閉まり閉じ込められた!
部屋の中には5体のリビングアーマーが待ち構えていてそれぞれ、ミスリル・オリハルコン・アダマンタイト・ヒヒイロカネ・ダマスカス鋼 で出来た、リビングアーマー5人衆が居た!(おじさん命名)
リビングアーマー5人衆は、他とは違う様で明確な意思が在るらしく、身振り手振り何かを伝えているが・・・さっぱり分からない?
「解、要約しますと『正々堂々と勝負しろ!』と言っています」
「・・・お断りします。」
! 驚いた様なジェスチャーをするリビングアーマー達、いやだって相手に合わせて戦う理由が無いしさ、おじさん戦闘狂でも無いから楽出来るならその方が良いかなと思うのよ。
そう伝えると5人衆は怒りだして同時に仕掛けて来たのでチャチャ達と共に応戦した! 結果的には希少金属を使用しているだけで特殊スキルの無い連中だったので速度で翻弄して一体ずつ確実に仕留めて行きました。
5人衆を討伐して直ぐに奥の壁が左右にスライドして開き、その先に重厚な扉が出現した、如何やら階層主の部屋の様だ。
そのまま奥へと進み警戒しながら重い扉を開けるとそこには。
黄金の! 黄金のリビングアーマー! が威風堂々と待ち構えていた!
キラキラとした黄金色の輝きを全身に纏い、通常の個体の2倍程の巨体に大きな盾と剣を持ち、此方に『さぁ覚悟が有るなら掛かって来い!』と言わんばかりに威圧を放って来る!
「告、マスターあの個体は先程のリビングアーマー達よりも力は強いですが、速度は遅い様なので、懐に入って隙間からコアを破壊すれば問題無く仕留められます」
おじさんもそう思う、通常なら無数のリビングアーマーに苦戦するのだろうけれど、おじさん達とは相性が悪いみたいだったね。
ラヴィの言う通り苦戦せずに黄金のリビングアーマーを討伐して、ストレージに回収すると、出現した41階層への階段を進む事にした。
41階層は湿原だった、
「告、沼の中に潜んでいる様で、鑑定の結果をまとめますとスッポンとウナギが居ます」
え?
「告、キラータートル、グラトニーイールと呼ばれるダンジョンモンスターです。
どちらも非常に獰猛で沼付近を移動する獲物を沼に引きずり込み捕食します。
キラータートルは肉質はスッポンとほぼ同じで、グラトニーイールも大きなウナギです」
おじさんはスッポンって食べた事無いんだよね、ウナギも日本産の本格的なうな重なんて食べれる機会も無かったし・・・美味しいのかな?
「告、マスター・・・たくさん狩ってお腹いっぱい食べましょう!」
その後、おじさん達はめちゃくちゃ乱獲しました!
やり過ぎな気もしたがもう少しでダンジョンの終点に辿り着く一歩手前だと思うと気分が高揚してやり過ぎました! でも後悔はしていません!
そして、一歩手前の42階層に到着するとそこは左右を高い絶壁で
う~ん、最後に大岩とかが転がって来そうだな?
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