第97話 元おじさん・・・エクロスさんと話す。
書籍を渡してからマヨヒガで、美味しい夕食を頂いた、肉質が柔らかく脂身も甘みがあり実に食が進んだ。
満足な夕食の後に、入浴を済ませて一息つく、そしてドロップアイテムと宝箱の整理をする。
【36階層】
・魔石(中)
・人切包丁:人族に対してクリティカル上昇補正
・変装の腕輪:姿を変える事が出来る腕輪(人族の姿にのみ変装可能)
・グールシャーマンの呪術具:呪術に上昇補正
・グーラウイッチの魔術杖:魔法効果上昇、使用MP消費減少
・各種宝石
宝箱は宝石類や装飾品が多かった。
【37階層】
・魔石(中)
・リトルオークの肉:最高級品美味しい
・リトルオークの内臓:食材(下処理が必要)
・リトルオークの睾丸・陰茎:薬・錬金術の素材
・リトルオークの皮:道具・マジックアイテムの素材
・リトルオークの資材:リトルオークが用意した建築資材(上質)
・ウェアウルフの牙:武器・マジックアイテムの素材
・ウェアウルフの爪:武器・マジックアイテムの素材
・ウェアウルフの毛皮:防具・マジックアイテムの素材
・ウェアウルフの指輪:装備するとウェアウルフを召喚出来る(時間制限あり)
・ウェアレパードの牙:武器・マジックアイテムの素材
・ウェアレパードの爪:武器・マジックアイテムの素材
・ウェアレパードの毛皮:防具・マジックアイテムの素材
・ウェアレパードの指輪:装備するとウェアレパードを召喚出来る(時間制限あり)
宝箱は毛皮類が多かったのとフカフカのぬいぐるみが入っていた。
【38階層】
・魔石(小・中)
・パペットの各部品:パペットの部品
・スキルオーブ:人形操作術Lv1
・スキルオーブ:人形作製Lv1
・パペットの武具:パペット用の武具
宝箱は完成品の各種パペットや別の種類の人形が入ったいた。
大体の整理も終えて、今日の所はゆっくり寝るとしよう。
翌朝は、手早く出発の準備をして、元の休憩用の部屋へと気配を消して戻った。
予想通り、部屋の窓の向こうは暗くて一日中が夜の世界なのだと認識した。
そしてチラリとデコイを突っ込んで置いたキングサイズベッドの掛け布団が、複数人分位膨らんでいたので、静かに部屋を出た。
部屋を出た後、そのまま昨日集まっていた2階奥の部屋に向いノックをした後に入室の許可を得てから扉を開いた。
部屋には、ハイインキュバスのエクロスさんがお茶を飲みつつ読書をしていた、勿論おじさんが譲ったエロ書籍である。
「おや、クロウ殿! 昨晩はお楽しみ頂けましたか?」
エクロスさんは読書を一時中断すると此方を向いて尋ねて来る、何と無く予想は付くが
「おはようございます! エクロスさん、とてもゆっくり眠れました」
エクロスさんは此方の答えに少し考えて、納得した様に。
「上手く回避しましたか、大したものですあの3名、いや厄介なのは2名ですが逃げ切ったのなら問題無いでしょう」
「夜這いにでも来てたのですか?」
冗談交じりに聞いてみた。
「ふむ、クロウ殿から頂いた書籍が
実践して来るとルイ姐さんとリルスが張り切って部屋に向かったのだ、便乗してラミアも付いて行ったのだが、無事で何よりだ!」
そう言いながら、イケメンスマイルで誤魔化そうとする。
「出来れば止めて欲しかったですね」
そう伝えると、イケメンスマイルを引き攣らせながら。
「我にあの2名を止められると思うか?」
次第に泣きそうな顔で言われた。
・・・・・・×2 ガシ! 思わず固い握手をしてしまった!
「さて、夜這い
「ええ、そのつもりです! ここまで来たら最後まで進みたいですし」
そう答えると、エクロスさんは嬉しそうに何も無い空間から豪華な箱を取り出した。
「ならば、この贈り物が十分に役立つだろう! この箱には空間魔法で〈スキル:アイテムBox〉と同等の機能を持たせてある!
更に箱の中にはこの街で取り扱っている武具やポーション、マジックアイテム等をこれでもかと言う程に詰め込んだから存分に役立ててくれ!」
・・・? どういうこと? おじさんが理解出来ていないと察してくれたのか。
「これらは、クロウ殿から頂いた書籍への代金だと思ってくれ! 今回の件は、我にとっても有り難い事なのだ!
何せ此処の女性達はダンジョン内しか世界を知らないから、人族の心の
確かに直球で誘って来たな。
「クロウ殿から頂いた書籍は、そんなこの街の良い刺激に為ってくれると、我は思っている・・・でだ、断り辛い状態にして置いてこんな事を言うのは卑怯だと思うが、もう少し種類が在れば追加して貰えないだろうか、後この街のみの限定にするので写本をさせて貰えないだろうか?」
ああっ、気に入ってしまったのか! まぁ布教活動して欲しそうだったし、種族や環境に指定も無かったから良いかな?
「告、一向にかまわないそうです!」
・・・・・・返事が早いな、おい!
「エクロスさん、構わないですよ! 限定しなくても良いので、思い付いたら新しく物語も作って下さい」
「・・・ありがとうございます、この街にも新しい娯楽が増えます!
冒険者に変装して地上で市場調査していた時は焦りました。
この街で扱っている品物が地上ではとても価値の在る物で実際に街に冒険者が辿り着いたら間違い無く問題が起こるだろうと」
エクロスさんは冷めたお茶を一口飲み、遠くを見た。
「価格に差があり過ぎますからね、ダンジョン攻略に役立てるのであれば、この価格は有難いですけれど、欲が絡めば
おじさんの思い付く意見を言う。
「我もそう思う、我はこの通り自制も利くし思慮深い!
しかし、リルスは勢いで物事を進めるので、地上に出ようものなら羽目を外して騒動を起こして、気軽に蘇生薬を使用して大騒ぎにしてしまいそうなので、そうなると困るのだ!」
まぁ確かに想像出来るな、捕縛される事は無いとは思うが・・・と言うより普通にダンジョンモンスターが地上に出てるのか! しかも上位種が!
「せっかく仲良くなった、花屋の娘殿や未亡人殿、新人冒険者殿、等々と気軽に逢瀬を楽しめなくなる!」
「・・・市場調査が目的じゃないのかぁ!」
思わず突っ込んでしまった。
「勿論! この街に取り入れたい事の調査だよ! ホントだよ!」
あ 怪しい! 絶対にそれ以外も楽しんでいる、そう言えばリルスさんもズルイと抗議していたな。
「まあその様な訳で、我は意識改革をしたかったのだ!
そして物の見事に失敗した! 上手く伝わらなかったのだ! 我の逢瀬の様子を伝えて理解して貰おうと思うのだが、リルスは怒るばかりでなぁ困ったものだ」
やれやれと言った様子のエクロスさんだが、やはりインキュバスなのだろう、考え方がズレて居る。
取り敢えずは、エロ書籍を追加してから、書籍制作のマニュアルを渡して、このダンジョンに蔓延させてやろうかと考えていると、突然扉が開いた!
「クロウ! 何処に行ってたのよ!」
そこには、デコイ人形を
「せっかく、お礼をしようと行ったら居ないし! 凄く抱き心地の良い人形が在るし、後これ売って頂戴! 代金は体で払うから♡」
「わしにも頼むぞ、もちろんサービスするぞ♡」
「私もお願いします! 好きにして良いので♡」
「・・・もちろん売りますから、取り敢えず皆さん服を着て下さい!
後、代金は既にエクロスさんから頂いてます」
先程の報酬(豪華な箱)の事を言ったら凄い形相でエクロスさんを睨んだ!
「エクロス! 貴方なんて事してくれたのよ!」
「どっちじゃ! 入れたのか? 入れられたのか? ま、まさか両方か!」
「エクロス様! ズルイです! 地上にお相手が沢山いるでしょう!」
全裸の女性3名が凄い迫力で問い詰めている。(これはこれで凄い迫力だ!)
おじさんは、色々なモノが大暴れする状況をお茶を飲みながら、ラヴィにデコイ人形の追加発注をしていた。
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