第62話 元おじさん・・・救援をする。
18階層のごたごたも終え、いよいよ19階層へと歩を進めるおじさん一行。
まぁ相変わらずの石造りの光景なのだが、さてこの階層ではどんなダンジョンモンスターが出迎えてくれるのかな。
キイキィ~ キキッ キッキィ ウギャ~ ウキギャ
全長1m程の猿でした。 一心不乱に襲って来ます。
「解、種族名・暴れ猿です、対象を発見すると休む事無く襲い続けます。
なお、こちら側も発見次第すぐに討伐する事をお勧めします、初撃に〇んこを投げて来る時が在ります」
はい、今まさに投げ様と踏ん張っています・・・させるか! 〇んこ猿!
『サンダースピアー』を頭部に打ち込み討伐する、魔法耐性は低いようなので問題無く討伐出来るが油断出来ない、暴れ猿とか云い
「解、敵対対象が見えない内は冷静だそうですが、発見すると暴れ出すそうです」
このダンジョンモンスター用意した奴頭おかしいだろ!
換気が悪いから凄く臭い! 冷静なヤツが〇んこ持ってうろつくな!
更にドロップアイテムに暴れ猿の毛皮、暴れ猿の手、暴れ猿の頭部、魔石(小)まだは良いが暴れ猿の○○○瓶入りなんかいるか~!
おじさんもチャチャ達もこれ以上相手をしたくないのでサッサと20階層に降りました。
散々な目に遭い到着した20階層、此方は定番のオークでした。
ただ、武器は持っているが防具は身に着けておらず、ぶらんぶらんさせています。
「解、きちんと処理をして加工すると錬金術や薬品の良い素材に成ります。
主に精力増強剤、子種増強剤、不能回復薬、不妊症治療薬、その他様々な性に関するアイテムの素材に欠かせない玉と竿です」
まぁ、色々と使い道の在るダンジョンモンスターなので、少し念入りに狩らねば特にお肉、かつ丼食べたい、カツカレーも良い、ああっオークがトンカツに見える。
ブヒ~~~~~~~~~~~!!
いや、おかしい? ドロップアイテムだとお肉が少ない! おじさん達はストレージに収納して通常より多く入手出来るけれど、他の冒険者達は不満は無いのだろうか?
「解、解体の手間を考えればブロック肉で手に入るのは十分助かりますし、何よりダンジョンとはそう云うモノだと皆さん納得しています。
我々の行動の方が此方の常識から外れていますので、マスターは人前では発言や行動に気を付けて下さい」
はい、気を付けます。
まぁ、ドロップアイテムは予想道理だったな。
・オーク肉(各部位ランダム)
・オーク内臓(各部位ランダム)
・オーク睾丸・陰茎
・オーク皮
・魔石(小)
・鉄の武器(剣・槍・斧・ハンマー)
ダンジョン産なので内臓等に病気や寄生虫等が居ないのは色々と気を使わなくて助かるよね。
20階層は大体中間地点だけれどもオーク肉が入手出来るのでBランクパーティーが結構居るみたいだ。
おじさんも十分お肉を手に入れたから20階層主の攻略に向おうかな。
レア個体に成りそうな気はするけれども一応20階層主ってどんな奴なの?
「解、冒険者パーティーの人数に応じたオークのパーティーです。
魔法を使うジョブも含まれていますので注意が必要です。
ですがマスターの場合一人の扱いですので一対一の構図にな・・・マスター近くで
オークによる挟撃で冒険者パーティー全6名のうち1名重傷、1名介護兼負傷者護衛、4名軽傷2名ずつに分かれて交戦、オーク手前5体,奥4体
ん~~~~! めんどいけど、寝覚めが悪くなるから手を貸す! 但し、全員これを着用する様に、これまでの経験からこんな事も在ろうかと用意した!
〈従魔用認識阻害マスク(バタフライ型)〉ジャジャーン!
そして、おじさんはドゥジィンさんに以前貰った認識阻害付与のメガネを装着!
「チャチャ達は手前の5体を自分が奥の4体を仕留める! 但し、収納はしない事いいね!」
「ニャ!」「ミャ!」「キャン!」
周囲を警戒しつつ戦闘エリアに向かうと劣勢と言うより壊滅寸前一歩手前で在った。
「助けは要るか!」
同意を得る為に声を掛ける。
「!、 た 頼む、仲間が、仲間が重傷で・・・・あ゛?」
此方を見て(一人とバタフライマスクを着けた従魔)色々言いたい様だが聞いている暇は無い!
手前は予定通りチャチャ達に任せ、奥の4体に『アイススピアー』×4を打ち込む!
牽制の積もりで打ち込んだので当たり易い胴体を狙ったが2体は腹部に残り2体は心臓付近に命中して崩れ落ちた!
よし、まだ元気な2体を先に仕留め様と前方の障害物(冒険者とオーク)を華麗にかわし、まずは少し前に出ているオークの頭部を撲砕君2号で後ろのもう一体の方へ打ち抜く!
ドゴン! と鈍い音と共に吹き飛ぶオーク、そして巻き込まれる後ろのオーク!
ブギ~! と叫びそのまま動かなくなった仲間が邪魔で上手く動けない所に追撃の撲砕君2号が振り下ろされる。
鈍く潰れる音が響くと痙攣の後にだらりと力が抜け落ちる。
直ぐに残りの確認をすると既に粒子と成って消えて、ドロップアイテムが落ちていた。
周囲に危険が無いのを確認すると直ぐに、チャチャ達の加勢に向かう。
うん、予想はしていたが既に終わっていた。
先ずは、周囲の警戒をしつつ、チャチャ達を労う。
「ご苦労様、怪我は無いかい?」
「ニャー!」「ミャッ!」「キャイン!」
無事の様だ、良かった・・・さてと。
「あ、あの、助けて頂いて有難う御座います。…た、助けて頂いてこの様な事を御願いするのは厚かましいのですが、もしポーションを余分に御持ちでしたら売って頂けないでしょうか! もう手持ちが無くて・・・このままだと仲間が!」
・・・どうしようこの状況。
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