第70話 元おじさん・・・抗う事が出来なかった。
中々の数の宝箱におじさんわくわくしています。
隠し部屋で4つ、ドロップで5つの計9つ何が入っているかな♪
ドロップの宝箱はCランク2つとDランク3つで中身が。
・中級HPポーション×5
・中級SPポーション×4
・妖精の傷薬(錠剤10錠入り)×3
・妖精の飲み薬×4
・フェアリーパウダー(小瓶入り)×5
・フェアリーシロップ(小瓶入り)×5
・フェアリースパイス(小瓶入り)×5
・妖精人形×3
・帰還珠(1/1)×4
・帰還珠(5/5)
・スキルオーブ:錬金術Lv1
ポーションや薬、調味料が多かった。
妖精の傷薬は継続でダメージが回復する物で一錠で10分間持続して10秒毎に最大HPの5%が回復する。
妖精の飲み薬は継続のMP回復薬で1本で5分間継続して5秒毎に最大MPの5%が回復する。
フェアリーパウダー、シロップ、スパイスは調味料として高級レストラン等で重宝されて要る。
次に隠し部屋の宝箱はAランクだった。
・金貨1300枚(合計)
・上級HPポーション×5
・上級MPポーション×5
・上級SPポーション×6
・中級状態異常回復薬×4
・妖精の回復針
・妖精の指輪
・妖精郷の鍵(1/1)
・妖精の衣
・フェアリーシルク×3
・スキルオーブ:フェアリーサークルLv1
・妖精の宝箱
・フェアリーハウス
面白そうなマジックアイテムが幾つか入っていた。
妖精の回復針は対象を刺す事で軽度の状態異常を回復する事が出来るが一刺しでHPが1減るので使用には注意が要る。
妖精の指輪は10MP消費して疑似妖精を作る事が出来る、使用者と疑似妖精は感覚を共有する事が出来る。
疑似妖精は戦闘能力は低いが隠密性能は高く偵察や諜報等に使用する事が出来る。
但し、変人に渡ってしまうと犯罪に使われる可能性が在るので注意されたし。
妖精郷の鍵(1/1)は使用回数分、妖精郷に行く事が出来る鍵。
妖精郷は妖精達の隠れ里で通常は人間が入る事は出来ない場所、妖精郷にしか無い素材も多く在りそれらを求める者や妖精を狙った者も多く居る為、妖精郷の鍵を探す者は後を絶たない。
但し、妖精郷に求める者達へ注意で妖精郷と此方の時間は全く別なので入るタイミングに
妖精の衣は羽織る事で気配と姿を消す事が出来るマジックアイテムで在る。
犯罪者や変態には渡さない様にしないといけない。
フェアリーシルクは妖精達が紡ぎあげ妖精の加護を与えられたシルクで不可思議な能力を持つ。
かつて、このフェアリーシルクで
今でもそのドレスは存在していて、女王が代々治めて居る国の国宝として式典でのみ披露されているそうだ、何でもドレスを着る事で『妖精のイタズラ』が機能して、装着者の望む体型と姿に変わるらしく、スタイルの良い全盛期の姿に変われるそうだ。
スキルオーブ:フェアリーサークルLv1は半径5mのサークルを作り出しサークル内の者全てのHP・MP・SPと状態異常を徐々に回復させる。(HP・MP・SPの回復量と状態異常の回復度合はレベル依存)
但し、スキル使用者はスキル起動中はその場所を動く事は出来ない。
妖精の宝箱は手の平サイズの小箱で開けると心の安らぐ複数の曲と幻影の妖精達が小箱の周囲を踊り周るマジックアイテム、おじさん的に言うと3Dホログラムのオルゴールみたいな物だ。
フェアリーハウスは設置型のマジックアイテムで起動させると庭付きの一戸建てが現れる、内装は平屋の3LDK+地下室・屋根裏部屋付きで『クリーン』の魔法付与がされているので常に綺麗に清掃されている。
そして、常に何かしらの妖精が居付いておりボッチでも寂しくない賑やかなお家である。(人によっては事故物件になるかもしれませんが、気に為らない方はどうぞ)
相変わらず一部はストレージに封印した方が良い物が在るかな。
アイテムの確認と整理も終えて、十分休憩も済ませたのでこれから25階層へと向かう事にした。
25階層に到着して脳内マップによる確認を行った所、結構な数の冒険者パーティーが確認出来た。
「解、25階層のダンジョンモンスターはウッドゴーレムで、そのドロップアイテムで
魔属木は様々な属性と相性が良くマジックアイテムの製作や魔法属性の武具の製造に欠かせない素材で高値で買い取られるので高ランク冒険者の稼ぎ場所の一つです。
稀に独占しようと相手によっては、因縁を付け強奪しようとする阿呆も居ますが自己責任なのでヤッテしまいましょう」
言っている事が怖いよラヴィ、・・・まぁ他の冒険者達に見つからない様に討伐して行けば良いだろう、いつも通りに!
「じゃあ、出来るだけ見付からない様に頂いて行こうか」
「ニャ!」「ミャ!」「キャン!」 良し!いい返事だ。
マップを確認しつつ、ウッドゴーレムに接敵する。
全長3m程の大きさで動きは緩慢でゆっくりではあるが太い腕からの一撃は強力そうだ、そして今気付いたが通路の大きさがウッドゴーレムに合わせて拡張されているではないか。
「解、この場合はダンジョンマスターの意思でダンジョンモンスターが不利にならない様に階層の仕様を変更したのだと思われます」
・・・結構自由にカスタマイズが出来るんだな。
そんな風に考えている内にチャチャ達がウッドゴーレムを討伐していた。
ああっ、あっちこっちに爪研ぎした跡が在る、待って!今回収するから更に爪を研ごうとしないで!
急いでウッドゴーレムを収納して、ドロップアイテムを確認してみた。
・魔属木
・壊れたコア(小)
・魔石(中)
問題無いな、壊れたコアってゴーレムのコアか?
「解、ゴーレムのコアで間違いありません。この大きさですと修復しても精々ストーンゴーレム迄が限界でしょう」
やっぱり、ゴーレムって作れるんだ。
「解、正式な手順で製作すれば可能です」
・・・正式な手順を踏まないと
「解、不具合が発生するか、暴走します」
了解、理解した。
・・・チャチャとノワがじ~っと魔属木を見詰めて居る。
「・・・欲しいの?」
「みゃ~」「にゃ~」上目遣いで甘えた声を出す。
・・・それぞれに丁度良い大きさに加工した魔属木を手渡す。
チャチャとノワが嬉しそうに壁に立て掛けて爪を研いでいる、それを横で羨ましそうに見詰めて居るソラにも咥え易そうな魔属木の棒をあげた。
嬉しそうに尻尾を振っていた、おじさん思わずほっこりした。
あんな風におねだりされたら、抗えません!
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