第67話 元おじさん・・・妖精さんを訪ねに行く。
おじさんは23階層でストーンバグを相手に色々と試してみました。
その結果、火魔法だと表面を焼くと高熱を発しながら突っ込んで来て危なかったが、熱でHPが0に成るとそのまま粒子に成って消えた。
その後、表面だと時間が掛かるので貫通性の高い火魔法を使用して内部から焼いてみる事にしてみたが、回転している為頭部や心臓部に命中しないとHPの減少に違いが出て何度か
続いて氷魔法を用いたが、動かなければ問題無いのだが転がって居るストーンバグを凍らせると壁に勢い良く衝突する
そして本命の雷魔法に行く前に他の魔法も試してみた。
土魔法では似た様な質量の岩石をぶつけてみたがMP消費も他の魔法に比べて多く、ストーンバグが衝突の直後にグチャッと弾けたので無しに、ならば穴に落とせないかと『ピットホール』呪文を使用してみたが石造りのダンジョンの床には穴は開けられないらしい。
風魔法は意外とストーンバグの突進の勢いを抑える事が出来て驚いたが完全に停めるまでにMP消費がこれも結構多かったのと、ストーンバグは停止すると団子状態を解いて再度転がる為の準備を始める様なのでその時は余裕で討伐出来た。
水魔法も水で覆って窒息させようとしてみたが、団子状態だと覆う水の量が中々多かった、立て続けでは効率が悪いと言う事に成った。
番外として『女神ドゥジィンの虹宝玉の仮面』で光線を撃ってみたら、命中と同時に中央から真っ二つに成った、まぁ回転しているからね、自身の回転でそう成るか。
色々と試していたけれども、やはり試行錯誤するのは楽しいね!
さて、雷魔法での討伐だがあっさりとHPを0に出来て素材の損傷も少なく収納出来た。
おじさん的には魔法の実戦経験にもなって中々有意義な体験だった。
ドロップアイテムは、ストーンバグの甲殻、ストーンバグの脚、ストーンバグの眼、ストーンバグの体液瓶入り、魔石(小)を入手した。
その後おじさん達は23階層を抜けて24階層へと進んだ。
「告、マスター24階層はアバルナの迷宮中層の難所です! ご注意ください!」
ラヴィが注意を促すという事は結構危険なのか?
「解、Bランクパーティーでもしっかりとした準備が出来ていなければ22階層で引き返します、23階層は収支の割合が合わないので敬遠されますが、24階層は殆ど収穫は無く危険度も高い為、事情を知っている冒険者達は立ち入るのを嫌がります。
ですので、殆どの高ランクパーティーは25階層以降に転移出来る転移珠を入手して24階層を避けます」
成程、23・24階層にはうま味が余り無いとそれなら多少出費をしても25階層以降の転移珠を購入した方が良いという事か?
「解、マスターでしたら事前情報が在れば問題はありません、注意さえ怠らなければ余裕を持って25階層に進めます。
ですのでこれより24階層の説明を致します、この階層はトラップ重視の階層で
ただ、トラップ自体は解除が可能で
つまり、トラップ以外の危険性が在ると言う事か。
「解、最も厄介なのがパックルがちょっかいを掛けて来る事です。
パックルは24階層のダンジョンモンスターで羽の生えた全長15㎝程の妖精の姿をしています。
パックルは戦闘能力は皆無ですが半不死身の存在で仮に討伐しても10分程で復活します、そして何より通常の方法ではドロップアイテムが出ません。
パックルは冒険者に
・・・はぁ?
「解、パックル自身は半不死身なので簡単には死ぬ事は在りません。
マスターの知識で説明するとギャグキャラクターの様なモノです。
パックル同士で冒険者を巻き込んだ悪戯を楽しんで笑い合う
・・・うん、想像出来た! 確かにパックル達は潰れても爆発してもギャグ調で済むんだろうけれど冒険者の方はそうは行かないよね。
「解、ですので情報を持っている冒険者達はパックルとは呼ばずに悪戯妖精やクソ妖精、或いは害虫等と呼んでいます」
まぁ気持ちは分かるわ、討伐が無理なうえ追い払おうにもパックル達は遊んで居ると認識してあの手この手でトラップ起動させようと喜んで仕掛けて来るだろうし半不死身なら仲間のパックル達に良い所を見せ様として平気で無茶な事をして来るだろう。
本当に
「解、討伐方法は在ります、パックルの半不死身は本体のコアを別の場所に置いている事で可能にしているものです、ですのでコアの安置場所を襲撃すれば簡単に討伐出来ます!
そして既に脳内マップに隠し安置所の表示は済ませて在ります!
さあ、マスター! 害虫駆除です!」
ラヴィがノリノリだな、それじゃあおじさんも妖精さんに会いに行くかな。
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