第91話 元おじさん・・・宝箱を開けるそして悩む。
ホワイトホースの件で先延ばしになった(主におじさんの
・古代帝国メルディオスの宝物庫の鍵:3,000年以上前に栄えた古代帝国で人類種がこの世界で最も栄えた時代を築き上げた超魔導技術大国で在ったが帝国後期になると王侯貴族の傲慢と腐敗と選民思想により大陸全土の支配に乗り出したが上位ドラゴンや神獣、その他上位の魔獣によって返り討ちにあい、更に敵対国の連合軍により滅ぼされる。
この鍵は帝国が再起を図る為に亜空間に隠した宝物庫に入る事が出来る特殊仕様の鍵である。
・ポーションバッグ(最上級):薬品やポーションを収納時での最高品質の状態で保存出来るマジックバッグ、現在バッグの中に在庫有り。
・常闇の魔弓:闇を矢に変えて撃ち出す事が出来る魔弓、影や闇を通して矢を移動させる事も出来る。
・魔導装甲の
装甲デザインの種類は男性用と女性用が在り、メニュー画面より選択出来る。
・・・相変わらず問題しかない物が出て来た、古代帝国メルディオスって?
超魔導技術大国って?
「回答します、古代帝国メルディオスは先程に説明にもあった3,000年前の軍事国家で優れた魔導技術と優秀な王とそれを支える配下達によって上位の絶対強者達とは争わない様に勢力を歴史上最大にまで広げる事の出来た国です」
遣り繰りが上手だったて事かな?
「回答します、初代皇帝は絶対強者の縄張りを徹底して避けながら領土の拡大に努めていて、配下もその事をしっかりと理解していたらしく勝手に軍事侵略をする者は居なかったそうです」
部下にも恵まれていたんだ。
「引き続き説明します、初代で帝国の基礎基盤が出来ると2代目皇帝がその意思をしっかりと理解して内政の充実と魔導技術の向上、縄張りを避けながらの領土の順次拡大を続けて行きました」
2代目も優秀だったんだ、でもそろそろ立て続けに優秀な人物は出ないでしょ?
「マスターの御期待には
国の発展だけでなく、後継者の育成もしっかりとしていたんだな。
「ですが4代目から微妙に変化が始まります、彼は可も無く不可も無い皇帝でした。
先の3皇帝が優秀すぎて現状の維持のみで生涯を終えました、そして短命だったそうです」
・・・周囲からの圧力が半端でなかったろうな可哀そうに。
「ですが、可愛そうで済む問題ではなくなります! 後継者の教育をしっかりしていなかったので此処から坂道を転げ落ちる様に破滅への道を進みます」
後継者争いでも起きたの?
「その通りです、兄弟姉妹同士の殺し合いの結果、最も皇帝に成ってはいけない男が成りました!
その結果、更なる資源と労働力を求めて、エルフやドワーフの大国に戦争を仕掛け、他の少数ながらも強力な戦闘力を持つ部族にも手を出した結果、帝国の混迷期を引き起こします」
じゃあその後に更に不味い所にちょっかいを出して滅んだって事?
「それを行なったのは15代目の皇帝です、それでも約100年は帝国を維持出来ていた様です。
いよいよ追い詰められたのと15代目がどうしようもない思考力の足り無い人物だった為、宰相の口車に乗ってドラゴン等の支配領域に魔導戦艦の艦隊を素材と資源、財宝を目当てに仕向け、呆気なく返り討ちに遭ったそうです。
その後は疲弊している所を敵対国の連合軍からの追撃で滅ぼされたそうです」
・・・長期の国の存続って人類種には難しいのかね?
「難しい問題かと思います、現に未だに古代帝国メルディオスの正統後継者名乗る国が存在して周辺国に小競り合いを仕掛けていますから、更に選民思想主義で最近では他国の文化や生産品で良いモノが在れば『本来の起源は我が国が
うわっ、係わりたくないな絶対に!
「まぁ当然、力の有る国には無視されていますがその様な訳で、帝国が残した遺産が収められている宝物庫に入る事の出来る鍵です、使用しますか?」
後回しでお願いします! 幾つか説明の中に在った物騒な単語の実物でも在ったら扱いに困るから、ストレージに一時的に封印です。
次のポーションバッグ(最上級)はまだ中にポーション類が入っているのか?
「回答します、幾つか収納されている様です、確認しますか?」
そうだな、一度全部出してみて整理しておかないといざって時に困るかもしれないな、早速確認したみよう。
・ハイパーエリクサー×2
・エリクサー×5
・若返りの霊薬×3:肉体の最盛期に迄若返る、使用は生涯で一度だけ
・若返りの薬(10)×100:肉体年齢が10歳若返る、再使用に1年かかる
・若返りの薬(20)×100:肉体年齢が20歳若返る、再使用に2年かかる
・若返りの薬(30)×100:肉体年齢が30歳若返る、再使用に3年かかる
・・・バーゲンセール? 若返りの薬! 多すぎるだろう! こんな騒動の種、如何扱えって言うんだ! ポーションバッグ(最上級)に全部戻してストレージに使い道が出来る迄封印だ!
「マスター? さらりと無視しませんでした?」
使い道が思い付く迄は封印です!
常闇の魔弓はまぁ問題無いか必要に応じて使用すれば困る事も無いだろう(段々慣れ始めて来た)
魔導装甲の
「回答します、魔導神装の超劣化版ですが通常の冒険者等が使用する場合は非常に強力な切り札に成ります。
更に現状の資材と素材で1回だけの使い切り魔導装甲の
但し、装甲のデザインは固定に成りますので、男性用と女性用の別々になります」
・・・女性用を男が使用するとどうなるんだ?
「問題無く使用出来ます、女性用デザインの装甲で!」
事故ったら悲惨だな、分かり易い様に目印を付けておこうか。
「・・・・・・了解しました」
何故悩む!
まぁこれで宝箱の確認も済ませた事だし、36階層に備えて新しい羽毛掛け布団でぐっすりと眠ろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます