第65話 元おじさん・・・覚醒する。
現在おじさん達の前にはブラックオークのお肉で調理して貰った、かつ丼が在ります。
ぐぅ~~~! 働いた後なのでお腹が鳴ります。
「では、皆さん食事の用意が出来ましたので頂きましょう!」
「いただきます!」「ニャ!」「ミャ!」「キャン!」「いただきますぅ!」「うにゃ!」
・・・!
まぁ、高級と言っても贅沢出来るギリギリの金額だったけれども、さらに40歳の誕生日に自分へのプレゼントとして食べたけれども・・・最初の
・・・美味かった! 腹一杯食べて胸焼けしないって素晴らしい! どんだけ生前内臓弱っていたんだか、実際あのままでも早死にしていたのかな?
あっ! 急に思い出した、レッサードラゴンのお肉って美味しいのだろうか?
「回答します、ドラゴン種は特殊なモノを除き、最高級品に分類されます。
ぶっちゃけると途轍も無く美味しいです」
そうか~おいしいのか~。 良し、ダンジョン踏破したら御褒美として皆で食べよう!
「肯定します、大変良い提案だと思います」
さて、楽しみも増えたしお風呂に入ってからスライムベッドを用意して就寝準備をするかな。
・
・
・
・・・いつもの部屋だな、一部を除いては。
「どうも、初めましてクロウさん。シオリ・ヨツバです」
両手を合わせてアイサツされたので。
「どうも、初めましてシオリさん。クロウ・クローバーです」
こちらも両手を合わせてアイサツを返した。
「もう良いかい、クロクロにシオりん」
「「ああ(ええ)、かまわないよ(わ)エタロー」」
返事を返してそのままコタツへと入る。
「改めて宜しくね! 並列思考二人目、シオリ・ヨツバよ♪」
「成程、だからあそこに光柱に新しい人格がセットされているんだな」
以前シオりんが居た光の柱に今度はスレンダーと言うか少し幼めの疑似ロリ?
やっぱり生えていないし、女の子だ。
「中々良い光景よね、わたしの時もこんな感じだったの?」
「? まぁそうだったな、一応確認なんだけれど、思考は女性寄りなんだよね?」
少し難しそうな顔をしてシオりんは。
「ん~~、どうなのかな? 私はそう思っているけれども、初めての事だからはっきりとはしないけれども多分偏ってると思うな」
「偏ってる?」
「何せ、女性因子を集めても女性との交流や経験が物凄く乏しいし、常に良い人止まりのわたし達じゃぁ、やっぱりねぇ。
取り敢えず参考にした資料もエロゲーや薄い本や少女漫画だし、それだってロ〇ショ〇、BL、百合、オ〇ショ〇、ロ〇〇ンがオンパレードのヤツで主人格に新しい扉を開かせる切っ掛けに成った物をピックアップしていったから結構偏っていると思うよ。 どうしたの?」
両手で顔を隠して
「やめて! 色々と拗らせた自覚は在るけれど、再度聞かされると恥ずかしい///」
「・・・ふっ、良いじゃ無いのロ〇ショ〇、BL、百合、オ〇ショ〇、ロ〇〇ンやその他!
べ 別の意味で
「自分は広く浅く程度のモノなの深い所までは行っていません!」
「あら、わたしもそこ迄深くは無いわよ、精々ロ〇ショ〇を
・・・・・・・・・・・・・・×3
「・・・おほん、エタローは魔法関係のサポートを引き受けて居るみたいだから、わたしは他のスキルのサポートを引き受けるわ♪」
「うん、よろしくお願いします」
自分自身の一部とはいえこうも素直に
「クロクロも
「変な囁きをするな!」
「はあ~、これだと3人目もどんな事に為るやら?」
「まぁ、偏るだろうな」「偏るわね♪」
うん、そんな気はする、・・・サッサと目を覚まそう。
「じゃあまたな~」「また後でね♡」
・・・おかしいな、寝心地は最高だったのに寝起きが憂鬱だ。
悩みの種が増えたけれども、ダンジョン攻略は進めて行かないとね。
やって来ました21階層、相変わらずの石造り迷宮、脳内マップで探知と索敵をしてみたけれども冒険者は確認出来ないな。
「解、21階層はあまり人気の無い場所ですので次の階層に向かいましょう」
人気が無いんだ、どんなダンジョンモンスターが出るんだ。
「解、21階層はゾンビが出現します、その為匂いや腐汁が飛び散る為殆どの冒険者が避けて通ります、ゾンビ自体は鈍足ですので避けて進むのは容易です」
でも、あまり放って置くと増えるんだろ?
「解、増える事は増えますが出現速度はかなり遅いらしく、定期的にアンデットに強いBランクパーティーが討伐に来ます」
そうなんだ、ならおじさんも試しに気付いたら討伐しようかな。
・・・そう思った時期がおじさんにも在りました。
マジ臭いです! 近づきたくありません! チャチャ達も遠距離からの攻撃しかしません。
なのでもう全て浄化で片付けています! おじさん達の通った通路は浄化でピカピカに成り、臭いも一掃しました。
ドロップアイテムは魔石(小)、腐汁瓶入り、腐肉、宝箱等だったがここでは確認したくなかったのでストレージに収納して22階層へと急いで進んだ。
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